G Masterをはじめとするソニーの新レンズ

ソニーブースからは、今年の4月に発売を控えている3本のレンズをレポート。Eマウント用交換レンズの「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」と「FE 85mm F1.8」。そして4K動画撮影対応の「E PZ 18-110mm F4 G OSS」です。では、早速見ていきましょう。

FE 100mm F2.8 STF GM OSS

Gマスターレンズの「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」です。その名前からもわかるようにSTF(Smooth Trans Focus)レンズが使われているEマウントでは初のレンズとなります。大変良好なボケ味もたらしてくれるSTFレンズを組み込んだ上に、円形絞りも11枚という凝りようの一本。ボケといえば、マウント側の鏡胴に、マクロ域への切り換えができる「マクロ域切り換え機能」があり、最短撮影距離0.57m、最大撮影倍率0.25倍のマクロ撮影が可能です。もちろん手ブレ補正機構も備え、防塵・防滴に配慮するなどプレミアムレンズ「Gマスター」らしい充実の仕上がりです。

アポダイゼーションフィルター
レンズの周辺にいくほど透過光量が減少する特殊効果フィルター。点像の輪郭を柔らかくするのと同時に、二線ぼけの発生を抑制することで、前後共になめらかでナチュラルなボケ味をもたらすとのこと。このアポダイゼーションフィルターを組み込んだのがSTFレンズというわけです。

Tナンバー表示
一般的に絞りリングには、レンズ口径と焦点距離によって決まるFナンバーが表記されますが、STFレンズではレンズ周辺の透過光量が減少するため、FナンバーではなくT5.6からはじまる「Tナンバー」が刻まれています。カメラ側に表示・記録されるF値もTナンバーの数値となります。


FE 85mm F1.8

F1.8の大口径レンズながら重さは約371gという小型・軽量設計。実際に撮影してみるとAFは静かにサクサク合焦するので大変気持ちがいいものです。ムービーにも強みのあるソニーのレンズらしい挙動。ファインダーを覗いていると、そのボケ量豊かな画像に思わずうっとり。ポートレートにうってつけの中望遠レンズとあって4月の発売が待ち遠しいところです。比較的に手頃なプライスながら、防塵・防滴に配慮した設計というところも抜かりはないですね。

親指でサクッと操れるボタン&スイッチ
上の丸いボタンがピントの固定ができる「フォーカスホールドボタン」です。フォーカスホールドの機能以外にも、カメラボディのメニュー設定から任意の機能を割り当てられるようになっています。下にあるスライドスイッチは表示の通り、AF/MFモード切り換え用の「フォーカスモードスイッチ」です。


E PZ 18-110mm F4 G OSS

4K動画撮影向けとなるSuper 35mm/APS-Cフォーマットの電動ズームレンズ。F4通しで35mm判換算27-165mm相当の画角をカバーする、約6倍の高倍率ズームながら全長は167.5mmにまとめられています。ご覧のように、恐らくその道のプロの方々しか目にしないようなごっついアーム?に囲まれた状態で、タッチ&トライコーナーの一角にディスプレイされています(カメラボディはα6500)。操作してみることはできるのですが、残念ながら手に取ってみることはできません(機材への固定での使用が主でしょうからね)。重さは1105gとなっており、動画撮影はもちろんのことAPS-Cサイズセンサー機による静止画撮影にも使えます。

( 2017.02.24 )