発表されたばかりの新レンズの試写もできるフォクトレンダーブース

2月23日にNOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount、MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount、NOKTON classic 35mm F1.4 E-mountとソニーEマウントのレンズ3本の開発を発表したフォクトレンダー。一部は実写も可能とあって、多くの人がフォクトレンダーブースを訪れ、賑わっていました。これらのレンズは3本とも新設計になるとのこと。これまで多数送り出してきたVMマウントレンズをベースとし、Eマウントに最適化したものへとうまくラインナップを広げています。黒を基調としたシンプルで重厚感のあるブースには現行のレンズラインナップが一堂に会しており、ほぼすべてのレンズのカットモデルを見ることができるという金属鏡胴のレンズを多数生み出しているフォクトレンダーならではの展示方法も魅力です。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

Nokton 40mm F1.2とAPO-LANTHAR 65mm F2はカウンターで試写が可能です。いずれも距離エンコーダーを内蔵し、Eマウントのα7IIシリーズでは手ブレ補正も利用できます。もちろん、Eマウントのセンサーに最適化されたレンズです。絞り羽根は10枚で1/3ステップで絞り値を設定できます。

α7に装着されたNokton 40mm F1.2。50mmではなくちょっと広い40mmという設定でコンパクトに仕上がっています。Voigtlanderらしい金属鏡胴のデザインで滑らかなヘリコイドが美しいレンズです。

Nokton 40mm F1.2は試写が可能ということで、持参したα7S IIに装着して、撮影してみました(クリックで原寸の画像をご覧頂けます)。豊かな階調、ぼけ味もなめらか。最短撮影距離は40cmと比較的短く、被写体との距離次第で広角レンズ的にも標準レンズ的にも撮影できる懐の深さがあります。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalも試写が可能です(クリックで原寸の画像をご覧頂けます)。大口径の大柄なレンズではあありますが、見た目ほど重さを感じることはなく、α7S IIに装着してもバランスがよいです。ヘリコイドを繰り出すのが楽しいMFマクロレンズです。ピントピークのシャープネスは高いのですが、決して硬すぎるということはなく、65mmという焦点距離、F2という大口径で、ぼけを生かしたポートレート撮影などにも使ってみたいと思わせます。

Nokton classic 35mm F1.4はまだモックアップの展示のみでしたが、F1.4という大口径ながらとてもコンパクトなのが印象的です。VM マウントのNOKTON classic 35mm F1.4をベースとし、E-mount デジタル撮像素子に最適化させた光学設計を行っているとのこと。実際に手に取れるようになる日が待ち遠しいですね。


フォクトレンダーのブースでは、シンプルなショーケースのなかにほぼすべてのレンズのカットモデルが展示されているんです! 金属鏡胴ならではの質感のよさをカットモデルで味わうことができるのはCP+ならでは。こういった展示方法は通常はなかなか見ることができません。ぜひフォクトレンダーブースに足を運んで実際にご覧ください。

( 2017.02.25 )