PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SONY
スチル・ムービーと双方抜かりなしのブース展開
コロナ以前のCP+、かつてのフォトキナを彷彿させる全力展開のソニーブース。スチル・ムービーを問わず面積いっぱいに展開されたタッチアンドトライコーナーに、それぞれモデルを配置したテストシュートコーナー、望遠レンズをテストできるフロア展開と、まあともかく元気です。ソニーと言えば、マーケットで起こる潮流にいち早くリーチし、即座にニーズに対して製品を送り込むその機動力と体力にいつも驚かされますが、あの隙きのないラインアップは「つまりこういうことか」とブースを見て感じさせられる次第です。ざっと、展示製品をご紹介いたしましょう。
FE 20-70mm F4 G
難易度の高いワイド側を拡張した、写真も映像も欲張った標準ズーム
- レンズ
- 2023年2月10日発売
写真はもとより、映像方面でも弾力的な製品を展開するソニーらしい新発想な標準ズーム。映像用途であればワイド端は本レンズのように20mmあたりまでカバーしてくれると大変ありがたいわけで、αシリーズおよびCinema Lineのムービーカメラにもつけっぱなしにしたくなる1本です。ともかく小型軽量で、それでいてズーム全域でF4の開放F値を実現。AFについては高速化と動体への追従性能追求に余念がないようで、写真および映像の双方で力になってくれるレンズでしょう。特に映像方面については、フォーカスブリージングやズーム時におけるフォーカスシフトなどに気を配り、渾身の1本のようです。新たな標準ズームとして期待の高まる1本。
ご覧の通り、大変コンパクト。これはありがたい。そして軽い！
FR7
Cinema Lineに投入された、パン・チルト機能が搭載されたフルサイズセンサー搭載機
- カメラ
- 発売中
ワイドなダイナミックレンジ、4K120pなどのハイフレームレートに対応、SDI経由の外部RAW出力などに対応し、基本性能はFX6とおおよそ同等。別売りのリモートコントローラーおよびアプリケーションを利用してのリモート撮影が可能。パン＆チルトはかなりの作動範囲となり、宙吊りでの運用も可能・・となれば、ジブ等に設置してあらゆる映像表現が可能に。フォーカス位置やカメラ位置などをアプリケーションで統合制御可能であり、緻密な画作りがプログラム可能。短い文面では伝えきれませんが、ざっくりまとめると、FX6を三脚や電動ジンバルで使用して、実現が難しい映像をこのカメラで叶えてくれる1台です。そう、極めて緻密に、かつ、イージーにパン＆チルトを制御しつつ、FX6のクオリティで映像を紡いでくれます。百聞は一見にしかず、まずはメーカーサイトをご参照ください。なお、PYでもSHOOTINNG REPORTで取り上げたいと思います。
リモートコントローラーなど、運用する際のシステム風景。
カメラそのものの制御・アングルの制御・ピントの制御などを統合的に行えるアプリケーション。
FX30
Cinema Lineの末っ子として、APS-Cサイズの本格シネマカメラ登場
- カメラ
- 発売中
6K相当の豊富な情報量から高品位な４K映像を出力可能。4K60p / 4:2:2 10bitの内部収録に対応。また、4K120pハイフレームレートでの内部収録に対応。Cinema Lineのカメラらしく、XLRハンドルを同梱。成り立ち的にスチルカメラに映像機能をアドオンするのではなく、映像機能にターゲットを当てて開発されるがゆえの映像制作上の使い勝手の良さと、SONYらしいAF機能、シリーズで統一された色味など、映像制作の入口に立つ皆さんにうってつけ。上位機種のサブ機にも。PYでもSHOOTING REPORTをお届け済み。
各種周辺機器を取り付けるネジ穴を多数装備。
モニターはバリアングル式。被写体に向けることも可能。
高品位な音声収録が可能なXLRハンドルを同梱。
VLOGCAM ZV-1F
あのVLOGCAMシリーズのエントリー機
- カメラ
- 発売中
20mm相当の単焦点レンズを搭載し、VLOG用途はもちろん、スチルカメラとしても簡単にキレイな写真が収められるように作り込まれたシリーズのエントリー機。1インチの積層型CMOSセンサー（有効約2,010万画素）を搭載し、その画質の良さは他カメラで実証済み。映像・写真を問わず、ロケーションにおける記録性を高めてくれる広角単焦点レンズに割り切ってお値打ち価格を実現。VLOGをはじめてみたい人にはうってつけのカメラに仕上がっています。また、いわゆるコンパクトデジタルカメラとしてこの製品を見ても、その実力はRX100シリーズ譲り。1台持っていると便利でしょう。
α7R V
円熟の5型
- カメラ
- 発売中
画素数こそ約6100万画素と前モデルから変わりがありませんが、細かなアップデートが行われた正に円熟の域に達した高画素機。AIを用いた被写体認識によるAF性能は新たな世界を見せてくれ、スタンダード機のα7 Ⅳ でのハンドリングの良さ、上位機機種であるα9 II / α1 のスピードなどを取り込み、単なる高画素機に終わりません。まさに死角らしきものが見当たらない1台。すでにSHOOTING REPORTをお届け済みですが、あらためてご紹介。
先代に比べて少しファットになりましたが、ボタン類の見直し等も含めた使い勝手が大いに向上。
一番大きなトピックはマルチアングルに対応したこの液晶モニタ。映像などはチルトが使いやすく、スチルではバリエーション豊かに動いてくれたほうが嬉しい。4軸でソニーがどちらも叶えてくれました。
CF Express Type A と SDカードの共用ができるダブルスロット。もはや韋駄天フラッグシップ機並。
ファインダーは0.64型944万ドット、α1並の倍率にアップデート。これは嬉しい！
