1型センサー搭載のレンズ一体型コンパクトカメラ、DLシリーズ3機種が登場
ニコン「DL」シリーズの発売時期は6月予定とのことですが、実機を試すことができました。最近少々元気の無いコンパクトカメラ市場ながら、ニコン初となるレンズ一体型の1型センサー機ということもあり注目度はさすが。こちらも長蛇の列ができていました。
大口径広角ズームレンズ搭載「Nikon DL18-50 f/1.8-2.8」
- 「DL」シリーズは3機種ありますが、35mm換算で18mmスタートとなる「DL18-50 f/1.8-2.8」からいきましょうか。
- 近頃の1型センサーを積んだ他社さんのコンパクトカメラなんかと比べると、正直あまり小さくないという印象でした。
- それは感じましたね。
- もしかすると、まだもっと小さく作れるこころを、あえてレンズ性能とか持ちやすさとか操作性重視でこのサイズにまとめたんじゃないかなと思ったりしました。
- 確かに、丁度いいサイズ感だったよね。
- 堅牢性などもかなりこだわってのこのサイズなのかもね。
- 3機種ともレンズはすべて新設計で、フッ素コートを採用しているそうです。そのうち唯一「DL18-50 f/1.8-2.8」にはナノクリスタルコートが採用されているんですね。
- ナノクリですか。広角系ズームですからね。
- ニコンの一眼レフのユーザーには響くキーワードだよね。
- 確かに、確かに。
- やっぱりそこら辺の人のサブ機として使ってくださいねみたいなメッセージは感じるよね。
大口径標準ズームレンズ搭載「Nikon DL24-85 f/1.8-2.8」
- 続いて、標準ズームレンズの「DL24-85 f/1.8-2.8」にいきましょうか。
- 手にしたときの感覚や、デザインは「DL18-50」と、ほぼ一緒でしたね。
- フラッシュを内蔵しているから、ホットシューの位置が異なる程度のデザイン差でしょう。
- 「DL24-85 f/1.8-2.8」のほうが、ちょっとカジュアルに使いこなせそうですね。
- カラバリもあるしね。あと、レンズ前約3cmのスーパーマクロ撮影に対応していますね。
- 「DL18-50」にもマクロモードがありましたが、メニュー画面からマクロ撮影を選択するという流れに対し、「DL24-85」は鏡胴根元のリングを回すだけでスーパーマクロモードに切り替えできました。
- そうした所にも、機種の性格というか使い勝手の違いがあったね。
- さっきも話に出たけど、どちらかと言えば「DL24-85 f/1.8-2.8」のほうがより幅広いユーザーをターゲットにしているのかもね。
超望遠ズームレンズ搭載「Nikon DL24-500 f/2.8-5.6」
- では、超望遠ズームレンズの「DL24-500 f/2.8-5.6」にいきましょうか。
- 500mm相当まで届くズームレンズを積んでるんだからそれなりのサイズというか、長さがありますよね。
- でも、一眼システムからしたらありえないコンパクトさですよ。
- もちろん。いわゆるネオ一眼タイプですね。
- しっかりホールドできるグリップを備えながらも、スッキリとしたデザインにまとまっていると思いました。
- 超望遠モデルなので、動体撮影用のSPORT(VR)モードがありますが確かめましたか?
- 会場を歩いている人に向けてみたのですが、バッチリでした。
- 絶対外せない機能ですよね。
- 単に遠いものを引き寄せるかで無く、動きのあるものにもしっかり対応できるというのはやっぱり頼もしいですね。
- ボディ自体も軽すぎず、重すぎずというバランスのよさで、動体撮影に不安はぜんぜん感じなかったです。
- 内蔵のEVFは約236万ドットもあるだけあって、見やすかったです。
3機種ともに、撮像素子は有効画素数約2,081万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、ローパスフィルターレス仕様。最高感度はISO12800。画像処理エンジンはEXPEED 6A。AFシステムは「Nikon 1」で採用されている像面位相検出方式とコントラスト検出方式のハイブリッド。AFポイントは105点のハイブリッドAFエリアと、171点のコントラストAFエリアで構成。動画記録は4K UHD/30pに対応しています。
( 2016.02.26 )