Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/1250, F3.5, ISO 100, Photo by NB

Nikon D500 | SHOOTING REPORT

すみません。すっかり出遅れてしまいました。もうとっくの昔に巷の話題をかっさらっているニコン D500のレビューを遅ればせながらしたいと思います。本機の仕様や特徴、その他テクニカルな話題については、もう今さら詳しく説明する必要はないでしょうから、実際に使った個人的かつ率直な感想を中心にお届けしてまいります。まだ購入を悩まれている優柔ふ・・・お金の使い方に慎重な皆様におかれましては、これが固く締まったおサイフの留め金をきれいに吹っ飛ばすトリガーとなることを祈っております。

( 写真 / 文 : NB )

Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/160, F5.3, ISO 100, Photo by NB

さすがはD5ゆずり。圧巻の出来映え。

まず「ん?」と思うのが、「D三桁台」の名前。この前に三桁台のDXフォーマットが出たのはいつのことかと歴史を紐解いてみましたら、2009年のD300Sが最後でした。三桁台復活? D7000番台はどうなった? など、いろんな疑問が浮かんでまいりますが、要はこれがD7200の後継機ではなく、同時発表となったD5の「APS-C版」という位置づけからこういう名前になったのでありましょう。とはいえ序列としてはD7200よりも上位、つまりニコンのDXフォーマットデジタル一眼レフカメラの最高峰となるモデルです。

Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/640, F3.5, ISO 100, Photo by NB

画を見てまず思うのは、ヌケとキレが抜群によいということ。ここまでの3カットをご覧いただいただけでも、それはお分かりいただけると思います。この「ヌケとキレ」をどう説明したらよいのか。「薄いベールを1枚剥がしたような」といえば確かにその通りなのですが、それだとこの気持ち良さがイマイチ伝わらない。脂ぎった顔で居酒屋へ行き、出て来た熱いおしぼりで顔をゴシゴシ拭いたときのような・・・と言えば、ある年齢層以上の男性にはお分かりいただけると思います。あれです。

Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/30, F3.5, ISO 6400, Photo by NB

わざと意地悪を。前のカットと同じ場所から見た夜の光景ですが、AUTOに設定したISO感度が上がりっ放しになるままに撮ってみました。この時の感度はISO6400。一見して粒子の粗さが目立ちますが、感度がここまで上がっているのですからそれは当然。見てもらいたいのはそこではありません。ここまで感度が上がっているのに、ノイズ(色のカブリ、コロビ)が極めて少ないということ。例えば、空のちょっと明るくなっているあたりや、手前で寝そべっている女性の膝頭のあたり。こういうグラデーション部分は赤や緑が派手に滲んで汚くなるのが普通ですが、この点に関してより有利なAPS-Cとはいえ、かなり安定した発色をしています。さすがにこの感度で作品と呼べるものを作るのは難しいでしょうが、この「底力」が、ヌケとキレの気持ち良さに繋がっているのかもしれません。

Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/320, F4.2, ISO 100, Photo by NB

おや? 今、この記事を書くにあたって仕様を見て驚いたのですが、D7200よりわずかに重いんですね。むしろ軽く感じていました。「D7200より軽いよ!」って書く気まんまんでいました。装着するレンズによって総重量以前にバランスが大きく変わり、それは使用感に直結するのでボディ単体の重さの話にあまり意味はありませんが、その差はたった95g(バッテリー等含む使用状態で)。たいへんに振り回しやすいボディだと思います。

Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/320, F4.2, ISO 100, Photo by NB

今回の撮影に使ったレンズは、本機のレンズキットでもマッチングされているAF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VRと、シグマの18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporaryの2本。いずれも小型軽量で性能も抜群にいいレンズで、それはそれでいたく感心したのですが、レンズの性能を100%発揮しつつ、その上少しアクセルを踏んでくれるボディだった、という言い方はできると思います。

Nikon D500, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary, 1/160, F3.8, ISO 100, Photo by NB

旅行に持って行くカメラなんて、小型軽量のボディとレンズの組み合わせで、しかもレンズはズーム1本のみ! というのがやっぱり美しいと思うのですよ。最後は機動力と現場対応力ですから。カメラも自分の体も。美味しいものを食べたり、ショッピングを楽しんだり、旅行は写真を撮るだけじゃないですしね。

Nikon D500, AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR, 1/6400, F2.8, ISO 100, Photo by NB

