PHOTO YODOBASHI

ライカ、パナソニック、シグマによる「L マウントアライアンス」を発表

9月26日から始まるフォトキナ 2018 に先立って、その前日に各社のプレスカンファレンスが開催されます。各社のブースの見所をプレス向けに紹介するイベントです。ライカのプレスカンファレンスでも多くの新製品が紹介されたのですが、それよりも私たちを驚かせたのは、ライカ、パナソニック、シグマの3社が「L マウントアライアンス」と名付けられた戦略的協業を行うというものでした。早速そのプレスカンファレンスの模様をお届けします。

PHOTO YODOBASHI

ライカカメラのお膝元であるドイツで開催されるフォトキナということで、ライカカメラのプレスカンファレンスには毎年、多くのプレスが出席します。5分前からカウントダウンが始まり、会場が暗くなる頃には立ち見が出るほど。ご覧のような雰囲気です。最初に紹介されたのはインスタントカメラLEICA SOFORTの新色「LEICA SOFORT Black」。国内では10月から発売開始予定とのこと。

PHOTO YODOBASHI

続いてライカカメラのスマートフォンアプリLEICA FOTOS。Wi-fi接続でカメラの操作ができたり、データをスマートフォンに保存したり、画像の加工やSNSでの送信ができるというアプリです。目新しさはありませんが、いよいよライカもこういったソフトウェアに踏み込んできたというわけです。

PHOTO YODOBASHI

TLレンズ対応のAPS--CサイズのデジタルカメラLEICA CL に新しいシルバーカラーが登場することも発表されました。こちらもゾフォートと同様、国内では10月から発売が開始されます。

PHOTO YODOBASHI

中判カメラのSシリーズにS3が登場することが発表されると、会場には拍手が湧き起こりました。システム専用に開発された「ライカ プロフォーマット」の撮像素子は画素数が6,400万画素になり、ダイナミックレンジが広がり、ISO感度も向上。Sシステムの開発から10年目となる画期的な進歩と言えるでしょう。

PHOTO YODOBASHI

フルサイズカメラのLEICA SLレンズのロードマップも公開されました。今年発売となる2本に加え、2019年には2本、2020年にはさらに3本のレンズが登場する予定です。

PHOTO YODOBASHI

そして、その流れを受けていよいよ発表されたのが、ライカ、パナソニック、シグマの3社による戦略的協業「L マウントアライアンス」です。

PHOTO YODOBASHI

壇上に上がったのは、ライカカメラの社主であるアンドレアス・カウフマン、パナソニックの執行役員で海外マーケティングを担当する北川潤一郎氏、そしてシグマの社長である山木和人氏。

カウフマン社主によれば「ミラーレスカメラ市場の多様なニーズに対応していくために写真業界の優れたパートナーと協業することを決定した」とのこと。パナソニックとの長年にわたるパートナーシップに触れて「電子分野は最高レベルのものである」と褒め称え、シグマについては「光学設計とレンズ製造の分野で秀でており、ユニークな製品づくりを尊敬している」と語りました。

PHOTO YODOBASHI

カウフマン社主が「パナソニックとシグマがL マウント製品のポートフォリオを補完し、協業を通じて安定した成長を続けることができると信じている」と述べて、3社はがっぷり握手。ここではパナソニック、シグマからの製品に関するアナウンスはありませんでしたので、それぞれのプレスカンファレンスを待ちたいと思います。

» Lマウントアライアンス公式サイト
» シグマ・プレスリリース:ライカ、パナソニック、シグマの三社による戦略的協業「Lマウントアライアンス」
» パナソニック・プレスリリース:ライカ、パナソニック、シグマの三社による戦略的協業「Lマウントアライアンス」

( 2018.09.27 )