PHOTO YODOBASHI

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いや、あのね、んー、なんつーかなあ、いいジャケットだとは思うんですよ。シンプルだしね。デザイン的に秀逸だとすら思・・・いやー、秀逸かぁ?コレ。ちょっと自信がなくなってきた。いずれにせよ一目見た瞬間、不思議な感覚に襲われるジャケットであることは間違いなくて、ゆえにジャケ買ってしまったわけです。

これはロバータ・フラックの3枚目のアルバム(1971年)なのですが、画像検索してみると、確かに見事なアフロヘアーだった時期があるみたいで、それがちょうどこのアルバムを作った頃なのでしょう。その頭部をややデフォルメ気味に切り取り、それを真っ白なベースの上に置き、そして・・そしてあろうことか、そのアフロの外周に沿って文字を丸く配置してしまうという、大胆な、というか人を食ったデザイン。アフロのボリューム感がスゴ過ぎだって。

世の中のレコードジャケットで圧倒的に多いのは、演奏者自身のポートレートです。それらは例外なく「実物より良く見えるように」努力されているもんだし、最終的にそのレコードに対して「良いイメージを抱いてもらえるように」巧妙に計算されているもんです。しかし、コレはどうなんでしょう? およそそのような意図が感じられんのだが。学芸会のアリさん役か。

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裏ジャケにデザイナーのクレジットがありました。デザインはIra Friedlander(アイラ・フリードランダー)という人。ナヌ? フリードランダー? と、写真界のあの巨匠との関連を疑いましたが、たぶん他人。レコードジャケットのデザインをたくさん手がけている人で、1960年代後半〜1970年代前半をピークに、ジャンルもクラシックからジャズ、ソウル/ファンク、そしてロックまで、60点近くのジャケットワークを確認することができました。

で、それだけの数のジャケットを俯瞰してみると(ロバータ・フラックの2枚目もこの人の手になるものでした)、フリードランダーさんの作風というか、この人ならではの語り口のようなものが見えてくるわけです。ほほう、なるほどと。そうして分かったのは、やっぱりこのジャケットは「かなり特異」であるということ。他とは似ても似つかない。みにくいアヒルの子状態。ではどうしてこうなったのか? フリードランダーさんに何が起きたのか? デザインの締め切りまであと10分というところで、フリードランダーさんは急にお腹が痛くなり、デザインどころではなくなった・・・という以外の理由が思いつきません。

内容に関しては、かのロバータ・フラックの3rd.アルバムですから、私ごときが解説なんて滅相もありませんです。サイモン&ガーファンクルの「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」(これを聴いたエルトン・ジョンがいたく感動して、ロバータに手紙を書いたという逸話あり)、そしてキャロル・キングの「WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW」をカバーしてます。全8曲中、7曲は他人から提供された曲、あるいはカバーですが、A-1の自作曲「GO UP MOSES」がちょーカッコよくて素敵。

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このアルバムの取り扱いがなかったので、ベスト盤を。というか、今からロバータ・フラックに触れるならベスト盤を買うべきです。

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毎回、このカート部分を考えるのに苦労します。これなんてまだ簡単な方ですね。

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