PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
FUJIFILM X-T4
Xシリーズ史上最高性能のフラッグシップモデル
FUJIFILM X100V
ファインダーで撮る楽しさを追求したシリーズ最新モデル
FUJIFILM GFX100
肉眼以上に高精細な超高画素中判デジタルカメラ
FUJIFILM X-Pro3
原点に返って写真撮影を味わうカメラ
富士フイルム
人気機種が続々と。新世代のカメラとして登場
富士フイルムは、従来から人気のあった機種に魅力的なアップデートを加え次々と市場に投入してきました。いずれのデジタルカメラも、長年富士フイルムが培ってきた技術とパッションが詰め込まれた「とっておき」のカメラばかり。特にX100シリーズ、Xマウントミラーレス一眼カメラは、熟成の上に熟成を重ね、もはや究極の域に達しているようにも思えます。いまノリにのっているメーカーのひとつといえるでしょう。
FUJIFILM X-T4
本当に手にしたいカメラとして更に魅力的な進化を遂げた「X-T4」
X-Tシリーズでは初めて、最大で6.5段分にもおよぶ強力なボディ内手ブレ補正機構を搭載。フィルムシミュレーション「エテルナブリーチバイパス」が新たに追加されました。AFは最速0.06秒から0.02秒に高速化し、顔瞳AFはアルゴリズムを一新。ライブビュー、連写の際の顔検出性能も2倍に向上しているとのこと。また約15コマ/秒の超高速メカ連写性能やオートホワイトバランスの拡張など、出し惜しみすることなくいま持てる技術の全てを注ぎ込んだ自信作です。大容量の新バッテリーが搭載されたのも嬉しいアップデートです。
ポイント
コンパクトなボディーサイズに、持てる最新技術の全てが注ぎ込まれた自信作
まとめると
常に持ち歩きたくなるようなルックス、手にしたときにしっくりくるサイズ感。これらはXシリーズの最大の魅力です。洗練された魅力はそのままに、 プロフェッショナルの要望にもしっかりと応えることのできる進化を遂げています。強力な手ぶれ補正の搭載や、バリアングル液晶の採用、AFパフォーマンスの飛躍的向上と、スチル機としてだけでなく、動画撮影をも意識したアップデートがなされており、実用カメラとして更に使いやすくなっている印象です。常に"色"の開拓者として、新しい色再現を提案しつづけてきた富士フイルムの色への探究心はさらなる精鋭味を帯び、新しく搭載されたフィルムシミュレーション「エテルナブリーチバイパス」のシリアスでクールな色再現は、写真作品・映像作品に新たな表現の息吹を吹き込んでくれるでしょう。
FUJIFILM X100V
富士フイルムの技術と情熱の結晶。X100シリーズの究極形
初代以来、レンズに初めて手が加えられたモデルです。絞り値の変化で描写の違いを楽しめる旧型も名レンズでしたが、高精細化するセンサーとの兼ね合いもあるのでしょう。開放からパリッと写ってくれる印象です。センサーも「X-Trans CMOS 4」にアップグレードし、高画素化。フィルムシミュレーションも新たに「エテルナ」と「クラシックネガ」のふたつのモードが追加され、X100シリーズのアイデンティティーであるハイブリッドビューファインダーも大型化、高画素化と、あらゆるフォトグラファーを納得させるカメラに仕上がっています。
ポイント
ついにII型となった23mm F2レンズ搭載。センサー周りも第4世代にアップデート。
まとめると
先代「X100F」の時点でほぼ熟成したと思われる出来でしたが、そのステイタスに甘んじることなく果敢にメスを入れ、全方位にわたりアップデート。その進化の度合は歴代モデルのなかでも最大級で、もはや究極の域に達しているといえるでしょう。全ての次元が上がり、各要素の調律も絶妙。肌身離さず持ち歩きたくなるカメラの筆頭であり、Xシリーズの集大成がこのカメラに凝縮されています。メーカーの哲学をはっきりと感じることができる製品であり、Xシリーズ事始めにも強くおすすめしたい一台です。
FUJIFILM GFX100
一度手にしたら後戻りはできない孤高のカメラ
35mm判の約1.7倍の面積を持つラージフォーマットセンサーを搭載しながら、ボディサイズや重量は、35mm判デジタル一眼レフのフラッグシップ機同等レベルを実現しています。35mm判を超える大きさのイメージセンサーを搭載したデジタルカメラとしては世界初となるラージフォーマット専用ボディ内手ブレ補正機構を搭載。高速・高精度AFの搭載、背面LCD使用時で約800枚撮影可能というタフネスなバッテリー、4K30P動画の撮影が可能と、機動性や利便性では35mm判や他フォーマットに軍配が上がっていたデジタル中判市場でしたが、そういった部分を全てクリアしてきた印象です。もちろん、じっくり作品に対峙するにもうってつけの機材。死角なしと言っても過言ではありません。
ポイント
ラージフォーマットセンサーに1億200万画素の圧倒的な高画質とボディ内手ブレ補正を実現
まとめると
コンパクトで取り回しのいいXシステムに対して、遍く光を写し取るGFXシステム。はっきりと性格が分かれたふたつのシステムはとても魅力的です。ラージフォーマットに1億万画素以上の圧倒的な写りを体感してしまったら、現在のほとんどの機材に満足できなくなってしまうかもしれません。「余計な言葉は要らない画」とは、本機のような機材を経験してこそリアルに感じられる言葉ではないでしょうか。いままでとはひと味もふた味も違う奥深さや、そして他フォーマットと比べることすら憚られるほどの度肝を抜かれるような画。一度手にしたら、もう後戻りできなくなるでしょう。本機を支えるGマウントレンズは「当初から1億画素を見据えた設計」であり、富士フイルムの描く新たな世界はその姿を着実に大きく広げています。
FUJIFILM X-Pro3
「写真撮影の本来の楽しみとは何か」原点回帰であり革新的な1台
XシリーズのアイコンともいえるX-Pro3ですが、第三世代となる本カメラは背面液晶を隠してしまいました。設定や撮影写真の確認のときにだけ背面液晶を開いて使うという革新的な仕様。これは「撮影するときはファインダーを覗いてよ」ということなのでしょう。フィルムライクな撮影がデジタルカメラでできる。これこそ本機のいちばんの魅力と感じます。センサー周りは最新のものに刷新され、AF性能の向上やハイスピード動画の撮影も可能と、もちろん「進化」という側面においてもぬかりありません。また、特徴のひとつは外装がチタン製であること。長く使ってもらいたいというメーカーの思いゆえでしょうか。チタンとペイントの組み合わせによるエイジングも魅力となっているカメラです。
ポイント
カメラが持つべき品格と美しさ、歴史への深い経緯が込められた1台
まとめると
シャッター音に耳を傾けながらテンポよくシーンを切り取っていく。シンプルな行為でありながら楽しく、撮影する喜びを呼び起こしてくれます。手にしたときの感触も良く、ボディとグリップのホールド性の高さも安心感は生み出し、すぐに馴染んで手足のように使えるようになる。こんなところも嬉しい進化です。X-Proシリーズをお使いの方なら、このボディの進化だけでも手にする意義があるかもしれません。長年、写真を撮り続けているユーザーにこそオススメしたい。新鮮なあの感覚を再び感じられる一台でしょう。
