SIGMA DP1 Merrill メーカーサイトへ
4600万画素相当(APS-C CMOS) / 単焦点(28mm相当) / F2.8 / 121.5×66.7×64.3mm / 360g(本体のみ)
動画 / フラッシュなし
大きな一眼デジカメを持たずして、同等いやそれ以上の画質を叩き出してくれるハイエンドコンパクトデジカメがDP1 Merrillです。Foveon X3ダイレクトイメージセンサー"Merrill"は有効画素数約有効画素数4,600万画素(4,800×3,200×3層)。焦点距離28mm相当(35mm換算)F2.8のレンズは、センサー能力を最大限に引き出すため専用に設計されており、蛍石と同等の性能を有するFLDガラスを1枚、グラスモールド非球面レンズ2枚、高屈折率ガラス1枚を使用するという凝り様です。コンパクトデジカメとしては、ずっしりとした手応えのあるスクエアな筐体ですが、手ブレにシビアなセンサーですから、このサイズと重量感が手持ちでの撮影にはしっくりくるといった印象。撮影中の露出設定やプログラムシフトは、シャッターボタンの同軸に設置されたコマンドダイヤルを指先で直感的に操れるのはいいですね。一眼デジカメのようにレンズにフォーカスリングも備えられており、AF後にMFでピントの追い込みもスムーズに行うことができます。
( 写真:A.Inden / 文:KIMURAX )
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さあ、いかがでしょう。頭一つ、いや二つ三つも抜けた表現力は。濃厚な色乗りと、シャープさ。まるで中判カメラのそれとなんら遜色のない写りといっても過言ではないでしょう。有りのままの光景をつぶさに描き込んだ、誤魔化しのない緻密さ。ボケには頼らない立体感と言ったらよいのでしょうか、繊細すぎるほどのディテールの積み重ねによって醸し出される圧倒的な立体感ですよね。本機のセンサーが要求する解像力は半端なものではないことは容易に推察できますが、隅々までビシッと解像しているあたり、妥協なく徹底的に磨き上げられた秀逸なレンズであることも十二分に感じられます。いま一度改めて画像を見ると、実際に撮影した時に記憶していた光景よりも、迫力が増しているように感じるのですから恐れ入ります。この他、当サイトの実写インプレッションにも豊富に作例を掲載していますので、そちらの方もぜひ参考にしてみてください。圧倒的なハイエンドコンパクトデジカメの世界、一見する価値ありです。
カラーモード:スタンダード
カラーモード:ビビッド
カラーモード:ニュートラル
カラーモード:ポートレート
カラーモード:風景
カラーモード:FOVクラシックブルー
カラーモード:白黒
カラーモード:セピア