キポン
トラディショナルな中にも現代的な洗練を帯びたレンズラインアップ

マウントアダプターのトップブランドであるキポンから、Nikon Zマウント用、EOS RFマウント用として、広角～標準～中望遠をカバーする5本のマニュアルフォーカス単焦点レンズ「ELEGANT」が発売されているのはご存知でしょうか。以前フォトヨドバシでもご紹介させて頂いたのですが、本シリーズは「IBERIT」シリーズの光学系を継承しており、総金属製の鏡胴を採用し、ラインアップされている24mm、35mm、50mm、75mm、90mmレンズの開放F値はすべてF2.4で揃えられているという趣味性の高いレンズになっています。今回ご紹介するのは「IBELUX（イベルックス）40mm f/0.85」という超大口径レンズになりますが、他にも面白いレンズが多数発売されています。マウントアダプターだけでなく、レンズ分野にも参入したキポンのレンズも是非チェックしてみてください。

PHOTO YODOBASHI

HandeVision IBELUX（イベルックス）40mm f/0.85
開放F値は0.85。超ハイスピードレンズがNikon Z 50用として登場

ニコン Z 50用としてIBELUX 40mm f/0.85の発売が予定されています。本レンズは、中国の上海伝視（キポン）と、ドイツのIB／Eオプティクによって共同開発されたマニュアルフォーカスレンズで、この両者によって立ち上げられたレンズブランド名が「HandeVision」です。他機種用の現行モデルをニコン Z 50用に再調整、ブラッシュアップされたレンズだそうです。2014年に発売となった他機種用の本レンズは、ブラックペイントの光沢が美しい金属製の鏡胴を持ち、レンズ構成は8群10枚で、そのうち3枚はEDガラスを使用。前玉に凹レンズを採用しているのが特徴で絞り値による描写変化が楽しめるレンズとのこと。こんなレンズがZ 50で使えたら面白そうですね。それにしても開放F値0.85とはどんな世界なのか。ピントリングを回しながらピントを追い込んでいく過程においても、F0.85ならではの世界が味わえそうです。現在は、新型コロナウイルスの影響により、開発、生産が中断されているようですが、発売されるのが非常に楽しみなレンズです。

ポイント

プライベートな撮影で使い倒したい独特のボケ味を楽しめるマニュアルレンズ

まとめると

昨今のレンズは本当によく写るレンズが揃っていますが、キポンから出ているレンズはトラディショナルな部分と現代的な部分の良いとこ取りをしたような趣味性の高いレンズラインアップが魅力です。なかでも本レンズは開放F値がF0.85。超大口径な上に、絞り値による描写変化が楽しめるマニュアルフォーカスレンズ。もうそれだけで、ちょっと、いや、ガッツリ使ってみるのが大変楽しみな一本です。