Nikon COOLPIX P900 | SHOOTING REPORT

高倍率ズームを搭載するレンズ一体型カメラも、いよいよここまで来たのかと正直驚きました。Nikon COOLPIX P900は35mm判換算24mm〜2000mmという驚異的なレンジをカバー。実に光学83倍ズームというのですから、未体験のスペックと言っても過言ではないと思います。一眼レフやミラーレス一眼を多くの人が手にする時代になりましたが、1台で幅広い焦点域をこなせるという世界はセンサーサイズを抑えたコンパクトカメラでなくては得られないもの。そしてまたその写りにも、目の覚めるような進化があります。メインシステムを手にしてしまうとつい見逃しがちなコンパクトカメラ、こんなに面白い製品が出ていることを忘れてはいけません。

( 写真:A.Inden / 文:48 )

フォトヨドバシらしくはないのですが、せっかくの高倍率ズームですからどの程度被写体を引き寄せられるものか、ご覧いただくとしましょう。写真には撮影時の焦点距離も記載しました。括弧の中は35mm判換算のものとなり、上の写真はワイド端24mm相当の画角です。海岸から江ノ島、そして富士山が遠目に見えるロケーションを選びました。

富士山を、富士山らしく切り取ってみます。これで220mm相当。一眼レフなどの高倍率ズームレンズは通常テレ端200mmや300mmというところですから、この位のズームレンジは多くの方が経験されているものだと思います。肉眼では見えなかったサーファーの姿が見えてきて、望遠という世界はファインダーを覗いているだけで単純に面白いものです。

富士山の山頂にズームイン。1100mmという世界は、おそらく普通の方ならは経験のないものではないでしょうか。コントラストやシャープネスの低下を感じられると思いますが、撮影ポイントからは実に60-70km先の被写体ですから、その距離分の空気を通過した光を写しているわけです。これだけの望遠になると、大気のゆらぎや塵の状態など、レンズの性能とは別のファクターが絡んでくるということですね。

こちらがテレ端2000mm相当。こちらも距離のある被写体、江ノ島の展望灯台を捉えると、そこに登っている人々の姿まで写すことができました。しかし2000mmという世界は強烈で、被写体をフレームに収めるのも一苦労。メーカーもそれはわかっているのか、レンズ側面のボタンを押している間だけ少しズームが戻り、ワイドな画角を得られる機能があります。少しワイドにして被写体をフレームに収め、ボタンを離すと元のズーム状態に戻る。そんな風にフレーミングを決めていくことができます。そして驚くべきはこれが手持ちでの撮影であること。搭載される手ブレ補正の威力は、なかなかすごいと思います。

 

焦点域の広さを確認できたところで、素直に写真撮影を楽しむとしましょう。2000mmと聞くとついつい望遠ばかり試してみたくなりますが、現実的によく使うのは広角から標準のレンジ。この画が実にシャープなのです。センサーは1600万画素、1/2.3型と決して大きくないものですが、一昔前のコンパクトカメラとは明らかに次元の異なる画質です。

大型センサーに比べれば余裕はないはずなのですが、コントラストの高い被写体でもなかなかの粘りだと思います。RAWでの撮影はできないのでデータはJPEGになりますが、色合いもニュートラルですし眠さもなく、そのまま使える仕上がりだと思います。Wi-FiやNFCにも対応していますから、撮影してすぐにシェアすることができますね。

 

春の息吹が感じられるようになってきました。このカメラを使っていると「自由に光景を切り抜ける」ということの面白さに気付かされます。カメラを構えた場所からズームしていって、あと一歩届かない、という状況がまずありません。丁度いいように撮影してみて、後から見てみれば600mm。そんな感覚なのですね。

水面に写る光景をワンカット。クリアでヌケが良く、期待以上のシャープネスで被写体を写真に残してくれました。条件によって独特なボケが見られますが、総じて優秀な写りをしてくれるレンズだと思います。こういった写りを見ると「もうこれでいいじゃないか」と思ってしまうわけです。

 

風景を切り取るのに望遠レンズが大活躍するのですが、そうはいっても広角も必要になるものです。あらゆる状況に対応できる焦点域の広さを持ち、機材はひとつぶら下げるだけで済む。まさに最高の旅カメラではないかと思います。

料理や小物、被写体に寄っての撮影ももちろん問題ありません。ボケを楽しむセンサーサイズではないのですが、質感や立体感もきちんと表現できる力があり、素直に撮影すれば結果がついてくる印象です。こう言っては失礼なのですが「1/2.3型のセンサー」「光学83倍ズーム」に想像していたものを良い意味で裏切る高画質で、俄然このカメラが欲しくなってしまいました。普段は単焦点レンズを使うような方にこそ、メイン機材を補完するスーパーサブとして魅力的な1台だと思います。

 

自由に世界を切り取る面白さを、この1台が味わわせてくれる。

ワイド端の24mmからテレ端の2000mmまでズームしていくと、そこにはシンプルな感動があります。お手持ちのカメラやレンズはもちろん、双眼鏡や望遠鏡でもこれだけの倍率の世界を手にしている方は少ないと思います。これだけの超望遠域でうまく被写体を捉えることは決して簡単ではないのですが、このカメラでなければ体験できない面白さがあることは間違いありません。さてテレ端の長さが注目されるモデルではありますが、実際には「自由なフレーミングができる」という点に究極の価値を持つカメラだと思います。撮影現場で手にしてみると、多くの場面では24mm〜500mm程で思ったようにフレーミングをすることができ、長くても1000mm前後で画面を整理できると感じました。では2000mmが不必要かというとそうではなく、それだけフレーミングの懐が深いということになります。ズームレンズを使っているとテレ端とワイド端の利用が多いということはよくあるものですが、このカメラの場合はテレ端がそう簡単には止まりませんから、必然的に「丁度いいフレーミング」を探すようになるでしょう。被写体をフレームの中に入れるのも、フレームから整理してしまうのも、すべては撮影者次第というわけです。

この広いレンジを、1台のカメラでカバーすることができる。旅ならばこれ1つで十分でしょうし、いつもお使いのカメラでは持て余すシーンのために鞄に忍ばせておくという使い方も有効です。撮影に出かけるときはついついレンズや機材を抱えてしまうものですが、道具を絞れるならばそれに越したことはありません。きっとその分だけ、感動に素直に向き合えるはずですから。

( 2015.03.19 )

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超望遠を欲する方はもちろん、単焦点マニアのスーパーサブにもぴったりのカメラです。笑みをこぼさずにはいられない2000mmの世界、興味ありますよね?

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JPEGでの撮影になるので、32GBでも数千枚の撮影が可能です。カメラに合わせて1枚どうぞ。

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対応する液晶保護フィルムはこちら。新品のうちに貼っておきたいですね。

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