撮影目的に応じてパート分けされたブースが印象的なオリンパス

最近のオリンパスは、コンセプトを絞り込み、そこにフォーカスするといった印象を受けます。OM-DとPENシリーズのモデルコンセプトも非常に明快になってきました。撮り切るためのOM-D、そして、カメラが持つモノとしての魅力に磨きをかけるPENといった具合です。ブースもそれに沿った雰囲気で、高速描写を撮影体感するパート、低照度下の撮影体感パート、ポートレート、接写と、カメラシステムの魅力をわかりやすく訴求する工夫が随所に感じられました。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


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OM-Dの連写性能をアピールする、タッチアンドトライコーナー。プレスタイム中でなければ、試し撮りする人々であふれかえるのでしょう。止めるのは感度、フレーミングは連写が利かなければ難しい。実際にOM-Dでも試してみましたが、かなりの連写力です。ミラーレスカメラも来るところまで来たなあといった印象。EVFの追従性も文句の無いレベル。

こちらは暗所撮影体感パート。マイクロフォーサーズというセンサーサイズから、高感度特性が...と想像する人が多いのかもしれません。実際に試してみてください。

こちらはポートレート撮影体感パート。PROレンズにF1.2なんて大口径レンズもラインアップされ、面白くなってきました。センサーサイズが小さければボケも小さいなんて、ポートレートの現場では、ある種見当違いな話。たとえば中望遠でF1.4クラスで絞りを開け、撮影することがどれほどあるかなあ。しかも最短付近でのボケ量の話だったりします。それはそれでロマン(笑)しかし実際に画を作ろうとすれば、多少なりとも絞り込まなければ特殊な目的でない限り画にしづらいわけです。人物相手に手持ちで撮り続けることを考えると、マクロフォーサーズのコンパクトなカメラシステムは重宝します。また、レンズが「無駄に」クオリティが高いんですね。あえて無駄と書きましたが、オリンパスの伝統だと思います、オーバークオリティ。

レンズラインアップも随分充実してきました。完成の域に近い印象です。お忘れなく、オリンパスはその昔フォーサーズで一気にレンズラインアップを整え、さらにマイクロフォーサーズで同様に取り組んできたのです。

OM-Dのシステム拡張性をディスプレイ。本当に充実してきました。


E-PL8。女性がよく手にしているのを見かけますが、ブースでも同様でした。取って着せたようなルックスではなく、表面加工などを見ていても手間暇が掛かってます。

( 2017.02.24 )