PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SHARP AQUOS R7

  • LEICA/SUMMICRON
  • 1.0型
  • RAW
  • 像面位相差AF

AQUOS R7は、ライカカメラ社監修のカメラシステムを搭載したシャープのフラッグシップ機。R7からスマートフォン用に新たに開発された1.0型センサーを採用しており、有効画素数は約2020万画素から約4720万画素へとアップ、フォーカス性能も刷新され、より快適に撮影できるようになりました。複数のカメラを搭載した機種が多いなかで本製品はシングルカメラ仕様をとっており、またカメラモジュールも大きめ。このカメラシステムへの自信がうかがえます。レンズには超広角19mm(35mm換算)のズミクロンレンズを搭載。非球面レンズを含む贅沢な7枚構成で歪みの低減を実現しており、光学的に優れた写真を追求した一台と言えそうです。ユーザーインターフェイスも直感的に細かな設定が可能になるなど、使い勝手も良くなりました。

アウトカメラ 19mm相当 4,720万画素 / F1.9
インカメラ 1260万画素 / F2.3
ディスプレイ 6.6インチ / Pro IGZO OLED

Photo Gallery

ハイレゾモード

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

約4720万画素で撮影を行うにはハイレゾモードを選択します。通常のモードに比べAI機能が制限をうけるのでしょうか。自分好みの写真にするには、後々調整しやすいRAW撮影がおすすめです。それにしてもまっすぐに伸びる直線が美しく、トーン再現も見事。シャドー側にも階調がしっかりと残っているのがわかります。

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

レンズ本来の焦点距離で撮影するには0.7倍を選択します。撮影モードでハイレゾを選択すると、書き出しの際、自動的に不自然に暗部を持ち上げられることもありません。周辺が落ちてシャドーが締まった写真も自然で好感が持てます。

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

夜景をハイレゾモードで撮影してみました。緻密な描写で都市の細かい意匠まで正確に捉えています。こちらのカットもRAWで撮影していますが、建物の立体感が出るように若干コントラストを高くしています。ライトの白飛びが気になる場合やカメラ任せで撮影したい時は、ナイトモード(画素数は1180万画素)での撮影がおすすめです。自動的に全体の調子が整った写真に仕上がります。

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

左の写真は立っている場所です。そこからデジタルズームで8倍までズームアップ撮影したのが右の写真になります。かなり遠くの被写体でもここまで大きく写すことができます。若干描写は甘くなりますが、建物の形はしっかり再現されていますね。


通常モード

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

普段使いには通常のモード(約1180万画素)で必要十分な気がしました。通常のモードではAIによる自動調整が機能するようです。画素数が下がることで動作スピードもアップし、難しい条件でも自動的に綺麗な写真に仕上げてくます。軽トラの塗装のツヤッとした感じ、シルバーのシートカバーの質感がうまく再現されています。背景の細かな縦線も画面の周辺まで乱れることがありません。レンズ性能の高さが良くわかります。

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

撮影時、どこの露出を優先するかで迷ってしまいそうな条件ですが、カメラ任せで撮影すれば失敗のない写真に仕上げてくれます。ハイライトからシャドーまで被写体の質感がうまく再現され、夕暮れ時の微妙な色合いも素敵。手動では、なかなかここまでうまくは纏まらないものです。

SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

デジタルズームで約6倍までズームアップしています。 ズームに合わせてカメラが自動的に画素数を調整してくれます。


Top Feature

SHARP AQUOS R7 Photo, by A.Inden

何をさておいても、本機の良さはズミクロンレンズの写りです。今回撮影していて改めて思ったことは「写真はレンズが命」ということでしょうか。それにしてもいかがですかこの写り。今までスマートフォンカメラでは難しいと感じていた被写体・シーンですが、見事な描写です。ボケも自然で好感が持てますね。光学的に優れた写真を追求したいという姿勢が画からも伝わってくるので、撮影していて楽しい一台でした。


User Interface

通常モードで写真の設定をコントロールしたい場合は、「マニュアル写真」をセレクトします。上はシャッタースピードを設定している様子です。スライダーで細かく変えることができます。

約4720万画素で撮影する場合は、最初の画面/その他から「ハイレゾ」を選びます。

「ハイレゾ」の撮影画面です。「マニュアル写真」と同じで設定を自分で細かく変えることができます。このUIの便利なところは縦横で設定画面が変わるところです。文字が回転するだけで見やすくなり撮影効率がグッと上がりました。

実際に撮影している時の画面です。マニュアル撮影ですがライブで設定を確認することができ失敗することなく確実に撮ることができます。この画面はクローズアップ撮影で正確にピンと位置を決めるためマニュアルフォーカスで撮影しているところです。操作感はもうデジタルカメラですね。


SHARP AQUOS R7, Photo by A.Inden

光学的に優れた画質をどこまでも追求したストイックな一台

いかがでしたか。大きなセンサーの効用は、より多くの光を取り込むことによって階調が豊富になり、高感度に強くなると言われています。ただそれはセンサー単体の性能であり、それを写真で語るにはレンズ(光を届ける)、センサー(光を受け止める)、味付け(写真にする)といった要素のバランスで考えなければなりません。AQUOS R7で撮影した写真は、それらが上手くバランスされていると感じました。本機でその場の臨場感を閉じ込めたような写真が撮れるのも、光学系でどこまでできるかといったアプローチの賜物かと思われます。スマートフォンでの撮影は、主に記録を残すためのものと今までは考えていたのですが、この描写を手に入れたら、どこまで表現ができるのか挑戦したくなりました。

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