PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

キヤノン
「EOS Rシステム」を支えるEOSシリーズで培ってきた技術力

キヤノンがプロユースのフラッグシップ機Canon F-1を発売したのは1971年。その後、本格的なオートフォーカス一眼レフカメラとして1987年に EOSシリーズを発売。レンズ・ボディ間の連携を電気信号のみにするという全く新しい「EFマウント」を採用することで、これまで実現不可能だったAE搭載のシフトレンズや開放値F1.0の超大口径レンズ、超音波モーター(USM)による超望遠レンズを世に送り出しました。1989年発売のフラッグシップ機EOS-1はクロスタイプオートフォーカスセンサーを搭載し、暗所での測距性能やフォーカス速度も向上させ動体に対する性能を進化させます。フィルムカメラの最終フラッグシップ機となったEOS-1v は、45点オートフォーカス、21分割評価測光 AE、パワードライブブースター装着時秒間最高10コマの連続撮影、防塵防滴機構など最高水準のスペックを誇り、2018年まで販売されました。

デジタルになってからのEOSシリーズの躍進はご存知の方も多いと思われます。フラッグシップ機としては、2001年、報道・スポーツ向けプロモデルEOS-1D、2002年、ポートレート・スタジオ撮影・風景写真向けプロモデルフルサイズ一眼のEOS-1Dsと求める撮影スタイルの違う2種類を発売。2012年に2つのシリーズが統合されEOS-1D Xとなりました。画素数を控え、動体撮影での使いやすさを追求したスタイルは、シャッタータイムラグがほとんどない一眼レフデジタルの目指す方向を示したように感じられました。2019年に発売のEOS-1D X Mark IIIは、デジタル一眼レフとして、AF性能、高速連続撮影などにおいてTopレベルの性能を誇っています。

マウント変換により新しい技術をいち早く世に送り出してきたキヤノンは、さらなる高性能レンズの開発のために、2018年「EOS Rシステム」を発表。その新しいRFマウントは、光学設計の自由度のためにショートバックフォーカスに。フォーカスや絞り、手ブレ補正、諸収差などのレンズ情報を瞬時にカメラ側へ伝達する通信速度の向上のために12ピンの電子接点を採用し、レンズとボディのシームレス化を進めました。その大きな特徴はボディ、レンズのコンパクト化、性能の向上はもちろんですが、ライブビュー撮影による動画撮影が大きく進化したことが挙げられるのではないでしょうか。一眼レフにおける動画撮影の分野はキヤノンが業界を引っ張ってきた感がありますが、発表されたばかりのEOS R5は小さなボディで8K/29.97fpsの動画を撮影することも可能になっています。ついにここまできたのかという感じですね。キヤノンの"本気"を見た思いです。同時に発表されているEOS R6についても、R5同様に最高でシャッタースピード8.0段分の補正効果が得られる5軸シフト式のボディ内手ブレ補正機構を搭載し、レンズ側に手ブレ補正機構がある場合には双方が協調することで効果的に手ブレを抑制。最高約20コマ/秒の高速連写が可能である点もEOS R5同様で、スタンダード機と言うにはかなりハイスペックなモデルとなっているようです。

動体撮影を利する一眼レフデジタル。描写性能、動画撮影を利するミラーレスデジタルカメラ。フィルム時代、フラッグシップ機を報道・スポーツ向けとポートレート・スタジオ撮影・風景写真向けのふたつの軸で展開していたキヤノンの、性能を追求するために考えられたカメララインアップが、「EOS Rシステム」の充実でまたしっかりと構築されてきているように感じられます。


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EOS-1D X Mark III
ファインダー撮影時、高速連続撮影16コマ/秒のデジタル一眼レフ

