PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

smc PENTAX-D FA645 55mmF2.8AL[IF] SDM AW

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

645用として現状では数少ないD-FAレンズ。防塵・防滴構造、超音波モーター採用、エアロブライトコーティングを施すなど、2010年発売と645向けレンズとしては新しいのでトレンドが押さえられています。645Dへの装着で、35フルサイズ換算すると43.5mm相当の画角、フィルムボディなら34.1mm相当の画角に。フルサイズ換算の画角でみると、やや広角寄りの標準レンズとなるので、標準と言われる画角よりも半歩ほどさがった画は思いのほか扱いやすく、645Dの購入の際には最初の1本としてお勧めします。開放では柔らかく、絞ればすっきりシャープな描写に。忠実な色再現にも好感が持てます。最短撮影距離は50cm。AFでのピント合焦後に、切替え操作無しでMFできるクイックシフト・フォーカス・システムも採用されているので、フォーカスの追い込みもスムーズにできるので、使い勝手も良好です。

( Photography : K / Text : KIMURAX )

向日葵が一面に咲き広がる大地。絞り開放からピント面でのシャープさも十分あります。拡大すると茎の産毛まで描き込んでおり、ボディ側の情報量の多さに負うところもありますが、それに見合うだけの解像感です。フォーカスアウトしたエリアの大変柔らかなボケ味も功を奏しています。

一段絞っただけですが、実に細やかな描写を見せてくれます。見たままの自然な発色もよいですね。

ゆっくりと朽ちていく時を待つ葉に、きらめきを添えた雨の雫。無数にある落葉のなかから、そっと拾い上げるような気持ちでレリーズしました。被写体にぐっと近づけば、マクロ風な撮影も可能です。水を弾く力を失いつつある葉裏にまとわりつくような歪な雫が、ちょっぴり物悲しさを漂わせています。

誰が顔を覗かせているのかと思いフォーカスしましたが、どうやら表情は刻まれていない様子。絞り開放の浅い被写界深度で、神秘的な雰囲気を添えてみました。この緻密に解像された石肌をじっと見つめていると、うっすらと表情が見えてくるように感じるのは私だけでしょうか。

ほとんど色と化した背景から浮かび上がる、しっとりとした紅葉。艶やかな質感はもとより、湿気を多く含んだ周りの空気までも描き込んでいるようです。

歴史を感じさせる釣り灯籠。色再現が難しそうな色合いですが、見事に描ききっています。開放から十分なシャープさが得られますが、むしろ滑らかさを感じる好ましい描写です。

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コンパクトなサイズで画角も使いやすく明るい、お求めやすい1本ではないでしょうか。645Dのスタートに、1本持っておいて損はありません。

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フィルターもつけておくと安心ですよね。

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