LEICA SUMMARIT-M / 第2世代にモデルチェンジしたコンパクトなM型レンズ群
ズマリットMシリーズが新設計により一新されました。価格帯から考えるとライカのエントリーレンズ群と考えられがちな本シリーズですが、コンパクトで取り回しが良く、M型ライカの機動性を存分に発揮できることが一番の魅力ではないかと思います。描写の良さは折り紙つきですし、日常的に使うならノクチルックスよりズマリットを選ぶというのは当然の選択と言えるかもしれません。PY編集部にも愛用者の多いレンズ群ですが、新しい設計になるということでどんな描写を見せてくれるのか興味津々ですね。今回のシリーズではシルバーアルマイト仕上げもラインナップされていますから、色を選ぶという悩みも生まれそうです。
SUMMARIT-M f2.4/35mm。新設計になって開放F値が0.1明るくなっています。ズマリットシリーズの中では唯一非球面レンズを採用しています。デイリーレンズの筆頭になってくれるでしょうか。
こちらは50mm。35mmと50mmには角型フードがつきます。こうして見ると随分とモダンな印象に変わりましたね。
75mmと90mm。70mmレンズは最短撮影距離が70cmに縮まりました。最短付近で撮れば中望遠らしいボケを堪能できそうですし、テーブルフォトにも使えそうですね。レンジファインダーで中望遠をはじめるなら、ズマリットMシリーズは魅力的な選択肢になるでしょう。
Leica Summarit-M SPEC
| LEICA SUMMARIT-M | f2.4/35mm ASPH. | f2.4/50mm | f2.4/75mm | f2.4/90mm |
|---|---|---|---|---|
| レンズ構成 | 4群6枚 | 4群6枚 | 4群6枚 | 4群5枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 11枚 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 0.8m | 0.8m | 0.7m | 0.9m |
| フィルターサイズ | E46 | E46 | E46 | E46 |
| 重さ | 197g | 190g | 325g | 346g |
| 長さ | 34mm | 33mm | 60.5mm | 67mm |
| 最大径 | 52mm | 52mm | 55mm | 55mm |
LEICA NOCTILUX-M f0.95/50 & LEICA SUMMILUX-M f1.4/35 シルバー
ノクチルックス50mmとズミルックス35mmに、新たにシルバーモデルが登場します。技術的な仕様は従来製品であるブラックモデルと同様ですから、あくまでカラーバリエーションの異なる選択肢ということになりますね。ズマリットMと同様シルバーモデルは真鍮ではなくアルマイトですから、重さにも大きな違いはありません。写りに関しては改めて説明するまでもない両レンズ、シルバーへの買い替えや買い増しも"アリ"ですよね。
SPEC
| LEICA NOCTILUX-M f0.95/50mm ASPH. | LEICA SUMMILUX-M f1.4/35mm ASPH. | |
|---|---|---|
| レンズ構成 | 5群8枚 | 5群9枚 |
| 最小絞り | F16 | F16 |
| 最短撮影距離 | 1m | 0.7m |
| フィルターサイズ | E60 | E46 |
| 重さ | 約770g | 約320g |
| 長さ | 約75mm | 約58mm |
| 最大径 | 約73mm | 約56mm |
（2014.09.17）
