Canon EOS 5Ds/5Ds R・M3 / フルサイズとミラーレス それぞれ話題の機種をピックアップ
今回のCP+にあわせて他メーカーよりもより多くの新製品発表を行ったキヤノン。ブースのエントランスすぐの所に配置されたEOSコーナーは、開場後間もなく黒山の人だかりになってしまいました。 有効画素数5000万画素超えとなる「EOS 5Ds/5Ds R」に触れてみたいという人の数は半端なく、待ち時間は1時間以上に及ぶとことも。土日はもっと凄いことになりそうですよね(笑)。 そしてEOS Mシリーズ第3弾となる「EOS M3」にも、次から次へと手に取る人が後を絶たない状況。 EOSコーナー全体が賑わっているのはもちろんのこと、さらに輪をかけてこの2ブランドの盛況振りが印象的でした。
6月発売予定とアナウンスされている、「EOS 5Ds/5Ds R」。 掲載写真は「EOS 5Ds」の方で、「EOS 5Ds R」はRの文字が赤いロゴデザインとなっています。基本的なスペックは共通となっており、「EOS 5Ds R」はいわゆるローパスフィルターレスモデル…しかしそれは正しい言い方ではりません。もうちょっと正確に言いますと、ローパスフィルターの効果を打ち消すフィルターを使用することで、ローパスフィルターレスと同様の撮像が得られるようになっているのです。なんだかややこしくてスミマセン(笑)。
従来のEOS 5D Mark III(2230万画素)を3年ぶりに置き換えるモデルとなりますが、こちらはなんと有効画素数約5060万画素! これだけの高解像モデルですから、その描写を活かすべくローパスフィルターの効果が無いモデルも投入する運びとなったのではないでしょうか。 撮像の中央部分だけを切り出せる「クロップ撮影」も可能で、疑似的に望遠効果を得ることもできます。そうなるとシビアになってくるブレ対策が気になるところ。 本機ではミラーの振動を抑える工夫もなされているとのこと。カメラ内部からの振動までもケアするという徹底ぶりです。
背面モニターにカメラの設定各種情報が表示される "クイック設定画面" が各自でカスタマイズできるようになりました。自分が表示したい項目だけを選び、表示場所も替えられる。些細なことかもしれませんが、ごっそり表示されるのが当たり前だと思って黙って使ってきた側からすると、早くそうしてよ!なんて不謹慎にも思ってしました。確かに、表示をスッキリさせたければ幾らでもできるわけで、いかに気持ちよく撮影に臨めるかということに、実にさり気なく貢献してくれることでしょう。
グリップデザインがガラッと変わり、新鮮な印象の「EOS M3」。 有効画素数は2420万画素へと積み増し、それにともない画像処理エンジンもDIGIC6へと刷新されました。一眼レフカメラの「EOS 8000D」や「EOS Kiss X8i」でも採用されることになった、"ハイブリッドCMOS AF III" を搭載し、AF速度は先代のEOS M2比で約3.8倍にもなっているとのことです。
外観上はグリップデザインの変更のほか、チルトモニターが備わり、操作系のダイヤルが増えています。 具体的には、P/Av/Tv/Mモードなどを直接選ぶことができる「撮影モードダイヤル」や、「露出補正ダイヤル」が装備されました。
この他に、内蔵ストロボ搭載、外付けEVFへの対応(掲載写真は、別売の外付けEVF「EVF-DC1」を装着)しています。
( 2015.02.13 )