PHOTO YODOBASHI

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smc PENTAX-FA★645 300mmF4ED[IF]

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

テスト撮影で使用した645Dが発売されるおよそ12年前に発売されたレンズですが、その4000万画素もあるCCDセンサーを活かした立体感と臨場感を楽しむことができます。645Dでの使用時は35mm判換算236mm相当(フィルム645では約186mm相当)の画角に。本レンズは、妥協を排した光学設計と堅牢性が担保されている★(スター)レンズですから、アウトプットは折り紙つきです。絞り開放から十分シャープな像を結び、さらに1段絞っただけで緊張感が走るようなシャープさに。色収差を徹底的に補正するために、ED(特殊低分散)ガラスを贅沢に2枚も使用しているとあって、極めて精細でコントラストが高い描写を見せてくれます。ボケ味は至ってなだらかで大変美しいものです。望遠レンズですが、この画角を上手く使いこなせれば案外何にでも対応できるかもしれませんよ。作例でじっくりと確認してみてください。

( Photography : M.Ito / Text : KIMURAX )

絞りを開放すると前後のボケと相まって猛烈な立体感。強風に吹き飛ばされる波しぶきはまるで湯気のようです。ピントピークも開放とは思えぬシャープさに驚かされます。

コントラスト表現も抜群ですが、程よくニュートラルな仕上がりなのでカリカリになりすぎずに大変好ましいものです。

シートのメッシュから、パイプの質感まで、絞り開放からよく捉えています。色乗りも良好で、美しいボケ味と、たっぷりと濡れた路面との対比が印象的です。

緑より茶色の面積が広いせいか肉眼で見たときは殺風景な趣でしたが、前後の柔らかいボケにより存在感の増した緑と、点在する円形ボケによって、楽しげな雰囲気に仕上がりました。

行き先を探している様子のご夫婦。よく目にするような何気ない日常ですが、このレンズにかかればドラマチックなシーンのように切り取れます。

足場を覆った網目越しですが、作業員さんのヘルメットや服のしわといったディテールまで、細やかに描き込んでいます。

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20世紀に生まれたレンズですが、今なおよく写るのです。さすがにこのサイズになると三脚が欲しくなるものですが…手持ち? 一脚? それもいいですよね。

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