PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Panasonic LUMIX DMC-SZ5 / SHOOTING REPORT

写真が好きで良いカメラを手にしていても、持ち歩くことのできないシーンがあります。例えばスーツやドレススタイルのとき、自転車やランニングなどスポーツを楽しむとき、浴衣を着て出かける花火大会の夜。大きなカメラをぶら下げてはスマートに決められないシーンにおいて、コンパクトなカメラに勝る選択肢はありません。1台は持っておきたいコンパクトカメラなら、何を選ぶか。SZ5の面白さは何よりWi-Fiを搭載していることで、専用アプリを使ってスマートフォンから操作し、撮った写真をその場でSNS(FacebookやTwitter、Instagramなど)にアップロード、といった使い方ができることでしょう。広角25mmからの光学10倍ズームで使い勝手もよく、携帯電話のカメラとは比較にならない高画質。日常やイベントをきちんと撮影して、ひと味違う高画質の写真を友人とシェアする。現代的な遊びにぴったりの、小粋な1台といった印象です。

( Photography : T.Nakanishi / Text : M.Ishizuka )

難しく考えずにそのまま使いたい、ポケットの中の高倍率ズーム

10倍の光学ズームを搭載して使い勝手は申し分ありません。これだけの小さいサイズですから限度というものはあるわけですが、近年のデジカメは本当に画をうまく処理するようになったと思います。100%に拡大すると少々粗く見える画も、一枚の写真として鑑賞サイズで見ればきちんと解像感が得られる出来。本来写真というものは最終的なアウトプットに合わせて画像処理をして仕上げていくものですが、SZ5はそもそも標準的なプリントやウェブへのアップロードなど、実際の利用時にちょうど良くなるようにチューニングされている印象です。撮ってそのまま使うのが気楽で良いのではないでしょうか。

ややこしい被写体ですが、葉の一枚一枚がしっかり描かれてなかなかのリアリティ。歪みも感じられず、素直に被写体を撮れるレンズと言えそうです。

ワイド端でぐっと被写体に寄った一枚。鮮やかな色合いはパナソニックの得意とするところです。トーンも豊富ですね。

雨に濡れる森の空気が伝わってきます。光量の少ない場面はきちんとアンダー気味に撮るのもポイント。


フォルムの美しさが映える、シンプルな意匠

丸みを帯びたエッジが象徴的なボディは手にしっくりと馴染むシンプルなフォルム。マットな仕上げをベースにクロームの外枠が輝き、品の良い仕上がりになっています。ボタン類もすっきりとまとまっていて、余計なものがついていないのも好感の持てるところ。LUMIXだけが搭載するライカ名義のレンズ「VARIO-ELMAR」も嬉しいポイントですよね。「エルマーだったらレンズ構成は…」なんてライカファンならマニアックな話題になりそうですが、細かいことは考えず純粋に楽しむのが正しい姿。ポケットから取り出せば「様になる」、なかなかの格好よさだと思うのですが、いかがでしょうか。


いつもポケットに忍ばせて、日々をキャプチャーしよう

携帯電話にもスマートフォンにもカメラが搭載されて、誰もがカメラを持ち歩く時代になりました。これほどまでに写真が撮られている時代は、かつてなかったのではないかと思います。しかし撮っただけでメモリーに入ったまま、写真を見るのはカメラの電源を入れたとき、なんていう方が実は多いのではないでしょうか。写真をプリントする、SNSにアップロードする、メールで送る、テレビで見る、なんていう使い方とスムースにリンクするWi-Fi機能の搭載は、デジタルカメラの新しいカタチとなりそうです。普段の持ち物に足しても違和感のないサイズですから、是非いつも持ち歩いて、日記を書くように日々をキャプチャーしてみてください。写真がメッセージになり、コミュニケーションの架け橋となる現代において、SZ5はスマートなパートナーになってくれることでしょう。

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シーンや服装を問わずに使えるブラックボディ。迷ったらこれで間違いありません。

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明るくノーブルな印象のホワイト。こちらもいい仕上がりで、悩ましい選択ですね。いっそ両方揃えてしまうのも・・・。

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