CASIO EXILIM EX-FR10 | SHOOTING REPORT
カメラユニットとモニターが分離できるデジタルカメラの登場です。Bluetooth通信により、カメラユニットからのライブビュー映像や画像がモニターに表示され、モニターからはシャッター操作もできるようになっています。分離して使えるので、自分撮りをはじめ様々なアングルでの撮影が可能。しかもカメラユニットのみでの重さは約63gという軽さに加え、耐衝撃・防水・防塵のタフネス性能をもつため、まるでアクションカムのような使い方もできます。アングルの自由のみならず、フィールドの自由も手に入れた「EX-FR10」。使う人によって、使い方もきっと様々でしょう。というわけで使い勝手なども確かめるべく、早速外に連れ出してみました。
( 写真：M.Ito / 文：KIMURAX )
こちらがカメラユニットと、モニターを備えたコントローラーです。カメラユニットの直径が6cmぐらいで、腕時計のように着けたらちょっと大きめのG-Shockというサイズ感。上の写真で、カメラユニットを立てているスタンド部のヒンジをのばし、コントローラーにカチッと差し込みロックすると合体が完了します。モニターは2.0型のカラー液晶でタッチパネルに対応。指先でささっとやるフリック操作やタッチシャッターもできるので、使い心地はまるでスマートフォンのようです。スイッチONでBluetoothによる通信がすぐに始まるので、接続待ちという煩わしさがないのはいいですね。モニターにカメラからの映像を表示できる範囲は公称約5m。フル充電で今回持ち出したアウトドアではまだまだ届きそうなくらいで、5m以内ならまったく問題ありませんでした。コントローラーからのシャッター操作のみであれば、電波が干渉しない環境なら約10m離れていてもOKだそうです。また、カメラユニットにはWi-Fiを内蔵。コントローラーの代わりに、スマートフォンからのリモート操作も可能となっており、こういった拡張性もうれしいところです。
では、こんな感じで取り付け完了、出発進行！
ちなみにバンド部分は、オプションのアタッチメントEAM-3になります。
カメラユニットには電源スイッチ、シャッターボタン、動画ボタンなどが設けられていますが、運転しながらの撮影操作はダメです！こういう時には、一定間隔で静止画や動画を自動撮影するインターバル撮影を使いましょう。撮影間隔（15秒／2分／5分）と撮影形式（静止画のみ、動画のみ、静止画＋動画）を選んで設定すればいいだけです。自分が意図していないタイミングで機械的に撮れますから、その意外性が思いのほか楽しかったりもするものです。もちろん？？？なカットもあるわけですがそこはご愛嬌。
ピアノの脇にちょこんと置けば、こんなアングルからも簡単に撮影できます。分離できるという斬新なスタイルや使い方についつい気をとられてしまい、カメラスペックをお伝えするのを忘れておりましたスミマセン（笑）。センサーは有効画素数1400万画素となる1/2.3型CMOS（裏面照射型）。21mm相当（35mm判換算）の画角になるF2.8のレンズを使用しています。
スポーツの動作チェックにも活用したいところ。動画はフルハイビジョンに対応しています。こちらのカットはスチル撮影でのカットです。。。
防水レベルは IPX6・IPX7ですから、こんなところも撮影できます。ただし水中では、シャッターボタンを押しての撮影ができないとのこと。そこで先ほどお話ししたインターバル撮影を開始してから水中へ、という手順を踏むこととなります。
自由度と楽しさは想像以上。
広角レンズですから風景撮影にはもってこいですね。カメラユニットとコントローラーを合体しても、重さはたったの約175g。実に軽いものです。両手でしっかりと構えて、通常のコンパクトデジカメのように使うのももちろんアリ。
さあ、いかがでしたか？こんなシーンを撮ってみたいな、自分ならこんな風に使ってみたいよなというアイデアが、すでにいろいろと思い浮かんできた方もいらっしゃることでしょう。ある意味、カメラというカタチに捉われていたアタマを一旦切り替えて、やわらかアタマで使いこなすともっと楽しい使い方ができるかもしれませんね。さあ、後はもう実際に「EX-FR10」を手にするだけです。遊びながら試行錯誤ができるカメラ。きっとコレはハマリますよ、面白いですから。
( 2014.09.26 )
