PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

ライカ
ライカらしい、筋の通った中望遠と標準レンズ

Mマウントの「SUMMILUX-M 90 f/1.5 ASPH.」は従来のズミルックスのようにF1.4ではないものの、そこは本質にあらず。開放から優れた描写力で、背景からパリッと分離する力は紛れもなくズミルックスのそれで、ゾクゾクするような立体感のある画が得られます。Lマウントの「APO-SUMMICRON-SL 50 f/2 ASPH.」は、MマウントのAPO-SUMMICRON 50mmレンズを彷彿とさせるような次元の違う描写を見せてくれます。なお、ライカカメラ社はAPO-SUMMICRONでF2のレンズを「プライムシリーズ」と名付けていますが、PYではその設計思想などについて、同社の光学設計の責任者であるピーター・カルベ氏にお話を伺っていますので、そちらもぜひご覧ください。


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SUMMILUX-M 90 f/1.5 ASPH.
開放からずば抜けた描写力を発揮する明るい中望遠

現行のMマウント用90mmレンズの中で最も明るいF値となるF1.5を実現。フローティング機構の採用で収差を徹底的に抑え込んだことで、開放から目の醒めるような描写力で、どの距離においても並外れた分離力を誇ります。重さは1010gとレンジファインダー用レンズとしてはかなりのサイズになるものの、一眼レフ用で同じスペックを実現しようと思えば、かなり巨大なものになるでしょう。

ポイント

90mmでF1.5の大口径。表現の幅を大いに広げる卓越した表現力。

まとめると

Mマウントユーザーであれば、間違いなく憧れるズミルックス。これまでF2止まりだった90mmもF1.5となったことで、表現の幅が更に広がりました。近距離ではコサイン誤差やピントのシビアさが気になってくるところですが、ビゾフレックスを使うことで問題解消。そういった新たな技術があったからこそ、F1.5にしてきたのかもしれません。一眼のように被写体には寄りきれないレンジファインダーではありますが、本レンズの鋭いピントと豊かなボケをもってすれば、中距離においても驚くほど背景が溶け、被写体がグッと浮き上がります。この卓越した表現力こそ本レンズの醍醐味であり、ポートレートはもちろん、スナップや風景にも他では得られない味を与えてくれることは間違いありません。

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APO-SUMMICRON-SL 50 f/2 ASPH.
超高性能でありながら色気も漂う標準レンズ

ライカが「標準レンズの新たな基準を打ち立てる」とするアポ・ズミクロン SLシリーズの標準レンズであり、あらゆるジャンルに応用できる万能レンズです。開放値をあえてF2とすることで、より明るいレンズをも凌ぐピント部のコントラストを獲得。結果として更に奥行き感をもたせた表現を可能にしています。F2とはいえ、重量は740gと中々のものになっていますが、AFといいMF操作の心地よさと言い、とにかくすべてにおいて「超一級」が手に入ると思えば心も軽くなるというものです。

ポイント

Lマウントのキングオブ標準レンズ

まとめると

50mmは万能の画角と言われますが、多くの50mmレンズは描写力に個性があり、我々もそれを楽しむことが常となっています。しかし、このレンズは画角の万能性に加えて、描写さえも万能なのです。つまり、あらゆる意味での万能レンズ。開放からリアリティと量感に溢れる描写で、MマウントのAPO-SUMMICRON 50mmを彷彿とさせる非凡なキレを見せる一方、ボケも往年のズミクロンからは想像もつかないほどクセがありません。歪曲もよくコントロールされていますし、全方位において高い描写性能を持っています。まさに超がつく優等生ですが、だからといってつまらないのではなく、艶めかしさなどライカらしいしっかりとした味わいもあります。これ以上の標準レンズがあるのかと問いたくなるほどの、決定的な1本。後は撮り手次第なのです。

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