Canon PowerShot G7 X, 1/1250, F2.2, ISO 125, Photo by K

Canon PowerShot G7 X | SHOOTING REPORT

さて、キヤノンが満を持して投入したPowerShot G7 Xの実写レポートです。有効2,020万画素の1型CMOSセンサーを搭載し、画像処理エンジンは最新のDIGIC 6を搭載。ISO感度は125から12800、24mmから100mm相当(35mm換算)の画角をカバーし、開放F値はF1.8からF2.8という明るさを誇ります。フルHDでなんと60fps(1秒間に60フレーム)の撮影も可能とあります。いやはや、こんなに小さなボディに機能てんこ盛り。さらに液晶画面が真上まで可動し、いわゆる「自撮り撮影」が可能。筆者は動画撮影も自撮りも行いませんが、ロケ中に自撮り棒なるもので、スマートフォンを載せて突き出し撮影している人のまあ多いこと。メーカーが搭載してくる機能は漏れなくニーズがあるからこそだということを実感いたしました。しかし、メーカーさんも本当に大変ですよね(苦笑)

さて、本機のテストを本当に楽しみにしていました。SONY DSC-RX100M3を所有しているからです。photokina 2014にてキヤノンさんにインタビューをお願いしましたが、その際にもいろいろと失礼にあたる質問もしたかもしれません。それほどに両機は「ガチンコ」。実写レポートという仕事はもとより、個人的に「欲しくなるかな?」と興味津々でした。結論から端的に申し上げますと、それぞれのメーカーの理念と哲学が感じられました。つまり「どちらも良い」ということです。「なんだその予定調和な結論は」とブーイングを頂戴しそうですが、本当にそう感じるのですね。むしろ、後からリリースしてきただけのことはあるなと、このコメントを付け加えさせていただきます。実力のほどを作例にてご覧ください。

( 写真 / 文:K )

Canon PowerShot G7 X, 1/2000, F5.6, ISO 125, Photo by K

先に記した通り、SONY DSC-RX100M3を使い慣れているのですが、最初に「んん!?」と感じたのはズーミングの際です。テレ端が長いのですね。100mm相当です(RX100M3は70mm相当)。これは非常にありがたいのです。100mmあたりまで伸びると、かなり引き寄せられてスナップでは本当に重宝します。その昔、フイルム一眼レフと、F2.8通しの28-70mm標準ズーム、ワンランク下の28-105mmでF値が暗い標準ズーム2本での組み合わせで嫌と言うほど写真を撮ってきました。その際、圧倒的に後者のズームレンズをマウントしていたのを思い出します。開放F値の違いは撮る画によって選択、普段使いには開放F値が暗くてもテレ端が長い方が重宝するのですね。作例はテレ端での撮影です。F5.6まで絞っていますが、開放F2.8というスペックは素晴らしいと思います。

Canon PowerShot G7 X, 1/60, F5.6, ISO 1600, Photo by K

さっと使ってみて印象深いのが、レンズの解像力の高さ。あと、これはトータルで語るべき事だと思いますが、単にシャープネスが高いだけでなく、線の1本1本が素直に描かれます。また像の分離も見事です。1型とはいえ、上を見ればそんなに大きなセンサーではありません。しかし、フレーム内において距離感や立体感がベタっと全てが連なり感じられないなんてことはなく、大変メリハリのある画を描きます。

Canon PowerShot G7 X, 1/2000, F4, ISO 125, Photo by K

画面内の子細に至るまで見事に解像する解像力の高さも素晴らしいのですが、先にも記した通り、本当に素直に線を結びます。ハイライト側のトーンが少し薄いかなと感じはしますが、センサーサイズを考えれば妥当だと思います。そもそも大変素材性の高い画を結ぶ印象で(RAW)、ハイライト側を寝かし気味に現像すれば十二分といった印象。キヤノンのカメラ全般に言えることだと思いますが、ハイライト側のいなし方が巧みで、飛ぶポイントまで綺麗にトーンが連なります。