類い稀なるAF性能。

はい、実はここからが本題です。本機の最大の特徴はD5と同等のAF性能です。まず嬉しかったのはAFのフォーカスポイントがファインダー内左右のぎりぎりまであること。構図に合わせて予めフォーカスポイントを移動させておくのは普通にやる使い方ですが、これでさらに多様な構図でAFを活用できるようになりました。ボディもレンズもこれだけ性能が上がると、コサイン誤差も馬鹿にできませんし、ファインダーを覗きながらマニュアルでピントを合わせるなんて、老眼が進んだオッサンにはもう無理。機械に頼るのが望ましい、というか頼らざるを得ない部分が沢山あるのが実情なんであります。

Nikon D500, AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR, 1/500, F16, ISO 100, Photo by NB

実はこの撮影の直前までD4sを集中的に使っていたので、なおさらこの点には感動いたしました。ここまで来たら上下方向にもフォーカスポイントを広げて欲しかったところですが、ミラーが斜めに入るという一眼レフの宿命と位相差AFの組み合わせではこれが限界なのでしょうか。とにかく「今のところはここまで」ということですね。今後に期待いたします。

Nikon D500, AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR, 1/500, F3, ISO 100, Photo by NB

AFの合焦スピードも、もちろん文句などあろうはずがありません。少なくとも今回使用した2本のレンズではスパン!と決まって、完璧にストレスフリーでした。機動力抜群なボディで、ピントが素早く合う。ということは、「おっ!」と思った時に確実に撮れる。そういうことです。

Nikon D500, AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR, 1/200, F2.8, ISO 100, Photo by NB

古い駅舎の天井を見上げたカットでも、梁の木目やトタンの寂れ具合を見ていると、「ヌケとキレ」のよさを実感いたします。立体感があります。ファインダーもたいへんに明るく、見通しのよいもの。ファインダーの出来がストレスになることはまずないでしょう。

Nikon D500, AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR, 1/200, F3.2, ISO 100, Photo by NB

人家もまばらな海沿いの一本道を進むと、こつ然と一軒のおでん屋さんが現れます。季節に関係なく、朝からおでんを売っているのです。店先には年代物の縁台があり、車じゃなかったらカップ酒でも買って一杯飲りたいところですが、車以外では辿り着けない場所にあるというパラドックス。おでん串の立体感、質感。串の断面の精緻な描写。きれいなボケ。気持ちのいい陰影。レンズキットのレンズですがここまで写ります。マッチングは伊達じゃありません。おでんの串でここまで語るのも結構たいへんです。

Nikon D500, AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR, 1/160, F3.2, ISO 100, Photo by NB

高い次元で融合した「機動性」と「性能」

レビューの中でも繰り返し書きましたが、とにかくこのボディのウリは機動性と性能の両立です。もちろん、どのメーカーのどのカメラもそれを目指して作られているわけですが、それがとうとうこのレベルまで来たというところに、一つの殻を突き破ったニコンを感じるのです。実を言うと、APS-Cフォーマットのカメラを真面目に使ったのは久しぶりでした。すっかりフルサイズに馴れてしまった後でAPS-Cを使うと自分はどう感じるのか? そこが興味でもあったのですが、「フルサイズじゃないとダメなんですか?」と、あっさりAPS-C擁護派に回ってしまいました。カメラに詳しい方ほど、画素の多い/少ないに依らない描写の良さ、というか、画素数がそこそこに抑えられているからこそ可能になる描写性能についてよく理解されていますが、このD500を持ってあちこち歩き回り、写真を撮り、画をじっくりと眺めてみて、それを実感した次第です。ぜひともこのボディには重い大口径レンズではなく、小さくて、軽くて、使いやすいズームレンズをつけて外に飛び出して欲しいと思います。これがお気楽なお散歩カメラだというのではなく(当然です)、圧倒的な高性能があなたの撮影を確実にサポートしてくれるからこその、これは敢えての提案なのです。用意されているズームキットを選択するというのが、その最適解の一つなのは言うまでもありません。

( 2016.06.09 )




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どうですか? D500はお気に召しましたか? 右手の人差し指にちょっと力を入れるだけで、明日か明後日あたり、ドアチャイムとともに素敵なことが起ります。よくわかりませんが。

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今回のレビュー後半でご覧いただいた、AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VRとのセットです。黄金の組み合わせ。

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「縦位置グリップ」といった方が分かりやすいですね。なんだかんだ言っても、やっぱりあると便利。ボディと同じマグネシウム製。

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いくつあっても困らない。というか、いくつか無いと心配でしょうがない。バッテリーの持ちはいいD500ですが、まぁお守りみたいなもんです。

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XQDカードが使えるD500。どうせならこのぐらいの容量を行っちゃいましょう。残り容量を心配しながらの撮影はストレスが溜まりますからね。連写時のバッファ回復が早いのはもうみなさんご存知でしょうが、ストレージへのコピーが超速なのも感動モノです。

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テレ端がこのぐらいまである方が助かる場面って、意外に多いと思いますよ。

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