高倍率ズーム、驚きのプライスを実現するレンズと、何かとレンズの枠を突破してきたタムロン。この度は、これまたかゆいところに手が届く3本のレンズを直近またはフォトキナにあわせてリリース。一目見ようと大勢の人で終始賑わっていました。この度、会場でレンズ開発に関するインタビューを行ってきました。後日、あらためてお届けいたしますので、ぜひお楽しみに。また、今回リリースされたレンズも準備が整い次第、実写レビューをお届けする予定です。こちらもあわせてお楽しみに!

( 写真:A.INDEN / 文:K )

「TAMRON 24-70mm F/2.8 Di VC USD」。かつて28-75mm F2.8というレンズをビックリするような価格でリリースしてきたタムロン。F2.8通しのレンズは大きく・重く・高いという3重苦を一気にはね飛ばす、コンパクト・軽い・安いという3楽に変えてしまい、空前のセールスを誇りました。今度はワイド側にズームレンジをシフトし、超音波モーターを搭載。ここまでは「正常進化かな」と感じるのですが、何と各社ともにまだ実現していない、手ブレ補正機構を搭載してきました。標準域だからといって手ブレしないとは言えません。できれば手ブレ補正機構は欲しいところ。そんなニーズに応えたレンズの登場です。

左「TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD」、右「TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD」の2本。70-200mmのほうは、新たに手ブレ補正機構を搭載。これで随分使い勝手が向上すると思われます。そして右の90mmマクロ。伝統あるレンズで愛用者も多いレンズだと思いますが、こちらも刷新。新たに手ブレ補正機構を搭載し、インナーフォーカスに変更されました。サイズは若干大きくなりましたが、インナーフォーカスとなったことでレンズが繰り出さなくなり、最短撮影距離では新型の方が短くなりそうです。従来モデルではフォーカスリミッターがリミットかフルと2種類からしか選べませんでしたが、新型はフル、0.5m~無限遠、0.3〜0.5mの3種類から選べ、より使い勝手が増した印象。さらにMFはフォーカスリングをスライドして切り替えていましたが、新型ではスイッチ式に変更されました。大変に定評あるレンズだけに、実写レビューが今から楽しみです。