Canon PowerShot G7 X, 1/60, F2.8, ISO 640, Photo by K

ワイド端も24mmと広いため、香港のように圧倒的なスタックを見せる街並みでも殆ど不満を感じません。しかしコンパクトデジタルでISO640といえば、つい最近まで夢のまた夢といった感度域でしたが、何の不満も感じませんでした。

 

Canon PowerShot G7 X, 1/60, F5.6, ISO 320, Photo by K

最近の実写レポートではISO AUTOで撮影することが多くなりました。高感度特性が全ジャンルに渡って向上してきたのも理由の一つですが、メーカーがどのあたりまでの感度をヨシとしているのか、また、感度制御を見ると考え方そのものも感じられるためです。PowerShot G7 Xは、わりとバンバン感度が上がりますね。最低感度から一定のノイズが感じられますが、ノイズを残しつつコントロールする傾向の処理です。この塩梅が大変素晴らしく、逆にフィルムのような味わいを感じるぐらいです。

Canon PowerShot G7 X, 1/200, F2.8, ISO 3200, Photo by K

こちらはISO3200。輝度ノイズが増え、カラーノイズが大変良く抑えられたリダクションです。ISO400のカラーリバーサルを2段程度増感したような、そんな雰囲気です。結構好みのノイズ処理ですね。ピントが抜けてるのは液晶画面上で確認できていたのですが、女性らしいふくよかさと前ボケの具合が佳くてそのままシャッターを切りました。ピントが抜けてる理由は単純で、筆者はAF補助光を基本的にカットして使うためです。条件が整った環境はもとより、光量の乏しい環境下でもAFは不満の無いレベルでキビキビと動いてくれます。

Canon PowerShot G7 X, 1/60, F1.8, ISO 200, Photo by K

ワイド端にて。実質の焦点距離は8.8mmですからF1.8といえども深度はかなりあります。ピントピークは右側のシャッターあたり、背景はさすがに深度内から外れてしまいますが、スナップなどではこれぐらいの深度があるほうが使いやすい印象です。何にしても明るいことはよいことです。そして、ホワイトバランスの優秀さもキヤノンの特長の一つ。オートであればもう少し補正されますが、デーライトで撮影するとよい塩梅です。不自然なオレンジ色に染まることはありません。

Canon PowerShot G7 X, 1/80, F2.2, ISO 200, Photo by K

嫌な歪曲に悩まされることが無いのも印象深いですね。しかし背後のビルは光の回り具合に寄るところも大きいとは言え、立体感が素晴らしいですね。

 

Canon PowerShot G7 X, 1/400, F5.6, ISO 125, Photo by K

2ヶ月前に押さえたLCCの格安チケットで、プライベートで香港へ行きました。メインはフィルムカメラに単焦点レンズとモノクロフィルムだったのですが、要所要所で本機が大活躍。正直これだけ写ってくれると「何のためのメイン機材?」といった様相に。本機1台だけでいろんな街を旅するというのも面白そうですね。フレーム内は、実はかなり輝度差がありました。フィルムではコントラストが付きすぎて大変難しいシーンですが、難なく写し込んでしまうあたり、余計に「これでいいじゃん・・・」と凹んでしまいます。まあ今時フィルムカメラを使うというのは、フィルム独特の描写が好きなのと、その撮影プロセスを楽しんでるということもあるのですが。

Canon PowerShot G7 X, 1/160, F2.8, ISO 320, Photo by K

質感描写がどれほどこなせるか試したカットです。いかがでしょうか。1型センサーで十二分!といった印象です。

Canon PowerShot G7 X, 1/500, F2.2, ISO 125, Photo by K

Canon PowerShot G7 X, 1/60, F5.6, ISO 500, Photo by K

トーンの連なりが美しいですね。シャドーもしっかり落ち込むのですが、きちんとトーンが残るあたりに懐の深さを感じます。同じカットをフィルムで撮ったのですが、バッチリとシャドーは潰れていました(笑)