EOS-1D Xシリーズはキヤノンのデジタル一眼レフのフラッグシップ機。初代は2000万画素オーバーが当たり前の時に1810万画素と画素数をあえて抑え、ファインダー撮影時高速連続撮影12コマ/秒、AF測距点61点、ISO 25600と高速撮影に重きを置き、スポーツを撮ることを意識した仕様で発売されました。その後EOS-1D X → EOS-1D X Mark II → EOS-1D X Mark IIIとシリーズを進化させていきますが、画素数こそ1810 → 2020 → 2010万画素と大きく変化していませんが、EOS-1D X Mark IIIの仕様を見ると、AFの測距点は191点、ファインダー撮影時高速連続撮影16コマ/秒(ライブビュー時は20コマ/秒)、ISO感度は102400とどんな条件でもシャッターチャンスを逃さないカメラとして大きく進化していることがわかります。スタート時のスポーツを撮るという方向をストイックに追求しているように感じられますね。1DXシリーズは動画を撮るというイメージがなかったのですが、5.5K RAWで(59.94/50.00p)と十分な性能を持っているのに驚かされました。

ポイント

ファインダー撮影時高速の連続撮影16コマ/秒、AFの測距点は191点、高速で動く被写体を確実に捉えることを追求し続けるフラッグシップ機

まとめると

4年ぶりに新しくなったEOS-1D X Mark IIIはオリンピックを見据え、一眼レフデジタルの動体撮影に向く長所(クリアなファインダー、シャッタータイムラグの少なさ)を活かすブラッシュアップをしてきました。高速連写はファインダー撮影時で約14コマ/秒から約16コマ/秒にアップ、連続撮影可能枚数はJPEGで1000枚以上、AFの測距点は61から191点に大幅に増え、常用ISO感度も51200から102400と一段分アップしています。性能が大きく変わったところは全て動体撮影に有利に働くところです。描写も黒が締まりクリアな感じになってはいますが、動く被写体を確実に捉えられなければ意味がないことです。このカメラを手に入れれば世界の頂点で活躍する選手の最高のパフォーマンスを、屋外、室内関係なくアベイラブルな光で写真に収めることができる。そんな夢のようなことが新しいEOS-1D X Mark IIIで実現できてしまえそうです。

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EOS R5
8K動画撮影対応の次世代ミラーレス

高速連写や8K動画撮影を実現し、映像表現の幅を広げることを目指し開発されたEOS R5。新開発フルサイズCMOSセンサー、高速連写は電子シャッター時約20コマ/秒、動画は8K/29.97fps、4K/119.88fpsを実現。キヤノン初のボディ内5軸手ぶれ補正、CFexpressとSDのデュアルスロット、そしてカメラからクラウドプラットフォーム"image.canon"への画像自動転送機能を搭載。有効画素数は4500万画素となっており、映像エンジンには最新のDIGIC Xを搭載しています。

ポイント

高速連写に強く8K動画撮影まで対応する一歩進んだミラーレスカメラ

まとめると

4K動画から静止画が切り出せるカメラの出現が話題になり、もうファッションフォトグラファーは静止画で撮る必要性がないのでは? と思われた時期がありました。ですが、実際の4Kから切り出された画素数は約800万画素。エンドユーザーカメラでも2000万画素を超えることを考えると、さすがにそれは大袈裟だったことがわかります。しかし8Kから切り出された静止画の画素数はなんと約3300万画素。1秒あたり約30コマの静止画が高画素数で撮影が可能となると、もう誰でもアンリ・カルティエ・ブレッソンのように決定的瞬間が撮れるようになってしまう.....かもしれませんね。

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EOS R6
フルサイズミラーレスの新基準となりうるEOS Rシリーズのスタンダードモデル

