PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SONY DSC-QX10 / QX100 / SHOOTING REPORT

既成の概念に囚われず、まったく新しいカタチの製品を生み出すことができるのがソニーというメーカーの強みでしょう。「レンズスタイルカメラ」と称される QX10 / QX100 は、コンパクトカメラのレンズ部分だけを取り出したような形のカメラユニット。鞄に放り込んでおけば、写真を撮りたいときにだけスマートフォンに装着し、上質なコンパクトカメラにアップグレードできるわけです。画質については同社のコンパクトカメラと同等と考えてよく、1インチのセンサーを搭載して高画質が得られるQX100はRX100M2、軽くてコンパクトながら光学10倍ズームを使えるQX10はWX200が相当します。スマートフォンのカメラをアップグレードするデバイス、というだけでも面白いのですが、撮影機器と操作インターフェイスが分離できることで生まれる新しい撮影スタイルはなかなかに画期的。写真撮影の楽しみを広げてくれる、驚くべきデバイスの登場です。

( Photography : Z II & M.Ito / Text : 48 )

モニタとレンズの分離が、新たな目線をもたらしてくれる。

スマートフォンに装着すればコンパクトカメラに早変わり、なのですが、装着せずに使ってもいいわけです。これが面白い。アングルを変えられる背面液晶はこれまでもありましたが、完全に分離してリモート操作できるということが、無限の視点を与えてくれます。狭いところに手を伸ばす、高いところから被写体を狙う、置いてしまう。撮影者自身が入った記念撮影もできますし、自分撮りにも最適です。支えるのもミニ三脚などで十分ですから、一緒に持ち歩けば面白さは倍増。いつも過ごしているシーンでも「QXを使えばどう撮れるかな?」なんて考えてしまいます。

手を伸ばして上からの撮影。こういった撮影は従来のカメラでもできないことはないのですが、カメラを見上げての撮影というのはしんどいもの。液晶も遠くなりますし、フォーカス位置を調整するといった芸当は難しいですよね。手元のスマートフォンを見て撮影できるというのは面白いスタイルで、運動会やイベントなど人混みを超えて狙わなければいけないシーンで重宝しそうです。

地面から見上げて、といったアングルももちろんOK。目線が変わると、撮れる画もずいぶん変わってきます。ローアングルが使いやすくて色々と試してみましたが、いつしか大人から子供の目線に帰っていたとでも言いましょうか、小さなものにも感心が湧くようになっているのです。子どもたちの表情もなんだか柔らかいですよね。

ずいぶんとシュールな画になりました。さすがに作者も、下から覗かれることは意図していなかったかもしれませんね。実際QXがなければ、こんな視点では眺めなかったと思います。


携帯電話とは一線を画す、"カメラ"の画。

写真撮影専用デバイスですから、携帯電話・スマートフォンに比べて高画質であるのは当然のこと。QX100はコンパクトデジタルカメラにおいても群を抜いて評価の高いRX100M2がベースですから、安心して撮影に使っていただけることでしょう。一方でQX10は35mm判で焦点距離25mm〜250mm相当という高倍率ズームが使い勝手に優れ、よりコンパクトでリーズナブルなことも特長です。携帯性を考えればQX10/表現力で選べばQX100といずれも魅力的な両モデルですが、グレードの高い写真をスマートフォンに保存して、すぐにメールで送ったりSNSに投稿したりできる楽しさはどちらも同じ。どこでも通信してシェアするという現代的な写真の楽しみ方に、ぴったりのデバイスですよね。

こちらはQX10による撮影です。光学ズームによる望遠の画というのは、携帯電話ではどうしても撮れない世界ですよね。焦点距離250mm相当の画角を手にできるということは、様々なシーンで重宝するはずです。

この解像力、シャープネス。画質に関してQX100に不安はありません。使い勝手は異なりますがRX100M2の実写レビューも参考としていただけるかと思います。コンパクトカメラとしては、びっくりするほどの画を生み出してくれます。

ISO感度はオートになりますが、高感度にも強く、撮影感度を意識せずに使えるのも魅力のひとつ。写真をシェアしたい場面というと食事やパーティなど暗いシーンが多くなると思いますが、QXならそんなシーンでもしっかりとした画が得られるわけです。「いいね」と言われるのは、やはり美味しそうな写真ですよね。


自由な発想で楽しみたい、新時代の写真撮影ガジェット。

「カメラ」というものを期待すると、ちょっと毛色の異なる製品でしょう。カメラの操作感が欲しければ、それぞれ元となっているコンパクトカメラそのものを手にすればいいわけです。「レンズと撮影素子だけのユニットがあったら面白いのに」という思いを、そのままカタチにしてしまった。そんな製品だと思います。スマートフォンとワイヤレスで通信しながら撮影するわけですから当然タイムラグがあり、動きの速い被写体や決定的瞬間を捉えるのは得意ではありません。どちらかというとユニットを固定しての撮影が向くでしょうし、長いポールを使うなど工夫次第で驚くような視点を手にすることができるはずです。飲み会・パーティなどでは取り出すだけでも話のネタになりますし、誰かに手渡してしまってレンズを持つ人と撮影する人を別にしてしまうというのも面白いでしょう。ご覧いただいているように、子どもたちに見せると皆興味を持っていい表情を見せてくれました。

発想力豊かな方に、面白いガジェットに目がない方に、写真の可能性を広げたい方に、ぜひ手にしていただきたい1台です。
このデバイスが生み出す可能性は発想力次第。面白い使い方を見つけてください。

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光学10倍ズームに手ぶれ補正もついたレンズスタイルカメラユニット。コンパクトさも魅力です。こちらはブラックカラー。

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シャンパンゴールドのフロントが美しいホワイトカラー。お持ちのスマートフォンに合わせてお選びください。

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少し大きなサイズになりますが、高い表現力と画質が得られるQX100。よい画を求めるならこちらでしょう。ブラックカラーのみとなります。

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本体はUSBケーブルでの充電となります。追加バッテリーもついたチャージャーもご一緒に手にれておくと使い勝手が良くなりますよ。

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Xperia Z1専用のカメラアタッチメントケース。QX100 / QX10両方に対応し、デジタル一眼のレンズ交換のように装着できます。ブラックカラーです。

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こちらはホワイトカラー。Xperia Z1専用ですので、お間違えなく。

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記録メディアにはmicroSDまたはメモリースティック マイクロを使用します。こちらはmicroSDXCで64GB。たっぷり記録できます。

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こちらはメモリースティックマイクロ。その他にお持ちの機器と合わせてご選択ください。

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