PENTAX Q7 | SHOOTING REPORT

ミラーレス一眼カメラにおいて極小サイズのボディを有するQシリーズに、3代目となるQ7が登場。QとQ10のイメージセンサーが1/2.3型(裏面照射型CMOS)だったのに対し、一回り大きい1/1.7型へとサイズアップされました。高級コンパクトデジカメでもセンサーサイズのアップがトレンドとなっていますが、それに伴う若干のボディサイズのアップも致し方の無いところ。ところがこのQ7はボディサイズ、重さ共に Q10と変わらず。見事に"極小"をキープし、外観デザインも踏襲。Qシリーズの誕生により魅了されてきたミニマム一眼ファンにとっても、その写りの進化の程が気になるところでしょう。PY編集部でも、実機を試してみましたので、作例をご覧いただきながらゆっくり確かめて頂ければと思います。

( 写真: A.Inden / 文:KIMURAX )

センサーサイズがアップしたとはいえ、フルサイズと比べれば20分の1ほどの面積。でもいかがでしょう…溶けて丸みをおびた氷の表情や封じ込まれた細かな気泡、そして歪んで見えるラベルの文字まで実にナチュラルに描き込んでいます。そこに漂う、ひんやりとした空気までもが伝わってくるようです。標準ズームレンズをマウントし、テレ端にて撮影しましたがなかなかクリアな描写。諸々サイズのことを考えれば先代のQやQ10も十分によく写るという印象でしたが、そこからさらに解像感が増していることを、確かに感じ取ることができます。

大小様々な造形のアクセサリーパーツが小分けにされていますが、手前から奥まで曖昧になることなくキリッと捉えています。金属に処理が施された一つひとつの質感までもあますことなく再現されており、リアリティ溢れる画です。ごちゃっと重なり合うパーツに落ちるシャドーまで、実に丁寧な描き込みがなされているところも見逃せません。センサーサイズからすると十分いや十二分な写りといってもいいでしょう。

赤はデジタルカメラが苦手とする色味ですが、ペイントの質感(特にテーブル)がきちんと表現されています。露出をアンダー方向に振ったことで、巧くまとまりました。テーブルや椅子がよくぶつかるのでしょうか、傷つき塗装が剥げかけた柱の質感までもさりげなく拾い上げています。

液晶表示に水準器が新たに搭載されたので早速活用。水平または垂直になると、それぞれの表示が緑色になるので視認性はバッチリです。さてセンサーサイズの拡大により、最高感度はISO6400からISO12800へとアップしました。さすがにそこまで使うことは滅多に無いでしょうが(笑)、では3200ならどうだと上げてみました。光芒周辺にノイズが乗ってきていますが、潰し方が巧く、通常の鑑賞サイズであれば目くじらを立てるほどのレベルではないと個人的には感じます。

ワイド端での撮影ですが、シャープネスが効いています。しっかりとコントラストを表現しながらも、シャドーが極端に落ち込まないあたり、実に感心させられます。手ブレ補正にはセンサーシフト方式を採用しており、シャッタースピード換算で先代が2段分だったのに対し、3段分となりました。このような、手を伸ばしての不安定な状態での撮影時には頼もしいものです。またMF時の画像拡大の最大倍率も、これまでの4倍から6倍へとアップしたので確認しやすくなっています。

ホワイトバランスはオート。白飛びが懸念されましたが杞憂でした。順光ということもあり、オーバー目に若干振ってもトーンがちゃんと残っています。お陰で、スニーカーの白をすっきりと際立たせることができました。

遊び心あふれる「スマートエフェクト」は9種から選べます。さらにはパラメータの設定もできるので、ぐっとくる個性的な画に仕立ててみるのもいいでしょう。こちらはエフェクトの「水彩画」を選択。うまく輪郭を残したイラストライクな仕上がりが印象的です。マット系のはがきサイズにプリントすれば、おしゃれなポストカードとして活用できそうですよね。

画角は広がり、画質もアップ。極小ボディの大きな進化

メニューやフィルターなどの順番がQ10から変更されましたが、基本的な操作性からホールド感まで一緒。センサーサイズがアップしたのですから、同じQシリーズとはいってもまったくの別物と考えたほうがいいのでしょうが、いざカメラを構えると右手と左手の緊密さがもたらす、先代から変わることのないドキドキわくわく感についつい心地よくなってしまうのです。予想していたとおり画作りは、より精細になりました。こんなに小さいミラーレス一眼なのによく写る、というギャップがさらに大きくなったことで、既存のユーザーのみならず新たに触手を伸ばしたくなるユーザーもゾクゾクと現れて来そうな予感がします。コンパクトデジカメのセンサーでレンズ交換が楽しめて、多彩な機能もしっかり用意されているという唯一無二の存在ですから。

センサーサイズアップに伴い新たな画像処理エンジンが搭載されており、この相乗効果により高画質をものにし、高感度耐性もアップしました。さらには、起動をはじめとしてAFなど各動作も機敏になっています。Q10においてもストレスになるといった印象は決してなかったのですが、そこからさらにサクサク感がアップしていると感じられました。小回りが利くボディに、この素早さが加わったことは大いに歓迎すべきところです。

そうなると、すでにQ10を使っている方にも魅力的に映るQ7でしょうが、サイズそしてデザインはほとんどと言っていいほど同じニューモデルの購入は少々悩ましいところではないでしょうか。しかし、今お持ちのレンズ資産(Q7の発売時点で7種がラインナップ)が活用でき、センサーサイズアップのため画角は、QやQ10に比べてQ7では広く写ります(標準ズームレンズの場合/Q・Q10装着時:27.5-83mm、Q7装着時:23-69 mm ※いずれもフルサイズ換算相当)。同じレンズでも画角が変われば、おのずと被写体も変わってくるわけで、"新しい交換ボディ"を手に入れるくらいの感覚で買い増すのもありでしょう。なんといってもこの極小ボディですからレンズ付けっ放しで2台持ち歩きしても全然楽勝。愛でるだけでなく、カメラは撮ってナンボの精神から言えば、Q10やQとの併用は有意義なものとなるでしょう、きっと。

さて、ボディサイズ据え置きでセンサーサイズのアップを果たしたQ7ですが、このボディに、この先どのくらいのサイズのセンサーが積めるのだろうかと、ふと、Qシリーズの今後の展開が気になりだしてしまいました。スミマセン、ちょっと気が早過ぎですね(笑)。まずはQ7にどっぷりと浸かりましょう、楽しみましょう。

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ボディにレンズ2本でも驚くほどコンパクト。これならレンズ交換式カメラという気負いもなく持ち出せますね。

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こちらはスタンダードズームとのセットになったモデル。センサーサイズのアップにより、写りにも磨きがかかりました。

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Q10からステップアップされる方はボディのみもご用意しています。

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