EOS R5と同時に発表され、大きなサプライズとなった「EOS R6」。キヤノンの発表によればEOS Rシリーズのスタンダードモデルという位置付けとなっていますが、センサーには一眼レフのフラッグシップモデルである「EOS-1D X Mark III」のセンサーをもとに改良した有効画素数約2010万画素のCMOSセンサーを採用し、画像処理エンジンには最新のDIGIC Xを搭載。このセンサーとDIGIC Xとの組み合わせで、圧倒的とも言える高い性能を持つEOS R5に肉薄するスペックが実現されています。ボディ内手ブレ補正もEOS R5と同等で、対応レンズを装着すれば双方の協調制御で最大8段分の補正が可能になっています。動画性能はオーバーサンプリングされた4K UHD/60p(クロップなし)に対応。フルHD120pのスローモーション動画、10bit 4:2:2、内部収録のC-Log記録もでき、マイク端子やヘッドホン端子も搭載。スチルだけでなく、映像制作をメインに行うユーザーにとっても強力な機材となっています。

ポイント

これがスタンダードモデル? EOS R5に見劣りしない高性能モデル

まとめると

EOS R5と比べるのではなく、自身の使用目的によっていずれかを選べば、スタンダードモデルという位置付けでありつつも、正直このスペックは手に余るほどでしょう。有効画素数も2010万画素ととても扱いやすいサイズです。EOS R5をベースとして、多くのテクノロジーを共有しており、高速連写やAF性能についても遜色なくほぼ同等。画素数に余裕があることで、高感度性能も優秀で拡張感度は最大ISO 204,800を利用可能です。一眼レフのフラックシップモデルのセンサーがスタンダードモデルに搭載されるのは初であり、キヤノンの本気が伺える一台に仕上がっているといえるでしょう。すでに期待に胸を膨らませるカメラ・写真愛好家たちがこぞって予約しており、多くのバックオーダーを抱えている状況のようです。手にしたい方は早めの予約をおすすめします。

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EOS Ra
Hα線の透過率を約4倍にし、赤みの強い星雲を高精細かつ鮮やかに撮影する

EOS RaはEOS Rをベースに作られた天体撮影専用フルサイズミラーレスカメラです。有効画素数最大約3030万画素・フルサイズCMOSセンサーと映像エンジンDIGIC 8の組み合わせにより、最高ISO 40000の常用ISO感度と低ノイズの撮影を実現。また「EOS R」と比較してHα線(星雲などが放つ光の波長の一つ)の透過率を約4倍に高めることで、干潟星雲(M8)や三裂星雲(M20)、エータカリーナ星雲など赤みの強い星雲を、高精細かつ鮮やかに撮影することができます。そして、撮影時においても小型・軽量ボディにバリアングル液晶モニターを搭載し空を見上げる星空撮影をサポートしています。さらに液晶モニターの映像拡大倍率を「EOS R」の最大10倍から最大30倍に変更することで、液晶モニター上で天体撮影時に厳格なピント合わせが可能になりました。星にピントを合わせるなんてすごい世界ですね。

ポイント

天体を緻密に鮮やかな色に捉えるなら星空撮影専用カメラ

まとめると

フィルム時代、天体をクリアに描写するためにカメラ内にドライアイスを入れた冷却カメラが存在していました。それはフィルムを強烈に冷やすと相反則不軌(長時間露光により実行感度が低下する性質)がなくなるためでした。天体を人の目で見たままに、さらに人の目の限界を超えたところまで再現するには、大掛かりな機材が必要だったのですね。デジタルの進歩によりカメラ機材は、高解像度のレンズ、高画素数、高感度特性が上がり天体撮影を専門知識もなくある程度撮影できるようになってきました。ただ天体から届く様々な性質の光を全て再現するには天体撮影に特化したカメラが必要になってきます。EOS Raは約3030万画素、最高ISO 40000の常用ISO感度、新しいマウントになりレンズ性能が向上したRFマウントのレンズ。さらに、星雲が放つ光の波長の一つHa線の透過率をあげることで赤身の強い星雲が高精細かつ鮮やかに撮影することができます。このカメラで宇宙の神秘にまた一つ触れるチャンスができるのでしょうか。(※このカメラは天体撮影専用カメラなので、一般撮影では実際より赤みが強くなるなど適切なカラーバランスが得られないことがあります)

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