PHOTO YODOBASHI

フォクトレンダーブース概況VMマウント・Eマウントレンズの新製品に注目です

フォトキナでは常にこの方が出迎えてくれる、フォクトレンダーブース。その昔は自社ブランドのカメラにライカのスクリューマウントレンズを主にラインアップ。マニア心くすぐるメーカーであることは今も変わりありませんが、現在はソニーEマウント用や、ニコンFマウント用など多種多様なレンズをラインアップしています。描写もマニア向けかといえば(たとえば球面収差や、周辺落ちで遊んだり)そんなレンズもありますが、総じて「超」をつけたくなるほどハイレベル。たとえば10mmといった超々広角レンズなども、腰を抜かしそうなほどによく写ります。さて、新たなレンズを中心にレポートをお届けしましょう。

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こちらは「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM」と「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical VM」。ライカMマウントに装着できるレンズです。そもそもご存じの通り40mmが先にリリースされたのですが、マーケットから「50mmは?」との声が。F1.2というスペックで最短を0.7mとしたのが美しい。※ライカMマウントはレンジファインダーという構成上、最短はこのあたりになり、その昔は大半が1mだったのです。大口径にも関わらず、かなりコンパクトなのが特長。ライカMマウントユーザーにとっては嬉しい1本です。40mmの写りが素晴らしいもので、それをそっくり受け継いでいるそうです。実写レポートをお楽しみに!

» Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical VM SHOOTING REPORT

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左が50mm。かなりコンパクト! レンズはやはり小さいに限ります。

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あら、なにやらカットモデルがあります。なんだろう。

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超広角のレンズですが、モデル名は......皆さん当ててみてください。しかしなんて美しいんだろう。このカットモデル、ただレンズをカットしているだけでなく、カットしたその後に一度バラしてクリーニングを行い、再度組み直すのだそう。この美しさにも納得です。その昔、カメラのレンズは「なんでこんなにするんだ?(高いんだ)」と思ったものですが、これを見ればそれもそのはず。もちろんコストのことがわからなくても、レンズ沼へのめり込むと金銭感覚はイスカンダルへと飛んでいくのですが。

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発売の近いレンズを少し紹介しておきましょう。MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5は8月に発売される予定だったのですが、少し延期になる模様です。ソニーEマウント用の等倍マクロで、発売が楽しみです。

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こちらは10月に発売予定の「COLOR-SKOPAR 21mm F3.5 Aspherical E-mount」。元々はMマウントで開放F4というスペックでスタートしたレンズですが、ソニーEマウントのセンサーに最適化。マウントにはネイティブに対応で、なかなか魅力的なレンズに仕上がっています。Mマウントのレンズをこよなく愛用しましたが、本レンズとは設計から別物ですが実によく写るレンズで、こちらもテストが楽しみです。

( 2018.09.29 )