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1620万画素(APS-C CMOS) / 単焦点(36mm相当) / F2.8 / 124×69×51.5mm / 345g
手ブレ補正
数多くのカメラファンを魅了しているライカ社のコンパクトデジカメ。近頃のトレンドとなっている動画機能や、写真にさまざまな効果を加えるデジタルエフェクトといった機能は付いておらず、まさに“写真を撮る”ということに徹した1台となっています。適度な重みを感じるフルメタル製のコンパクトなボディに、有効画素数約1620万画素となるAPS-CフォーマットサイズのCMOSセンサーを搭載。一般的なコンパクトデジカメが有するセンサーサイズに比べて、10倍くらいのサイズになりますから光の情報量が多く、豊かな階調や、精細な描写が得られやすく、ノイズも少なくなるなどの利点が挙げられます。レンズは35mm判換算で36mm相当の画角となる短焦点レンズを採用。絞り値は、明るいF2.8からF16まであります。最短撮影距離は30cm。マニュアルからプログラムまで標準的な各モードを装備しています。また、「フィルム設定」という画像の仕上がりを予め選択できるようなっており、標準の他に、Vivid、Natural、白黒Natural、白黒High Contrastの4種類を用意。シャッターの電子音には往年のM型ライカの音をサンプリングしたものを使うなど、ライカファンにはたまらないノスタルジックな要素もプラスされています。
( 写真:A.Inden / 文:KIMURAX )
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大型センサーに明るいレンズですから、絞りを開放すれば比較的にボケ味が得られやすいコンパクトデジカメです。ただし短焦点の広角レンズですから、被写体との距離を縮めることがポイント。ボケの量をコントロールしたければ、自分の足で前後するという基本動作が必要となります。ということで作例カットは、近景から遠景へ向かって順番に並べてみました。同じシチュエーションではありませんが、絞りは全て開放にて。被写界深度の変化がお分かりいただけるでしょう。繊細な描写と階調表現の豊かさに感心させられるばかりです。絞らずに、ここまでピント面がキリッとした立体感のある像を結ぶとは、レンズのポテンシャルの高さを感じさせられます。一口にボケ味といっても様々な傾向があるものですが、じつに品のある美しい霞み方。価格も飛びっきりですが、紡ぎ出す画も飛びっきりですよね。敷居の高さはあるものの、シンプルな操作で、さすがはライカと感じ入る写真が撮れるのですから、本機でライカデビューを飾るというのも十分にありだと思うのです。ライカファンの方も、そうでない方も、ビビビっと来るものがありましたら、じっくりと検討すべくこちらに詳しいレビューがありますのでぜひ覗いてみてください。
絞り:F2.8(ISO100)
絞り:F4(ISO100)
絞り:F5.6(ISO100)
絞り:F8(ISO200)
絞り:F11(ISO400)
ISO:100
ISO:200
ISO:400
ISO:800
ISO:1600
ISO:3200
ISO:6400
ISO:12500