Canon PowerShot G7 X, 1/1000, F5.6, ISO 125, Photo by K

 

Canon PowerShot G7 X, 1/100, F2.5, ISO 800, Photo by K

流石と言うべき仕上がり。これ1台で記録から表現まで。

まずレンズ描写の高さに感心したこと、ノイズ処理が巧みでフィルムライク、100mmという使いでのあるテレ端、結局買ってしまいました。カメラ販売店のサイトにおける実写レポートで「買っちゃいました」ということほどズルいセリフは無いと思うのですが、RX100M3の基礎体験がありつつもインパクトを感じたということですね。流石だなあと感じたのはボディの堅牢感。ぎゅっと凝縮された感じがあって大変カメラらしさを感じるのです。このあたりコンパクトデジタルで数々のヒットを飛ばしてきた実力がいかんなく発揮されている印象です。正直EVFがオプション設定さえ無いということは個人的に残念だったのです。コンパクトデジタルの多くは背面液晶でのフレーミングとなりますが、身体からカメラが離れることで目で見た光景を即座にフレームに反映しづらく、かつカメラを"肉体化"できないのです。神経を通わせ身体の一部としづらいと言いますか。それでもカメラが与えてくれた今後の撮影に対してのインスピレーションが購入を後押ししました。実際のところ、RX100M3とどちらを掴むか悩むことはありそうです。メーカーに対する好み、現像ソフトなどを含めたトータルのパッケージングを含めた画の出方の違いなどで使い分けることになりますが、これは購入を検討している皆さんにも当てはまることでしょう。両機ともに姿形もよく似て実力もイーブンといってよく、両機のオーナーとしてコメントするとすれば、PowerShot G7 Xは包容力のあるカメラであり画作りです。DSC-RX100M3はわりと高度にチューニングされたカメラであり画作りなのです。ともかく安心のG7X、ツボにはまるとびっくりのRX100M3。かなり高度な比較での話で、両機共に素晴らしい実力を兼ね備えています。いや、参りました。編集部内で「1型マニア」と呼ばれてしまいました。





軍艦部にモードダイヤルと露出補正ダイヤルが2段重ね!ダイヤルは双方共にきっちりとした節度感があり、共回りすることはありません。筆者は超絶に手が大きい方だと思いますので、指で両方のダイヤルを回してしまいます。一般的な手の大きさの方はは問題無いと思います。軍艦部に露出補正ダイヤルを置いたことで、レンズ鏡胴部分のコントロールリングに露出補正が割り当てられなくなりました。


端正な佇まい。

感心したのが、ボケ味の良さ。レンズはかなりのレベルの描写です。※クリックで拡大します。


艶やかさといい、立体感といい、よい写りです。※クリックで拡大します。

35mmフルサイズのような大きなセンサーを搭載したカメラで撮影したような、情緒感のある描写。※クリックで拡大します。

最短撮影距離はなんと5cm。マクロモード切替不要でオートで合焦します。ただし、この種の他のカメラ同様開放では周辺が流れますので少し絞り込んだ方がよさそうです。上が開放F1.8、下がF3.5です。※クリックで拡大します。

( 2015.02.05 )




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テレ端100mm、RAWデータのふくよかさにノックアウト。こうして物が増えていくのであります。同じく黒いカメラなので家族にはなんとかごまかせそうです。

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ちょっといいカメラ。ケースにも拘りましょう。カメラに合わせて赤のアクセントがポイントです。

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本格的に撮影をするなら、スペアバッテリーは必須です。旅先の保険といってもいいですよね。

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本体に付属しているものと同じバッテリーチャージャー。常に持ち歩きたくなるカメラですから、自宅と仕事場のように複数箇所に置いておくと安心です。

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チルトアップする液晶モニタは、フレームいっぱいにカバーガラスが露出していますので、しっかりとした保護をお忘れなく。

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専用の40mまで潜水可能な本格的な防水ケースです。旅先でのダイビングもこれで撮り逃しません。

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