SONY α7S | SHOOTING REPORT

こういう製品を世に生み出すことができるのが、ソニーというメーカーの凄みです。コンパクトなボディにフルサイズセンサーを搭載するα7シリーズの新モデル「α7S」は、拡張ISO感度で最高409600という驚異的なスペックを掲げる1台。35mm判フルサイズフォーマットで世界初となる4K動画撮影にも対応して、まさに「今まで撮れなかったものが撮れる」カメラが生まれました。高感度性能が大きく目につきますが、その真価は画素数を大胆に抑えたセンサーにあるでしょう。画素数にしてα7の半分・α7Rの1/3にあたるフルサイズ1220万画素という新センサーは、一画素あたりの面積が物理的に大きく、画質の面で大きなアドバンテージがあります。高画素化を続けてきたデジタルカメラの世界に一石を投じる、意欲的なモデルの登場です。

( 写真:Z II / 文:48 )

記憶と一致する、気持ちのよい色。リッチなトーンに思わず唸る。

派手な赤が出ればいいわけではありません。目で見た色がどうであったか、そしてそれを余すことなく写し取れるかどうか。赤い被写体はデジタルカメラの進化を如実に示してくれるところがありますが、α7Sで撮影したこのワンカット、なんとも艶かしくリアリティのある描写に息を呑みました。余裕のあるセンサーと、最新の画像処理エンジンの成せる業ということでしょう。画の良さとは何か、突き詰めれば難しいテーマになるのですが、まずは本レビューのカットを素直に見ていただきたいと思います。基本的にはJPEG撮って出しの写真ですから、本モデルの力をストレートに感じてみてください。

ちょっと休憩して、カメラの動作を確認するようにシャッターを切る。どうということもなく撮った1枚にこそ本機の素性が表れている気がして、こんなカットを選んでみました。プリントする写真でも人に見せる写真でもありませんが、たぶんこんなカットもメモリの中に残っていますよね。もちろんレンズも良いのですが、なかなかこんな風には写らないと思います。

画素数が抑えられていますから、等倍で見た時の解像力には高画素モデルのような驚きはありません。しかし鑑賞する限りにおいては十分に解像感があり、不足を感じることはないと思います。実際ピクセル数としては4240 × 2832というサイズになり、A4サイズの紙に300dpiで印刷できる情報量があります。これ以上の解像度が絶対に必要な場面というのは、限られてくるのではないでしょうか。

木の葉一枚一枚がしっかりと分離して描かれていますね。「高感度に強い」なんていうとノイズを軽減する方向にチューニングされてリアリティを犠牲にしていくのではないかと心配してしまいますが、α7Sの画は素直に受け止めた光をきちんと画に落としてくれる感覚があります。センサーサイズと画素ピッチの大きさから生まれるゆとりが、この写りを生むのですね。光が透かす緑のグラデーションが、爽やかな季節を存分に表現してくれるようです。

どうでしょうこの金色。痺れますね。

 

自慢の高感度は流石の一言。人間の目でもよく見えない低照度のシーンでピントを合わせてシャッターを切れるのですから、カメラにおける技術革新と言っても過言ではありません。この写真は夜行性のレッサースローロリスを捉えたもの。ISO40000という設定ですがノイズは自然なレベルで、写真撮影の常識が変わっていくことを感じました。

ISO3200といったレベルはもはや常用感度です。ボディがこのように進化してくれば、レンズも無理な明るさを求めず、携帯性と描写性能を追求していくことができるでしょう。スポーツやイベントを撮影する機会は体育館など光の乏しい場所でこそあるものですから、ご家庭で使うカメラとしても魅力的なボディですよね。

ISO102400という高感度で蛍にもチャレンジ。暗闇の中の撮影ですから流石にノイズが多くなりましたが、ここまで写りました。背景もなんだか絵画的な表現になって、これはこれで良い感じですね。どの位の場面でもシャッターが切れるのか、イメージできますでしょうか。(当初ISO65535と記載しておりましたが、正しくはISO102400での撮影でした。訂正してお詫び申し上げます。)

 

 

画の良さを追求した、新しいα。

敢えて画素数を抑え、1画素あたりの面積(画素ピッチ)を大きくしたセンサーを新規開発する。この意欲的な試みを実行に移し、そして製品化できるというのは、センサーそのものを作れるソニーだからできたことでしょう。センサーサイズや画素数だけでなく、画素ピッチがどれだけ重要であるか。例えば中判デジタルバックが大きなアドバンテージを持っていたひとつの理由でもありますし、35mm判フォーマットにおいてもフラッグシップモデルがむやみに高画素化しないことを見れば、その意味するところは明らかです。そのような意図を以って開発されたセンサーに最新の画像処理エンジンを擁し、現時点で35mm判フルサイズ最高の「画」を追求したモデルがこの「α7S」。高感度の強さというよりも、質の高く懐の深い画に注目していただきたいと思います。実際に手にとって写真を撮ってみれば、ひと皮もふた皮も剥けたような次元の高い写真に驚くはずです。

本機の登場によってα7シリーズに3つのモデルが並びますが、三機種三様の個性があり、魅力的なラインナップになってきたと感じます。単純な進化というより、シリーズとしての深化。求めるものに応じた選択肢があります。解像度ではなく画の質を選ぶなら、α7Sは期待を裏切ることはないでしょう。

( 2014.07.03 )




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デジタルカメラの画質が解像度だけではないということを改めて思わせてくれるカメラです。ぜひ1画素、1画素の画の厚みを感じ取ってください。

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縦位置撮影が多い方には必須のグリップ。グリップ内にバッテリーが2個入り、レンズヘビーになりにくいため、構えたときに安定しやすいです。

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今回の作例撮影でも使用したフルサイズEマウントの標準レンズ。値は張りますが、フルサイズの厚みある画をご堪能いただける素晴らしいレンズです。

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純正の液晶保護シートはハードタイプ。より傷に強いものに仕上がっています。

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Aマウントレンズ資産をお持ちの方は必須のアダプター。モーター内蔵でAFもキビキビ動作します。

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SSMレンズ・SAMレンズ以外はMFとなってしまいますが、その分コンパクトで軽快なアダプター。使い方に合わせてご選択ください。

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バッテリーの予備があれば、旅行などでも安心。消費が激しいわけではありませんが、ついシャッターを切りたくなるボディですので、ぜひお一つご準備を。

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バッテリーチャージャーはやはり便利ですよね。同梱されていませんので、ご一緒にどうぞ。

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高精度なフルサイズ対応ヘリコイド付きマウントアダプター。最短0.7または1mのライカレンズで接写が可能になります。

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