FUJIFILM X-E1 外観プレビュー
もはや対抗機種と捉えたい、2つ目のXマウントボディ。
富士フイルムのXシリーズの頂点として生まれたX-Pro1。レンズ交換ができるボディに、レンジファインダー機を彷彿とさせるルックス。高級感漂う機体に心を躍らされた方も多いのではないでしょうか。そのX-Pro1の”弟分”と言ってしまえば余りに安易な言い回しですが、なかなかどうして、ルックスも中身も兄に負けない男前なX-E1が登場しました。X-Pro1が欲しかった方はもちろんのこと、X-Pro1をお持ちの方にも興味津々の存在。まずはその外観をじっくりとご覧いただきたいと思います。
X-Pro1 と比べ、一回り小さくなりました。また、印象的だったファインダー窓や、斜めに下がっていたシャッターボタン周りの操作部のラインが水平になり、シンプルな印象です。ファインダー窓があった場所には機種名が堂々と刻まれています。
トップの操作部は X-Pro1 をそっくり踏襲した配置となっており、2台目として購入しても操作に戸惑うことはなさそうです。低速側のシャッタースピードが1/4の次は T、B という少々シンプルな構成になりました。ホットシューの左には内蔵のポップアップストロボが。
背面の様子です。再生ボタンが左に移動、そしてストロボのボタンが新設されています。それ以外の配置はトップ面同様、 X-Pro1 とほぼ同位置に。こういった配慮はユーザーからすると、慣れた操作のまま移行できるので、とてもありがたいですね。右手親指をかけられるグリップも健在です。そして光学式ファインダーはなくなっても、EVFを残してくれているところも嬉しいポイントです。
今回、ボディと共に付属のレンズ(単体での発売もあります)として登場した XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS を装着。光学式手ぶれ補正を搭載した、XFマウント初のズームレンズです。ルックス、重量バランスともにとてもよくマッチしている印象です。
削ぎ落とし、磨き込まれた仕上がり。
X-Pro1と比較しながらの外観レビューになってしまいましたが、価格を抑えたエントリーモデルと考えるのはどうやら間違いのようです。ブラック、シルバー共にしっとりと落ち着いた印象で、質感も上々。手の込んだ光学式/EVF兼用のファインダーをシンプルなEVFとしながら、全体的にコンパクト・スッキリとしたインターフェイスに仕上がっています。余計なものを削ぎ落したデザインは、むしろX-Pro1を使い込んでその画に惚れ込んだユーザこそ、手にしたくなる存在かもしれません。Xマウントをどのように育てていくかという、メーカーの意志が感じられるボディではないでしょうか。
実際、画質的にはX-Pro1と同等の画をたたき出すとのこと。
今回は外観のみのレポートですが、準備ができ次第、実写レビューもお届けしたいと思っております。