会場で気になった商品・サービス (1) / 木製三脚・カメラバッグ・額装フレーム

さて、スタッフが会場を練り歩き、気になった商品をドドンとお伝えしていきます。まずは「Berleback」の木製三脚。昨今殆ど見かけることは無くなりましたが、オールドカメラや中判・大判カメラに抜群に似合う木製三脚。当編集部はカメラにおいて変態揃い(?)で、未だに8×10などをこよなく愛し使用しています。今時の三脚は軽くて丈夫、しかし、やはり木製の大判カメラには木製の三脚をセットしたいのです。しかし探すとこれがなかなか無いのですね。ブースにずら〜っと並ぶ木製三脚達を見かけて、とりあえず突撃してしまった次第です。

見かけはクラシカルな木製ですが、機能は立派な今時の三脚。写真はミニ三脚ですが、大きなものも基本的に同じ機能を持ちます。極限まで脚は開き、脚の長さを決め、保持するのは「ロ」の字の鉄製の口金とスクリューです。使っているうちに木がすり減り、脚が保持できないのではと思いますが、木に特別なコーティングを施しているらしく、表面強度はかなりのものだそうで心配ないそうです。

部材はアッシュを使っているため、基本は薄い肌色的な色合いなのですが、上の写真のようにカモフラージュ的なものからダークオーク的なものまでバリエーションがあります。アッシュそのものの風合いのものを手に入れて、経年変化で色合いを育てるように使い込んでみたい一品。ちなみに、思ったほど重くはなく、これなら撮影に持ち出して苦にならないと思います。それと、カーボンやその他非鉄ものの三脚と違い、振動の減衰特性がまるで違うので、結構ブレには強いと思われます。雲台などは自由に好きなものを取り付けることができます。したがって使い道はスチルのみならずムービー、天体望遠鏡と、なんでもござれです。ん〜欲しいなあ。

 

"ちょうどよい"カメラバッグ

会場を練り歩いていて目に止まったカメラバッグ。「ONA」というアメリカのブランドのバッグです。カメラバッグは機能的過ぎると、カメラ以外の日常使用にはちょっと・・・。かといってお洒落すぎると機能性が落ちます。このブランドのバッグはなかなかその落としどころが上手いなあと感じました。レザーとファブリックで作られたそれぞれのバッグは、バッグを開いてみないとカメラバッグだということはわかりません。中にはウレタンで作られたBOX構造になっています(よくある形ですね)。もちろんリムーバブルですので、そのBOXを取り出してしまえば普通のバッグに。お洒落な方向に振っていくことでマチが無くなってしまうと、入れられるカメラが著しく制限されてしまうのですが、マチを確保しつつ、デザイン性を損なっていないコンシャスかつ絶妙なバッグです。上手い落としどころを狙ったこんなバッグは結構少なくて、見ていて欲しいなあと思うのでした。

こちらはファブリックのバッグ。リュックもあればショルダーも。少しダメージ的な風合いを持たせたもので、カメラだけで無くデイリーユースでも重宝しそうです。通常のバッグのようなアプローチのデザインですが、カメラを入れることが前提となっているため、デイリーユースで使うにしても結構モノが入ります。

こちらはレザー。マチが大きめということを除けば、カメラバッグというよりは普通のバッグです。如何にもカメラバッグ!といったものが苦手な方にはピッタリでしょう。仕立て自体は大変しっかりした印象でした。

トート的なバッグですが、中のBOXが少し見えると思います。このサイズだとレンジファインダーカメラや、大判センサーを積んだコンパクトカメラなんかにぴったりですね。

ストラップの展示もありました。一眼レフにこんなストラップもお洒落だと思います。レザーストラップとなるとハードなものをよく見かけますが、こちらはほどよい革の厚みで使いやすそうです。

 

ちょっと気になるデザインのフレーム

イタリアの「MASCAGNI」というブランドのフレーム。上のクリアフレームも、エッジに色を載せるだけで結構お洒落なものなんだなあと感心し、思わずブースの中にある様々なフレームをしばし観察。どれもこれもデザイン的には既視感があるのですが、色使い・仕上げなど、ちょっとしたことで印象が変わるのがフレームなのです。いくつかご紹介したいと思います。

マットな塗装の木製フレーム。部屋に掛けても飽きずに眺めてられそうです。ノーマットでもマットがあってもしっくり来るフレームですね。少し色合いが違うと途端にチープに感じることもあったりして、このあたりの色を決めるのは難しい気がします。

こちらはエイジング塗装のフレーム。写真左と中央のような写真の入れ方もよいですが、単純にフレーム一杯に写真を貼り込む形でもよいと思います。

ガラスで挟み込むフレームも横長版はなかなか面白いなあと思います。2枚写真を入れ込むのにもよいかなあと。右側のアルミのフレームも面白いですね。右側写真左下のフレームはアルミの額に表裏ガラス(またはアクリル?)のパネルです。小さな同じフレームを壁面にいくつか飾るのもよいものですね。




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( 2014.09.23 )