PHOTO YODOBASHI

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SONY α6600, SEL1655G E 16-55mm F2.8 G, Photo by TA

SONY α6600 / SHOOTING REPORT

APS-Cセンサーを搭載するα6000シリーズのフラッグシップモデル「α6600」がリリースとなりました。光学式ボディ内手ブレ補正を搭載し、約720枚(ビューファインダー使用時の静止画撮影)のバッテリーライフを小さなボディにギュっと収め、フルサイズ機αシリーズから継承する動体予測アルゴリズムで、捉えたい瞬間をしっかり捉える高性能AFを有しています。最新の画像処理エンジンBIONZ Xを搭載し、リアルタイム瞳AFも前モデルα6500から大幅に向上しているとのことなので、動きのあるシーンでも確実なピント合わせができそうです。AFに関してはファストハイブリッドAFシステムを採用していますから、スポーツなどの素速い動きにもチャレンジしたくなります。防塵・防滴にも配慮した設計となっていますから、多少の天候の変化も不安になる必要はありません。フィールドへ持ち出して、思うままに撮影できるでしょう。それではさっそく作例からその実力のほどをご覧ください。

( Photography : TA / Text : Rica )

SONY α6600, SEL70350G E70-350mm F4.5-6.3 G, Photo by TA

冷たい霧雨が降りしきる中、MotoGPのフリープラクティスは予定通り走行が行われました。周りを見渡せばしっかりと雨対策をしている人ばかりでしたが、α6600は防塵・防滴に配慮されていますから、こんな日でも安心です。ライダーたちは目の前を一瞬で走り抜けていくため、目で追うのもやっと。ですがα6600はしっかりとその瞬間を記録に残してくれていました。このカメラならそんな高速の動体でも、被写体をフレーム内に入れさえすれば後はシャッターを押すだけでいい。それだけAFが高性能であるということです。撮影したカットを見返すと、その時の興奮が蘇ります。

SONY α6600, SEL70350G E70-350mm F4.5-6.3 G, Photo by TA

サーキット内のコース各所では、大きな前玉に長さが優に50cmは超えているであろうレンズを各社フラッグシップ機にマウントさせたフォトグラファーがズラリ。そんな中、α6600はとりわけコンパクトでしたが仕事ぶりは負けていません。むしろ機動性や取り回しを考えるとメリットの方が大きいのではないでしょうか。前モデルのα6500からグリップが少し深くなったため、ホールド感が向上。望遠ズームレンズでの手持ち撮影も難なくこなせます。


SONY α6600, SEL1655G E 16-55mm F2.8 G, Photo by TA

SONY α6600, SEL1655G E 16-55mm F2.8 G, Photo by TA

すみずみまで精細に像を結びながらもナチュラルな描写です。雑味がなくクリアーな写りには余裕すら感じます。

SONY α6600, SEL1655G E 16-55mm F2.8 G, Photo by TA


SONY α6600, SEL70350G E70-350mm F4.5-6.3 G, Photo by TA

AF-C、拡張フレキシブルスポットにて水の飛沫を捉えてみました。AFポイント枠がもの凄いスピードでコロコロと方々に散る飛沫を追っていく様が面白かったのですが、このような使い方もできるのかと。MFで置きピンをする必要はもうありません。本モデルなら、いままでに追い切れなかった動体を追従することが可能です。

SONY α6600, SEL1655G E 16-55mm F2.8 G, Photo by TA

SONY α6600, SEL70350G E70-350mm F4.5-6.3 G, Photo by TA

SONY α6600, SEL70350G E70-350mm F4.5-6.3 G, Photo by TA

最新の画像処理エンジンBIONZ X、フロントエンドLSIを搭載した本モデルでは、解像感、質感の描写力が増し、像の分離がとても良いと感じました。望遠ズームレンズで離れた場所から捉えたカットですが、細くて柔らかな髪の一本一本まで忠実に再現されているのには驚きました。


PHOTO YODOBASHI

被写体を選ばない真のオールラウンダー

どんな写真を撮るとしても、正確で速いAFというのは非常に頼りになるものです。α9に採用されているAIを活用した、リアルタイムトラッキングを搭載するα6600はシャッターボタンを半押しすれば、画面内に入っている動体を自動的に追従。しっかり捉えて離しません。そのうえ最高約11コマ/秒の高速連写が可能ですから、決定的瞬間を逃してしまうことはほぼないでしょう。さらに、フルサイズ機で採用されている光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構はAPS-Cセンサー用の手ブレ補正ユニットとなって搭載されており、特に動体撮影時に使用頻度の多くなる望遠レンズで起こりやすい角度ブレ、マクロ撮影時のシフトブレなどもしっかりと補正。高い精度のジャイロセンサーも搭載し、5段分の手ブレ補正効果を実現しています。もちろん新しい画像処理エンジンBIONZ Xがクリアで高精細な画を生成してくれますから、どんな被写体を選んでもその写りから驚きや感動を得ることができます。小さく軽く、パワフルでよく写る。これ一台であらゆる被写体に挑んでいくことができる、本当の意味での頼れるオールラウンダーです。

( 2019.11.03 )

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ボディ内手ブレ補正の搭載に、フルサイズミラーレス機から継承されたハイクオリティなAF性能を持つ、α6000系のフラッグシップモデル。スポーツ撮影も難なくこなし、バッテリーも長持ち。フルサイズのサブ機としてもサブ以上の働きをしてくれます。

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光学7.5倍の高倍率ズームレンズ「SEL18135 E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」が同梱された、高倍率ズームレンズキットです。これ一本でさまざまな被写体をフォローでき、特に初めてのαシリーズの方には強くお勧めしたいキットです。

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