LEICA S-E / 圧倒的な画質のライカSシステムが、手の届く世界になる・・・か?!

大きなセンサーがもたらすリッチな画質。35mm判一眼レフのように扱える中判デジタル「ライカSシステム」は、その画のクオリティと使い勝手において高い評価を得てきました。・・・が、やはりネックになるのはその価格。中判デジタルカメラという観点で見れば妥当なプライスなのですが、35mm判カメラからアップグレードするには少々ハードルの高い世界だったと思います。今回登場する「S-E」はメーカー自身「エントリーモデル」と謳う存在ですが、新しいS (Typ007) がCMOSセンサーになってムービー撮影が可能になったことを考えると、これまでのS (Typ006) がCCDセンサーを採用したS-Eとして販売されていくイメージになるでしょう。30 x 45mmの大型センサーの描く世界に、そろそろ手を出す時期かもしれません。

ライカM-Eにも通じるアンスラサイトグレーのカラーリングです。装着されているレンズはSUMMICRON-S f2/100。このセンサーサイズで100mm F2というスペックですから、表現力豊かな写真が撮れることは想像に難くありません。

トップカバーを見ても、LEICA Sを踏襲するモデルであると言えそうです。一部シルバーのパーツにしている点など、ライカらしいフィニッシュだと思います。質感に違いがありますが、手にした感触はまさにライカS。中判デジタルというと使い勝手には目をつぶるイメージなのですが、Sシステムは35mm判一眼レフの延長のような感覚で、あまり違和感なく撮影できるはずです。それでいて画は強烈。使ってみたいシステムですよね。

新しいLEICA S (Typ007) と並べた1枚。右側が新しいLEICA Sですが、こちらには動画撮影ボタンや情報表示の違いが見て取れます。
執筆時点では価格はまだ明らかになっていませんが、手の届く価格帯になるのか・・・期待を隠せません。

Leica S-E SPEC

型式 Leica S-E (Typ 006) デジタル中判一眼レフカメラ
イメージセンサー 30 x 45mm 37.5メガピクセル CCDセンサー / 画素ピッチ : 6μm / ローパスレス・IRフィルターあり
レンズマウント ライカSバヨネットマウント方式
ISO感度 100, 200, 400, 800, 1600, オート
露出計 TTL内蔵式、5分割測光・中央部重点測光・スポット測光切り替え式
測光範囲 1.2–20EV(ISO100、F2.5、分割測光時)
シャッタースピード 6 〜 1/4000秒, バルブ
ファインダー 0.87倍 / 視野率98%
大きさ 幅160mm × 奥行80mm × 高さ120mm
重さ 1260 g(バッテリー含む)



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( 2014.09.18 )