PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

ライカ
大型センサー搭載機が充実

35mm判、今で言う「フルサイズ」を初めて採用した名門中の名門、ライカ。「どのカメラも良く写る」とさえ言われる最新機種の中にあっても、ライカのカメラは別格のオーラを放ち続けています。伝統、洗練、表現力、クラフツマンシップなど自らの特性をわきまえた上で、ライカでしかできないことを愚直なまでに追求し、魅力にあふれる商品で高い評価を獲得。そういったことを1世紀以上もの間積み重ねてきたゆえのオーラでしょう。そんなライカのここ1年の動きを見てみますと、中判にフルサイズにと大型センサー搭載機の拡充ぶりが印象的です。

まず注目すべきは、つい先日発表されたばかりの「M10-R」でしょう。4000万画素カラーセンサーを搭載。見た目はM10ですが中身は別物で、高画素にもかかわらずノイズ耐性やダイナミックレンジはむしろ向上しているとのことです。「M10 Monochrom」は4000万画素のモノクロ専用センサーを搭載し、異次元の高画質で写真の世界にどっぷり浸かれる、これまたなんとも贅沢なカメラです。ついに高画素の時代に突入したMシステム。ますます面白いことになってきましたね。一眼レフに目を移せば中判の「LEICA Sシステム」が絶対的な存在感を放っています。採用するセンサーは、45x30mmという独自の「ライカプロフォーマット」。最新型「S3」は画素数が6400万画素にまで引き上げられ、中判ならではの豊かな階調表現と解像性能をかつてないほどの次元で両立させています。また、ミラーレス一眼の「SLシステム」は一眼レフとレンジファインダーの間を取り持つ存在で、最新型「SL2」は4700万画素のフルサイズセンサーを搭載。ライカのレンズが使えて、スチルも映像もシームレスにこなせる。この万能ぶりには抗し難い魅力があります。

レンジファインダーに一眼レフにミラーレス。これだけ特性の異なる3つのラインを擁するライカはとっても元気です。Lマウントアライアンスも含め、今後の新たな展開が楽しみですよね。これからも筋の通った製品を作り続け、「やっぱりライカはいいね、違うね」と言わせてくれるに違いありません。


PHOTO YODOBASHI

LEICA M10-R
4000万画素カラーセンサー搭載の高画素レンジファインダー

「M10 Monochrom」で既に高画素化を果たしたM型ですが、ついにカラーでも4000万画素に到達しました。その切れ味鋭い解像力には目を奪われるばかりですが、魅力はそれだけではありません。ノイズ耐性やダイナミックレンジでさえ、2400万画素モデルを上回るとのこと。外観上はM10と同じですが、静音シャッターなどM10-P由来の機構も備えており、M10の完成形とも言えるでしょう。現行レンズはもちろんですが、オールドレンズの特性もより忠実に引き出してくれますよ。

ポイント

4000万画素カラーセンサー。ノイズ耐性やダイナミックレンジも向上。

まとめると

本機のオンライン発表会で、M型ライカを持っていない人に何と言って薦めるかという話題になった時の、ステファン・ダニエル氏(Global Director of Product Division / Leica Camera AG)の言葉がすべてを言い表しています。

「このカメラを使ったら写真が上手くなります。撮るべきシーンを選ぶ目が研ぎ澄まされます。」(意訳)

色々出来るカメラはわんさかあります。でも人間自身を上達させてくれるカメラは今どれだけあるでしょう?2006年にM8で始まったデジタルM型も14年目。M9でフルサイズ化し、モノクロ専用機も現れ、Mでライブビューやムービー撮影が可能になり、M10では銀塩M型並みに薄型になりました。モデルサイクルこそデジタル時代の「それ」になりはしたものの、不変のマウントのレンジファインダーであるという「幹」のサイクルは、Lマウントを含めれば優に80年を超えています。プロフェッショナルはもちろん、「沼」の住人にとっても、これ以上のボディは存在しないと言っても過言ではありません。

このページの先頭へ ▲


PHOTO YODOBASHI

LEICA M10 Monochrom
モノクロ専用4000万画素センサー搭載のレンジファインダー

M Monochromは、カラーフィルターを排することですべての画素が画質に直結する、いわゆる「そのままの解像度」を実現した唯一無二のシリーズです。LEICA M10 Monochromは、銀塩M型に近い薄さを持つM10-Pのアーキテクチャーに、新開発の4000万画素モノクロ専用CMOSセンサーを搭載。ただでさえ高かった解像度が更に鮮鋭度を増し、画素数積み増しにより階調表現における密度も増しています。その他、静音シャッターやタッチパネル操作も可能になり、使い勝手も向上しました。

