ケンコー トキナー・ブース概況
豊富なフィルター群とスリック三脚がガッチリと両脇を固めているケンコー・トキナーのブースは、中央にトキナーレンズのタッチ&トライコーナーが設けられています。現行商品はもちろん、新製品も並べられているので、その操作感を実際に手にして確かめてみてください。
2月20日に発売となるAPS-Cサイズ用の大口径超広角ズームレンズ「AT-X 11-20 PRO DX」(左)と参考出品の35mmフルサイズ用の大口径標準ズームレンズ「AT—X 24-70mm PRO FX」(右)。 いずれもトキナーらしい重厚感のあるデザインで統一されています。レンズ先端側がピントリング、マウント側がズームリングになっているのも従来レンズと同じ仕様で、どのレンズも違和感なく使うことができるはず。やや粗い印象を受けるピントリングのローレットですが、思いのほか細かな動作でピント調整がしやすく感じました。
「AT-X 11-20 PRO DX」、「AT-X 24-70mm PRO FX」は、いずれもピンとリングを前後させることでAFとMFの切り替えができるようになっています。ファインダーを覗いたままの状態で操作できるこの機能は、使い慣れるとなかなか便利です。
テレプラスが約30年ぶりにリニューアルされました。光学系を大幅に見直したことで解像度が大幅アップ。これにより、高画素のデジタルカメラにも対応できるようになったのです。「テレプラス HD DGX キヤノンEOS EF/EF-S」は、EFレンズに加えてEF-Sレンズにも装着が可能となりました。ニコン用は参考出品。発売は6月頃を予定しているそうです。
ケンコー・トキナーでは、 Blackmagic Designのプロフェッショナルデジタルシネマカメラを販売していますが、これに対応するトキナーブランドのシネマレンズ、「CINEMA ATX」をラインナップしています。こちらは、マイクロフォーサーズマウントレンズ対応の「Blackmagic Pocket Cinema Camera」(左)とキヤノンEFマウント対応の「Blackmagic Cinema Camera」(右)に装着した「11-16mm T3」。普段あまりお目にかかることのない、こうしたプロ機材を手にすることができるのもCP+の魅力のひとつ。本格的な動画撮影に興味がある方は、こちらのコーナーを覗いてみることをお勧めします。
カメラと一体感を感じさせる艶消し塗装を採用した鏡筒部には、Tokinaのブルーのロゴが存在感を示していました。ロゴの下にあるネジ穴は、ピンを挿してズームリングを回転させるためのものです。ピントリング、ズームリング、絞りリングそれぞれに設けられていて、滑らかな操作を実現します。重量感のあるレンズですが、動画用だけにピントリングやズームリングの動きは驚くほど滑らか。静止画用のレンズもこうだったらいいのにと、ついつい無い物ねだりをしたくなってしまうほどです。
「11-16mm T3」のPLマウントが参考出品されていました。PLマウントとは、ムービー用のカメラに多く採用されているもので、「CINEMA ATX」のPLマウントは「50-135mm T3」、「16-28mm T32」に続いてラインナップに加わることになります。広角ズーム「11-16mm T3」は、コンパクトで取り回ししやすいレンズということで、PLマウントの登場を待ち望んでいるユーザーも多いのだとか。
( 2015.02.13 )