SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

APS-Cサイズのボディにとっては最も広い画角に対応する超広角ズーム。同社の10-20mmと比べ本レンズは、十分なシャープ感があって解像感が得られます。必要十分な性能をきちんと備えた上で、この画角を手にすることができるというのは何よりの魅力でしょう。超・超広角ながら歪みもよく抑えられており、直線の描写も安定しているようです。ボケ味もなかなか素直に出るので、被写体にぐっと寄ってみるのも面白いでしょう。真面目に遊べます。ワイド好きな人はもとより、手持ちのレンズの画角にちょっと物足りなさを感じてきたという時に是非、手に取ってみて欲しい1本です。

( Photography : Y.Moriki / Text : KIMURAX )

まずはワイド端にて。撮影位置をちょっと動かすだけで、大胆なパースが発生します。もう1～2段絞り込めば周辺落ちは解消されましたが、緑のグラデーションやパース感にはこの落ち具合がしっくりきたので活かしてみました。

さすがは超広角、手前の被写体が大きく写るので大胆な表現を楽しむことができます。最短撮影距離は24cm。絞り開放でもまずまずの画質が得られ、前後に添えてみたボケ味も至って素直な柔らかさがあります。

F8辺りまで絞り込むとパンフォーカスに。たいへん奥行き感のあるワイド端の画ですが、四隅のゆがみは少なく画質も安定しているので、画面をフルに使えますね。

彼女が何を見つけたのか気になって仕方ありませんでしたが、この広々とした空間を活かさない手はありません。テレ端でも水平に構えればワイド感たっぷりです。