ポイント

モノクロ専用、4000万画素。それだけで大いなる存在価値。

まとめると

2012年に衝撃のデビューを飾ったモノクロ専用機も、今や4000万画素のCMOSを搭載。デジタルフォトグラフィーにおける原理主義者のようなカメラです。早くも完成の域に到達した感がありますが、何よりも嬉しいのはその後もコンスタントに後継機を出し続け、色で溢れかえる現代にあってもモノクロ写真の普遍的価値を訴求し続けていることです。そしてこれは写真業界全体への大いなる貢献でもあり、ライカがライカたる所以でもあります。既にお分かりの方にはこれ以上申し上げることはございませんが、今のデジタルの世にモノクロしか撮れないなんてどういうこと?という方は是非一度使っていただきたい。色を廃してこそ炙り出される本質があり、カラーを後処理したモノクロとは別次元の表現力を得られるのが本シリーズの肝なのです。

このページの先頭へ ▲


PHOTO YODOBASHI

LEICA S3
中判6400万画素センサー搭載の一眼レフ

先代LEICA S(Typ007)の設計を踏襲しつつ、センサーは大幅に高画素化され6400万画素に。シャッター速度は低速側が8分まで引き伸ばされ、長時間撮影の幅も広がりました。映像記録においても45x30mmという大きなセンサーサイズを活かし、従来のスーパー35を凌駕するシネマ4Kの高画質を実現。中判独特の厚みのある映像表現が可能になっています。操作もライカらしくシンプルにまとまっており、従来の一眼レフを操るように直感的に行えます。

ポイント

凄み、艶、安定感のある描写は中判ならでは。Cine 4K動画。光学ファインダーの安心感。

まとめると

中判フォーマットを新たにこしらえるという革新的発想は、35mm判フルサイズの生みの親であるライカ自身だからこそ、生まれ得るのではないかと思えます。6400万画素のライカプロフォーマットの圧倒的情報量、ライカSレンズの至高の描写力、一般的な一眼レフと同様の直感的な操作系。これら全てをパッケージしたという意味では、比較の対象が見当たらないカメラです。フルサイズの一段も二段も上を行く抜群の解像力、どこまでもスムーズな階調と豊かな艶がもたらす表現力は、現存するデジタルカメラの中でも最高ランクと言ってもよいでしょう。レンズと組み合わせると軽く2kgを超えてくるので、街で手持ちで振り回すと言うよりは、三脚などに固定してのスタジオ撮影や風景撮影などが主戦場になってくると思われます。ファッション、広告、カタログなど、出力サイズの大きな画像がマストとなるミッションでは心から信頼できる相棒となってくれるでしょう。問題はコストですが、逆にこれ一台あればこなせない仕事はないという意味では、最も安全な選択かもしれません。

このページの先頭へ ▲


PHOTO YODOBASHI

LEICA SL2
4700万画素センサー搭載のミラーレス一眼

ミラーレス一眼である「SLシリーズ」は、一眼レフとレンジファインダーの間を取り持つ存在です。SL2のフルサイズCMOSセンサーは先代の倍となる4730万画素を搭載し、それに合わせて映像エンジンも「LEICA MAESTRO III」へと進化。連続撮影可能枚数もRAW78枚まで可能になり、連写にも一層強くなりました。約576万ドットのEVFは視野率0.78倍とより見やすくなっています。シャッターもメカニカルで1/8000秒〜30分と長時間露光にも対応し、電子シャッターに至っては最高1/40000秒までをサポートしていますから、日中でも明るいレンズで絞りを開けられます。動画撮影においても5K/30p、シネマ4K/60pなど、より高精細で滑らかな映像記録が可能になりました。

ポイント

4730万画素、576万ドット/0.78倍のEVF、強力な光学式ボディ内手ブレ補正、本格的動画機能

まとめると

手に取るとボディ自体のソリッド感、最高の中身がギッシリと満載された凝縮感に圧倒されます。部品の可動にも節度があり、遊びや緩みとも無縁。ライカらしい精密なモノづくりです。いざシャッターを押せば、怒涛の4730万画素ならではの緻密で階調の豊かな描写が得られます。Lマウントレンズは当然ですが、センサーのカバーグラスも極薄設計なのでマウントアダプターでMマウントレンズと組み合わせても画質劣化の心配は無用。オールドレンズを使ってもキャラクターを如実に伝えてくれるので、本気で遊べるカメラでもあります。もちろん仕事も高い水準でこなしてくれますよ。特に動画性能の向上も著しく、それを利用しない手はありません。というより、強力な手ブレ補正も動画を視野に入れたからとも受け止めることが出来ます。シネマ4K/60fpsはもちろん、正真正銘の24fps(23.98のドロップフレームにあらず)もサポートしていますから、本格的なシネ撮影もライカレンズを使って行えるのです。スチルもシネマも。他には代えがたい魅力が詰まった一台。とにかくライカで色んなことがしたいのであれば、最も器用なSL2をオススメします。

Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..