PHOTO YODOBASHI

リコーブース概況来春登場するGR IIIが目玉です!

ついにスナップシューターの名機GRが、GR IIIとして登場! 待ち望んでいるユーザーも多いでしょう。そんな皆さんに一言で今回のモデルチェンジについて語るとすれば・・「欲しかったものが全部載りました」といったところです。さっそくGR III、見てみましょう。

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はい、GR IIIです。なんだ何にも変わんねえじゃねーか、なんて思う方はGR初心者。なんだかぐっと引き締まって、いわゆるコンパクトデジタルサイズのセンサーを搭載した初代に近づいた印象です。なるほど、こう来るか。この姿を見るだけで、GRはGRらしさを"掘る"、そんな深化を目指したのがよくわかります。実際に寸法も小さくなりました。横×縦×厚みそれぞれ数ミリなのですが、このサイズのボディですからまったく別物になります。重量も何グラムか軽くなっています。もともとコンパクトに作ることが命題であり、とはいえやたらとコンパクトにすること自体が目的ではないわけです。結果として、GR IIよりコンパクトかつ軽く作るのはかなり難しかったのではないでしょうか。

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斜め横から。いいですねえ、GRだ! 初代が発売されたのはかなり前のことになりますが、当時はフィルム用のGR1VやGR21あたりが幅をきかせていた時代(中古でしか手に入らないのに)。GR DIGITALは、まだまだ成熟にほど遠いデジタルカメラの時代に産声を上げて、自らの古い系統と比べられ、本当に大変な製品だったのです。そりゃもう賛否両論で。面白かったのが、声の大きな人ほどしれっと買っていたという(笑)当時はスナップに向いた高級コンパクトなんて存在が他になかったですから。街で本気で撮ってる人は、みんな持ってんじゃないか??というほどのモデルでした。
GR IIIを見て、そんな当時のことを思い出しました。当時の雰囲気をほんと纏ってます、GR III。

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斜め後ろから。液晶はタッチスクリーンとなるそうです。今回のモデルチェンジは、センサーや映像エンジンといった中身もすべて一新。画素数も2,424万画素までアップ。1600万画素あたりからのジャンプアップで、これは結構画に効いてきます。ローパスセレクターが搭載されるそうで、つまりローパスレスのセンサーが搭載される模様。さらに、センサーシフト式の手ぶれ補正機構も実装予定。書き忘れていましたが、レンズ自体も変更となった模様です。

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軍艦部。実にGRらしい、これ以上足すも引くも必要のない意匠。いやあ、触ってみたかった。またしてもクリアケースに阻まれるのでありました。

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フィルム時代から歴代モデルが並べられていました。まあこれだけ長い間、このカッコで来ているわけです。たとえば無理矢理フルサイズのセンサーを載せても「あれはもうGRじゃない」なんて言われますって。GR III、手にするとしっくり来るんじゃないかなと、いまから楽しみです。

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PENTAXについてはフォトキナに合わせ込んだ新機種の発表といったスケジュールではなく、目立った展示はありませんでした。しかしこれはここ最近の展示会におけるリコー/ペンタックスの特長といったところで、出すべきモデルを着実に磨き込んで出す、そこに邁進するといった印象です。展示もそれを感じさせる雰囲気。正直なところ、GRのモデルチェンジなんてなかなかなトピックにも関わらず、クリアケースに1台鎮座するのみ。展示らしい展示といえば歴代のモデルを並べているだけで、正直肩すかしを食らいました。しかし、ここ数年を見ていると実に「らしい」なと。いずれにせよ、GR IIIのテストがこれから楽しみです。

( 2018.09.27 )