Kowaブース概況 / スポッティングスコープで名を馳せるKowaがm4/3でカメラ界に復帰
みなさん、Kowaというブランドをご存じでしょうか。かつては「コーワ6」などのカメラを作り、PROMINARという名レンズを世に送り出していたメーカーです。「＊＊＊コーワ」で皆さんもご存じの薬品メーカーでもあります。このメーカーとしての側面と、数限りない商品を提供する商社の側面を持つ、大変面白い会社なのです。写真やカメラに近い世界では、緑のスポッティングスコープでご存じの方も多いのではないでしょうか。この度、フォーサーズ/マイクロフォーサーズの規格に参画し、マイクロフォーサーズ用のレンズをリリースするとのこと。そのあたりをお伝えしたいと思います。
手の込んだ作りのマイクロフォーサーズ用レンズを3本リリース
写真右はコーワ６用のレンズ、左は新リリースとなるKOWA PROMINAR 25mm F1.8。往年のレンズの雰囲気でデザインしたそうです。レンズ鏡銅はアルミ削りだしで、ピントリングや絞り環の加工も手の込んだもの。ピントリングを操作してみると実に緻密なフィールです。マイクロフォーサーズでクラシカルなルックスのレンズが欲しい人には、なかなかおすすめな1本です。
MTF等はこれから公開されるそうですが、3本とも低ディストーションであることを追い求めたそうです。いずれも後玉付近に非球面レンズを置いているのは像面の安定を狙ってのことでしょう。画角的には17mm相当から24mm、50mm相当。開放も明るく、テストするのがいまから楽しみです。マイクロフォーサーズという統一のマウントで、マイクロフォーサーズ機をお持ちのユーザには選択肢がさらに増えて素晴らしいことですよね。
話を伺ったのは興和光学株式会社、技術部開発一課の大口さん。「なかなか取り上げられることが少なくて・・・」とお話しになっていましたが、確かにノーマークだった方も多いのではないでしょうか。手にした感じでは実に作り込まれたレンズという印象で、テストでじっくり使わせていただきます。今後とも宜しくお願いいたします！
( 2014.09.23 )
