逆付けレンズ + Mount Adapter FTZ + Z 6
前回予告いたしました通り、レンズを2本使ってのリバースマクロ撮影の「王道」をお届けいたします。前回はプライマリーレンズまで逆付けするという、いわば「外道」的なやり方でした。今回は135mm中望遠レンズ(Ai Nikkor 135mm F3.5S)を通常通りカメラにマウントし、その先端にオスオスリング(52mm径)を使って20mm超広角レンズ(Ai Nikkor 20mm F4)を逆付けし、更に20mmのマウント側にレンズ保護用にBR-3リングを取り付けています。135mmと十分な焦点距離がありますので、ケラれることなく高倍率撮影が楽しめます。倍率はというと、135を20で割りますので、6.75倍!前回は3倍でしたから、かなり強烈です。もちろん顕微鏡には遠く及びませんが、それでも肉眼では得られないミクロの世界がマクロレンズ無しでも楽しめます。しかしこういう撮影をしていると、像面平坦性の大切さがよく分かりますね。
今回の作例も前回と同様、被写体が何なのか想像してみてください。末尾に答えがございます。(TAK)
以下、くれぐれもご注意いただきますようお願いいたします。
- アダプターやリングの装着(一方を回すと他方が不用意に緩む可能性がある)
- アダプターやリングの締めすぎ(締めすぎると取り外しが大変)
- マウント部やオスネジなど、金属が鋭くむき出しになっている箇所(お怪我のないように)
- むき出しになったレンズの後玉(指や被写体が接触する可能性があります。BR-3は保護用フードとしても有効)
こたえ
(1)藻塩、(2)緑茶の茶葉、(3)パインセージの葉、(4)アワビの貝殻内側、(5)アワビの貝殻外側1、(6)アワビの貝殻外側2、(7)アワビの貝殻外側3、(8)黒檀、(9)ネーブルオレンジ、(10)昆布
( 2019.05.17 )