PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

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市川ソフトラボラトリー
純国産の「誇り」を持つソフトウェアメーカー

株式会社市川ソフトラボラトリーは1988年創立のソフトウェアメーカー。コンシューマ向けソフトウェア事業を中心に、教育市場向けソフトウェア、企業向けソフトウェアの受託開発の3つの事業を柱としていますが、特にコンシューマ向け事業でつとに有名なのが、RAW現像ソフト「SILKYPIX」。すでにバージョン10にまで代を重ねていますが、当初から先進性と完成度の高さは群を抜いており、「デジタルカメラグランプリ2019」(音元出版主催)の「RAW現像ソフト」部門において受賞した金賞で、SILKYPIXとして実に21回連続の金賞受賞を達成しています。


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SILKYPIX Developer Studio Pro10
純国産のRAW現像ソフトが、新機能満載でいよいよバージョン10へ

2004年に初登場したRAW現像ソフトがとうとうバージョン10になりました(現在はダウンロード販売のみ)。無料のものからお高いものまで、今やRAW現像ソフトにもいろいろありますが、これはすでに老舗と呼んでもいい存在感を放っていますね。このバージョン10、もちろん色々なところで強化・新設・追加が行われているのですが、ニューストピック的にいちばんの武器は複数のRAW画像を合成させる技術が新たに搭載されたことでしょう。この合成、6つのモードから成り立っており、多重露光、多重露光(夜景向け)、比較明、動体除去、ストロボモーション、被写界深度合成からやりたいことを選択して実行します。つまりすごく簡単ってこと。ここで使われているのは「画像一致点検出」という技術ですが、市川ソフトラボラトリーの特許技術だそうで、他のソフトからこれにスイッチする強力な理由ともなり得そうです。

ポイント

「合成」という武器を手に入れて、RAW現像の概念が大きく変わる

まとめると

RAW現像と言えば、基本的には色味や階調を整えつつ、回転や歪み、切り抜きなど多少の形状調整を併せて行い、1枚の写真に仕上げる、あるいは最終レタッチ前の原版を作る、という感覚だと思いますが、SILKYPIX Developer Studio Pro10ではもはやその既成概念を取り払う必要がありそうです。複数枚の画像から1枚の画像を創り出す、いわば「攻めのRAW現像」で自分の写真表現がさらに広がる、というか次のステージへ向かうことになるわけで、これはアイディア次第で色んなことができますね。そして、特筆すべきなのはやはり「純国産」だということ。これはMade in Japanならではの「安心」とか「親切」とか、そういうのも勿論ありますが、もっとシンプルに「誇り」と呼んでもいいものだと思います。すでに旧バージョンをお使いの方はもちろん10に移行するでしょうが、まったく使ったことがない人も、ちょっと試してみる価値はあると思います。新しく見えてくるもの、感じることが、きっとあると思いますよ。

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