Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/1250, F2.8, ISO200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-LX9|SHOOTING REPORT

カメラのトップからフロントを覆う一枚で成形されたアルミプレートの感触。カチッカチッと決まる1/3クリックの絞り。レンズには「LEICA DC VARIO-SUMMILUX F1.4-F2.8 24-72mm」の文字。従来機(LUMIX DMC-LX7)より一回り小さくなった「Panasonic LUMIX DMC-LX9」は、随所に通好みのこだわりを感じさせ、日々そばに置いておきたい上質な小物のような印象です。そして、その佇まいだけではなく、小型化されたボディーに積まれた有効画素数2010万画素、高感度の大型1.0型センサーは、上質な描写を見せてくれそうです。さてカメラを裸のままコートのポケットに突っ込んで街へ出かけてみましょう。

( 写真 / 文 : A.Inden )

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/640, F2.8, ISO200, Photo by A.Inden

1.0型センサーにサイズアップ

冬の固い光が差し込む、オープンしたばかりのきりっとした空気を感じる店内。曇り空、開店時間を待つ使い込まれた「ケメックス」の存在感。とてもコンパクトデジカメで撮られたと思えない空気感の再現に驚きました。センサーサイズが従来機(LUMIX LX7)の約3倍にアップしたことでダイナミックレンジが広くなり、さらに階調の幅が大きくなったことで、場の雰囲気の再現力に厚みが出てきたように感じられます。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/2000, F4.0, ISO125, Photo by A.Inden

早朝の固い光が当たっている明暗差の大きな条件ですが、ハイライトから暗部までディテールがしっかりと残っています。一段絞っただけですが、建物のエッジがしっかりと立っていて全体にクリアな描写です。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/50, F2.8, ISO125, Photo by A.Inden

大きなボケをコンパクトで

センサーが大型になり効果が顕著に現れるのがボケの量です。ボケはセンサーサイズが大型、開放値が小さくなるほどに大きくなってきます。LUMIX LX9は大型になったセンサーと共に開放値がF1.4と明るいLEICAのレンズを搭載することで、ボケにこだわりを見せています。好感が持てる気持ちのいいボケです。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/30, F2.8, ISO200, Photo by A.Inden

吊り下げられたクリスタルが、なだらかにボケた背面から浮きだすように輝いています。異常分散性のある新開発の非球面レンズで輪線や二重ボケをなくし、なめらかなボケ味を実現しています。ピントピークは開放でも十分にシャープです。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/160, F2.8, ISO200, Photo by A.Inden

ウインドウ越しに文字の雰囲気を残しながらクラッシックなランプを狙ってみました。ボケ方を最大限に生かすにはピント位置が大切になってきます。フレーミングを決めた後、タッチパネルを使い右手の親指でピント位置を微調整。タッチパネルの反応が良く、大きな親指でも思ったところへストレスなくピントが送れました。

十分に大きなボケが得られているので撮影中あまり気にも留めなかったのですが、F1.4に絞りを設定していてもデータはほとんどF2.8になっていました。ズームレンズは焦点距離により開放値が変わるタイプが多いですが、LEICA DC VARIO-SUMMILUX F1.4-F2.8 24-72mmは、広角端でF1.4が使え、ステップズームでは28mmから開放値がF2.8に固定されます。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/40, F4.5, ISO200, Photo by A.Inden

描写について

岩絵の具で書かれた日本画を連想させるシックな描写。上品ですね。作例を撮りながら一番強く思ったのは、描写に品を感じたことです。うまく言葉で表現できないのですが、被写体がフレームの中にいい塩梅で溶け込んでいる。「着物を着た女性の美しい佇まいのような描写」と言うと理解していただけるでしょうか。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/5000, F4.0,ISO125, Photo by A.Inden

黒いゴムのタイヤ、光を反射したシルバーのボディーまでディテールが残っています。もう少し暗部が潰れる想定で仕上がりをイメージしたのですが、いい意味で外れてしまいました。「ヴィーナスエンジン」による画質チューニングで、滑らかな階調、自然な色再現などより忠実な質感描写を作り上げた結果と考えると納得ですね。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/16000, F1.4, ISO200, Photo by A.Inden

貴重なF1.4での撮影、さらにシャッタースピードが1/16000。1/16000の凄さはLUMIX G8でレビューさせていただきましたね。LX9には4Kフォト、1/16000、サイレントモードと筆者が気になっていた機能がすべて搭載されています。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/80, F2.5, ISO1000, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/30, F2.8, ISO3200, Photo by A.Inden

iAUTOで撮ってみる

気の合った仲間とのパーティーに向かいながら、コートからカメラを出してライトアップされた夜景をiAUTOで。普段カメラ任せの撮影はしないのですが、パーティーの前に考えるのも面倒かと…カメラ任せの撮影で一番心配なのが、ISO感度がAUTOになること。感度が上がりすぎて、ノイズで解像度が落ちてしまった経験をされた方は多いと思います。1枚目が28mm (35mm換算)・1/80・ISO 1000、2枚目が50mm (35mm換算)・1/30・ISO 3200。センサーサイズが大きくなったことで高感度には強くなりました。ISO 1000は金属の質感が見事に伝わるクリアな描写。ISO 3200で暗部に少しノイズが乗ってきますが、コントラストもあり色に滲みもないため綺麗な画に上がっています。

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/400, F4.5, ISO200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/2500, F2.8, ISO200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/6400, F4.0, ISO125, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-LX9, 1/200, F2.8, ISO125, Photo by A.Inden

PHOTO YODOBASHI

PHOTO YODOBASHI

洗練された小物のような「カメラ」

試写を終え作例をセレクトしながら、仕上がった画から受ける繊細なイメージと外観から感じていたシックで上質なイメージが、これほど一致するカメラも珍しいなと思いました。 LUMIX DMC-LX9は、上質な質感とシンプルなデザインの中に、1/3にクリックされた絞りリング、金属を感じさせる重さと手触り、大口径F1.4のLEICAレンズ等、カメラ好きなら「おっ」と思うポイントがさりげなくちりばめられています。上がってくる画も、ボケ方、色再現、コントラストが自然に見えるように上手くチューニングされ、上品にまとめられています。それらのことは、機能性はもちろんですが、デザインのシンプルさ、手で触れた時の感触、収納された時の収まり具合等すべてが、毎日持ち歩くコンパクトなカメラとはこうあるべきだと考え抜かれているように感じました。一言で表すとエレガントなカメラでしょうか。春に向けて少しドレスアップする機会も増えてくると思います。カメラをどうしても手放せない方、いつも持ち歩くコンパクトカメラだからこそ、洗練された佳い小物のようなLUMIX LX9を選んでみてはいかがでしょうか。

( 2017.01.13 )




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1型センサーを搭載し、より写りにこだわったLUMIX LX9が登場しました。いかがでしょうか、このレンズ、この写り、この佇まい。いつでも持ち歩きたくなる1台です。

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よいカメラですから、アクセサリーもこだわりたいですよね。純正から上質なレザーケースが出ています。カメラに装着したままお使いいただけるスマートさもポイントです。

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