Kenko Tokinaブース概況 / 取扱品目の多さにあらためて感心。銘玉の多いTokinaレンズの最新動向は!?
写真ファンにとって、Kenkoといえば「フィルター」といったところでしょうか。しかし実態は「総合写真機材商社/メーカー」といったところでしょう。あのブランドもこのブランドも・・・実はKenko Tokinaの取扱品目だったりします。お馴染みのフィルターはもとより、カメラバッグ・ストラップ・双眼鏡・カメラ・写真用レンズ・シネ用レンズ（！）など、我々編集部でも把握できないほどにそのバリエーション豊かです。まずは新製品レンズの紹介と、その他の展示商品についてざっとその模様をお届けしましょう。
F2.8通しの新レンズ2本
Tokinaブランドのレンズは、青空を撮影すると濃度の高い独特の描写のものが多いのです。トーンが濃密で、カメラが再現できる階調幅に端から端までみっちりデータを詰め込んでくるような、そんな印象です。平たく言うとコテッとした描写ですね。そのTokinaから新レンズ2本がリリース。写真左がAPS-Cボディ用のAT-X 11-20 PRO DX。1.5×のレシオなら16.5mm〜30mm相当の画角。F2.8通しですから昨今の高感度特性の向上したデジタルカメラと組み合わせれば大変便利なレンズでしょう。ズーム倍率が2倍に満たないというのがちょっとくすぐります。設計者だってテレ端は伸ばしたいところでしょう。互換マウントのメーカーが本家も最近やらないような設計。この倍率に収めてるあたり「どんな描写をするんだろうか」と大変気になります。写真右側はAT-X 24-70mm F2.8 PRO FX。標準ズームとしてはわりとオーソドックスなスペックで、目新しさは感じませんよね。しかし、それでもリリースしてくるのですから、こちらも描写が大変気になります。Tokina のレンズはいぶし銀のようなレンズが実は多いのです。近いうちに実写レビューをお届けできると思いますので、ぜひお楽しみに。※発売は2015年になるようです。
ん〜それぞれ前玉がなかなかのルックスですね。11-20のほうは、特によい描写をしそうだと感じます。日頃さまざまな機材を見て使っていると、なんとなくこんな勘が働くのです。外れることもありますが（笑）いずれにせよ実写レビューが楽しみです。
シネ用レンズもラインナップ
11-16mmのみマイクロフォーサーズ用マウントがありますが、全てPLマウント（シネマカメラマウント）とキヤノンEFマウントとなります。ブランドは「Tokina CINEMA ATX」。みなさんご存じでしたか？ センサーサイズの小さなカメラにとって、11-16mmのシネ用広角ズームの存在は貴重でしょうね。しかしKenko Tokinaという会社は本当に懐の深い会社です。
最近はスチルカメラとシネマカメラの垣根が曖昧で・・・。写真を撮ることだけで、カメラに動画撮影機能が搭載されていてもあまり使ったことが無いという方も多いと思います。動画の世界はこれまた奥が深くて、なかなか面白いですよ。その気になれば、実は手持ちの機材やアプリケーションで、いますぐ動画撮影が楽しめたりします。もちろん一歩踏み出せば数限りないモノが存在し、これまた泥沼です（苦笑）しかし、動画の世界に足を踏み入れてみると・・・そこから写真撮影に対する新たなアプローチが見えてきたり。芸術の秋、せっかくお持ちの機材ですから、ちょっと試して遊んでみませんか？
しかし本当に様々なものを取り扱っているのですね。なんとあのHOSEMANやSLICKも。じつはブランドロゴマークが貼られたボードがあと一面あったのですが、撮り損なってしまいました。つまりさらに倍のブランドを擁するわけです。いやはや、どこかでKenko Tokinaのお世話になっているのですね、私たち。
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( 2014.09.22 )
