PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX G VARIO 45-200mm F4.0-5.6 MEGA O.I.S.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
全長は10cmというサイズながら、なんとフルサイズ換算で90-400mmまでをカバーしてしまう望遠ズーム。4000回/秒の高速処理出力を行う「光学式手ブレ補正ジャイロセンサー」に加え、専用の「ヴィーナスエンジン」を搭載しているので、手持ちでガンガン攻めて行けます。風景撮影はもちろんのこと、この焦点域ならではのズバッと切り取るようなスナップ撮影に使ったら面白そうですよね。特にワイド端から中間域においてはシャープな像を結び、絞り開放から使っていけるという印象です。テレ端では、画面中央の描写に比べて周辺にやや甘さを感じることもあるので、上の作例カットのように前ボケなどを入れ、中央へと視線誘導するような構図にすると400mm相当の画角がより活きます。それにしても開放からこの描写ですから、なかなかのものです。超望遠まで届くレンズながら価格的にも大変リーズナブルですから手にしやすい1本。気軽に望遠の世界を楽しむことができる、嬉しい存在です。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
カリカリのシャープさとまではいきませんが、1本1本の直線をキリリと描き込んでいます。中間域でも絞り開放から十分に使っていける解像力です。
黙って出番を待つワイングラスたち。そのフォルムや質感までも丁寧に描き込んでいます。スポットライトによりエッジがより強調されたグラスの重なり。そして被写界深度の適度な浅さも功を奏し、フラットにならずに奥行きを感じさせる描写です。
朝の清々しい光に照らし出された波紋を、絞り開放、ワイド端にて撮影したもの。手水鉢(ちょうずはち)の石肌を克明に捉えた、絞ったカットも押さえましたが、角へと向かう波紋に情緒が現れていたのはこちらの開放でのカットでした。フレアって出てはならないものという扱いをされがちですが、このカットのように出たほうがベターなこともしばしば。どんな偶然が味方してくれるかはわかりませんから、バリエーションも豊富に押さえておきたいところ。デジタルってホント便利ですよね。
400mm相当のレンズともなると相当大きいことを覚悟しなければなりませんが、そこはマイクロフォーサーズ、ここまでコンパクトに仕上がっています。しかも、なかなかの切れ味。手ブレ補正も付いてますから、想像以上に振り回せますよ。
こちらは、薄枠タイプの保護フィルター。しっかり保護しましょう。