RICOH GRメーカーサイトへ
1620万画素(APS-C COMS) / 単焦点(28mm相当) / F2.8 / 117×61×34.7mm / 245g
フルHD動画
先代となるGR Digital IVの1/1.7型センサーからAPS-CサイズCMOSセンサーへとサイズアップ。有効画素数は1620万画素にぐんとアップし、ローパスフィルターレスとなったGR。随分と広くなったキャンバスと、より緻密に描き込める細筆を手に入れたわけです。それでいてフィルムカメラ時代から培われてきた薄型ボディを継承。APS-C機を胸ポケットやバッグの片隅にさっと入れて、いつでも持ち歩けるというのは素晴らしいことです。大型センサーに28mm相当(35mm判換算)の画角となるF2.8単焦点レンズ、そこに新開発の画像処理エンジンGR ENGINE Vを組み合わせることでデジタル一眼レフとなんら変わらない、いやそれ以上の画までも描き出すのですからたまりません。動作の高速化も図られており、起動時間、収納時間共に1秒。AFスピードは通常時0.2秒、マクロ時は0.4秒。連続撮影は4コマ/秒と、スナップシューターとしての速写性に磨きがかけられています。液晶モニターは3.0型123万ドット。従来のRGBに加えてW(白)を配置したRGBW方式となっており、屋外での視認性も良好。シャドー部分は単なる黒ではなく、深みが感じられる表示です。フルHD(30fps)の動画撮影に対応。白黒/ミニチュアといったデジタルエフェクト機能(9種)も備えています。
( 写真:Naz / 文:KIMURAX )
- PHOTO
- CAMERA
- CHART
- WB
- BOKEH
- MACRO
- ZOOM
- ISO
- EFFECT
速写性の向上に関しては既に話しましたが、まぁとにかくキビキビとした動作で、ストレスフリーな撮影を楽しませてくれます。センサーサイズが9倍近くも大きくなったのですから、動作はせいぜいキープ、もしくは遅くなっても当然なところを、この素早さには感心させられました。GRシリーズが切り開いてきたスナップの醍醐味をスポイルすることなく、画質アップを成し遂げてくれたのですから嬉しい限りです。レンズの焦点距離は変わらずとも、センサーサイズアップで絞り開放時の被写界深度も浅くなっています。ボケを活かした撮影を、明るい太陽の下でも楽しんでくださいねというメッセージでしょう、NDフィルターも内蔵されています。ローパスフィルターを省いているとあって作例写真を見てみると、キリッとした歯切れのよい像を結ぶことがおわかりただけるでしょう。2枚目のカットでは、ヒトデの質感から細かい砂の表情まで丁寧に描き込んでいます。作例3枚目の水族館でのカットは高感度での撮影ですが、センサーが大きいだけあってISO1600でも余裕が感じられます。いいなぁと思った瞬間を、クオリティのある画で残せる。さすがGR、やってくれます。
ISO:100
ISO:400
ISO:800
ISO:1600
ISO:3200
ISO:6400
ISO:12800
ISO:25600
エフェクト:未設定
エフェクト:白黒
エフェクト:白黒(TE)
エフェクト:ハイコントラスト白黒
エフェクト:クロスプロセス
エフェクト:ポジフィルム調
エフェクト:ブリーチバイパス
エフェクト:レトロ
エフェクト:ミニチュアライズ
エフェクト:ハイキー