撮影(入力)から、繋がる(出力)までのプロセスをオーバーレイ。
キヤノンブース概況

フォトキナ2016のブースコンセプトも同様でしたが、ここ最近のキヤノンブースは、撮ること、観ること、そして繋がることを一つの流れとして表現しているようです。いま、誰もが写真を撮り、それを直接送り合ったり不特定多数に見せたりと、デジタルカメラとインターネットの出現は、写真の世界において大きなパラダイムシフトをおこしました。まずはカメラにリソースが注ぎ込まれてきましたが、キヤノンのブースを見て感じるのは、成熟期に入ってきたのかなということです。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


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一般入場前のプレスタイムにも関わらず、大賑わい。今回はレンズ自体のディスプレイは少なめでしたが、カメラが多数発表となり、新機種のタッチアンドトライには終始人だかりが。自宅の棚にこれだけのレンズが並んだら壮観だろうなあと眺めてしまいました。

新機種が主にディスプレイされるエリアには、ポートレート撮影が行えるように女性が。ポートレートに限らず撮る側なので、これだけの人数に一気にレンズを向けられると、どんな心境なのだろうと毎度思ってしまいます。皆さん熱心にダイヤルを回し、撮影し、ディスプレイを覗き込んで、新機種の具合を確認していました。時代だなあと感じるのは、新機種片手に自分でムービーを回し、カンペも台本も無しにレポートを行っているメディアの方を結構見かけました。器用だ...。

プリンタ関連も一般向け、プロフェッショナル向けと充実。さらに、アルバムや写真集制作のサービスなどの展示もデモとともに行われていました。

データをPCやスマホのアプリに送ると、自動的にレイアウトしてくれたりと便利なサービスも。デジタル時代になって、どうしてもフィルム時代のようなアルバムを起こしたりということから遠ざかると思うのですが、こんなサービスを活用するのもありですね。簡単な写真集を作るのにもよさそうです。

本格的なハードカバーの写真集を作るサービスもあり。出力クオリティの高さに驚きました。撮りためたカットをまとめて一冊にするという作業は大変ですが、なかなか面白いですよ。


いいですねえ、こういう展示がなければなりません。もはやジェットエンジンにしか見えない。なかなか高価なレンズで、お札がアフターバーナー炊いて飛んで行きます。

非球面レンズにもいろいろとありますが、そもそも球面のものだからこそ起こることを、非球面にして解決する。相反する物事を同居させてこそ、世の中は進んでいくのです。小さな技術革新は常日頃行われていて、一定のタイミングで集積された技術が製品に盛り込まれていくわけです。機材のそこかしこに、そんな技術が蓄積されているわけですよね。物作りって凄いです。

( 2017.02.24 )