実写インプレッション[DP1x]

 

相変わらずのカミソリぶり。使い勝手も増して死角無し 〜DP1x実写インプレッション〜

コンパクトデジタル並のボディに、APS-Cサイズのセンサーを搭載する。言ってみれば、軽自動車にV8・4リッターのエンジンを搭載するような無謀な!?取り組みに先鞭をつけたのは何を隠そうシグマです。今でこそミラーレス機・百花繚乱といった様相ですが、当時はこのようなパッケージングのカメラは存在しませんでした。市場にリリースされただけでも驚きだったわけですが、DP1の登場で初めてFoveonセンサーに触れた方も多かったと思われます。そしてまさにFoveonセンサーの面目躍如、非常にシャープで厚みのある色再現に圧倒されるわけですが、DP1はもう一つとっておきのものを搭載していました。それはレンズです。目の覚めるような切れ味に諸収差を見事にコントロールした素晴らしい写り。レンズフィックスとすることで、センサーに最適化が可能となったこのレンズは、疑いようのない銘玉だと感じます。初代はボディの使い勝手に正直なところ少々難がありましたが、幾つかの世代を重ねて、スナップ撮影で振り回せるほどに熟成され、実に魅力的なカメラに成長したと感じます。

(写真撮影:A.INDEN / 文章:K)

被写体の質感を余すことなく捉える力。積極的にアンダー気味で攻めたくなる。

人工物を捉えさせたら右に出るものが無いのではないか、そんな風に感じるカメラです。アンダー気味に露出を切り詰め「色を盛る」感覚。それもこれも、Foveonセンサーが持つ階調再現の特性あってのことです。光のスペクトルにストレートに追従していくその構造が、被写体の存在感を緻密にキャプチャし、より存在感を強調してくれるのだと感じます。

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解像力もさることながら、色の再現性と階調特性こそが持ち味

夕日が作るグラデーション、その中に包まれる男の子を繊細かつ緻密に、そしてシャープに解像するからこそグラデーションの中でエッジラインが立ってきます。そして雨に濡れる道では、モノトーンの中にも綿々と連なる階調があり、それを余すことなく写し込むからこそ、ウェットな路面を見事に再現しています。Foveonセンサー搭載機のある種の宿命かもしれませんが、とかく解像力に注目が集まります。しかし、リアルの光に追従していくその構造特性からもたらされる、この色の再現性と階調特性こそが、本当の持ち味かもしれません。

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画質は「選択」。他では得難い画を手に入れられる1台。

これだけ事細かにマイナーチェンジを繰り返すカメラも珍しく、また、それに相応しい実力を兼ね備えるカメラだと感じます。画の素晴らしさは文句のつけようが無く、ボディ動作に多少のクセはあっても、マイナーチェンジを重ねた分だけ確実に進化しています。そして、搭載されるレンズは撮れば撮るほどに、その素晴らしさに惚れ込んでしまいます。28mm相当の画角は、眼に映り込むおおよその景色を丸呑みしてしまいます。したがって、当たり前を当たり前に写し込むような難しさがありますが、このカメラならトライしたくなる。そんな撮り手をその気にさせるカメラなのです。

※DP1xのその他の作例はこちら。

 

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銘玉を手に入れるだけと考えても、相当にリーズナブル。一歩踏み出して、Foveonセンサーの世界へどうぞ。

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