PHOTO YODOBASHI

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最近、510が心配していること

心配その1・「曜日」の観念

先輩からは「退職したらサンデー毎日さ」と聞かされていましたが、実際には「毎日が日曜日である」という感覚すら無く、曜日も日にちもぼんやりしている毎日です。会社勤めではいやおうなく常にカレンダーを意識せざるを得ないわけですが、今では毎朝「今日は何日の何曜日だぞ。忘れるなよ」と自分に言い聞かせなくてはなりません。あとは趣味のスカッシュを、長年の習慣でかつてと同じ日曜午前中にプレイしているので、辛うじてリセット出来ている状態。潜水艦乗りのカレーライスと一緒ですね。もちろん正月気分なんてこれっぽちもありゃしません。ハッピーマンデーで三連休? それがどうした。こっちはすでに180連休じゃい。

心配その2・健康(特に体重)の管理

スマートフォンの万歩計アプリを常にONにしています。かつては通勤だけで往復3千歩、社内では会議室への移動や、落ち着きなくあちこち歩き回ったりして一日の合計はほぼ1万歩でした。それが今や、外に出ない日にはほんの数歩ということもあります。もちろん家の中では常にスマホを持ち歩いている訳ではないので正確ではないのですが、そこはまさに五十歩百歩。一方、外に出る時には先のSuicaの件もあり、交通費をケチって、いや効率よく使おうと、買い物や写真展巡り、宴会など用事をまとめる努力をしているため2万歩近くに達することも。まったく極端な生活です。

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体重は30年以上毎日記録しているおかげで、現状認識と反省だけならプロフェッショナルですが、問題は対処です。vol.1でご覧の通り、何度もの乱高下の経験から体重を一定に保つコツは心得ているつもりですが、ここまで生活パターンが大きく変わってしまうと、果たして今までのやり方が通用するものかどうか。

心配その3・モノの整理

退社と同時にいろんなモノを持ち帰ってきました。長い社員時代に実にいろいろなモノが手元に集まりました。大物や貴重と思われるグッズ類はニコンミュージアムや個人のコレクターさんに寄贈しましたが、さて、残りをどうしましょう。同じサイズで47冊溜まったニコン手帳はケースにきちんと収めましたが、サイズがまちまちなノート類は整理されずに段ボール箱に溢れ返っています。でも未だ事実確認が必要な内容の宝庫なので、しばらくは捨てられません。交換した1万枚を優に超える名刺も捨てるにはまだ早く、部屋の棚に家人が苦労して収めてくれました。

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使い続けて47冊、海外仕様のニコン黒革手帳。昔のメモを読み返すと、その内容が実に面白い。2020年用は特別にもらいましたが、さすがに千社札でロゴを隠しました。

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11冊、約12,000枚の名刺ファイル。用途別に分けてあります。

そんな中でも一番悩ましいのがこれ。今は更地になっていますが、かつてそこで仕事をしたニコン101号館のカケラ。拾って大事に持ち帰ってきたのですが、一体これをどうすればいいのか、今になって途方に暮れています。庭に置いたら本当にただの瓦礫だし、室内で置物にするにはあまりに汚らしい。そもそも僕以外にはまったく意味不明の物体です。引き取ってくださる奇特な方を探そうか。それにしても断捨離は難しい。

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在りし日のニコン大井製作所101号館とその瓦礫。2016年の解体開始寸前、半オフィシャルに行った101号館見学ツアーには約200人が来て下さいました。瓦礫には白い壁や網入りの窓ガラスもあります。

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心配その4・思考能力と言語能力

これはちょっと真剣に心配しているのです。勤めていた頃は、会議では出来るだけ論理的な説明を、起承転結にも気を付け、報告書や社内外へのメールでは時候の挨拶などにも気を配る、ムッとしても怒っちゃいけない、叱るにも言葉を選ぶ・・・など推敲とまで言えないにしても、考えたり読み返したりしたものです。そうなんです、あれでも結構気を使っていたのです。それが今や、家人との他愛のない、楽しいけれどまったく気を使わない短い会話しかありません。使わない能力はあっという間に衰えるといいます。時おり外でお会いしている皆さん、果たして僕の言葉、ヘンではないでしょうか? 言っている意味は通じているでしょうか? 心配なのでそのうち脳のMRIでも撮ろうかと思っています。

時間の使い方も変わってきました。