Panasonic LUMIX DMC-FZ200 実写レビュー

Panasonic のフラッグシップ「DMC-GH3」がニューモデルに。フォトキナ会場で、やたらと気合いの入った(?)キャッチコピーなどが印象的でしたが、二日間みっちり撮り歩いてみて、その理由がよくわかりました。画質を左右するファクターの一つとして、センサーサイズが頭に浮かびますよね。故に「マイクロフォーサーズ・・・ん?」といった方も多いのではないかと思います。しかし、フルサイズやAPS-Cなどのより大きなセンサーを搭載するカメラと比べて、画質に何ら不満を感じることはありませんでした。むしろ、これだけの画をマイクロフォーサーズだからこそ可能である小さなカメラでたたき出せるわけです。数あるカメラの中からメイン機足りうる資質を持ちながら、ほんのちょっとの普段使いにまでハンドリングできる、ちょっとありがたいカメラですよね。

( 写真/文:K )

いつもご覧頂いているみなさんの中には「露出切り詰めすぎなんじゃないの?」と感じられる方も多いのではないかと想像しています。PY編集部の取材陣は、黎明期の頃からデジタルカメラをこねくり回して(?)きました。最初の頃は、今のように階調特性もよくありませんでした。ハイライトはすっ飛び、シャドーはだらしなく締まらない。ともかくダイナミックレンジが狭かったので、極端な話、ハイキー若しくはローキーの何れかに振るクセみたいなものがついてしまっています。頭をよぎるイメージはポジフィルムですから、ハイライトは気持ちよく飛び、シャドーはズドンと落ちた画を作ろうとするわけです。しかし、ハイライト側の描写に難があったため、どうしてもローキー側に。現場でかなり露出を切り詰めて、後処理でノイズが出ない程度に持ち上げるわけです。直ぐにノイズが浮いてくるので、ハイライト側にキレを与えられるほどトーンカーブを持ち上げられないという、猛烈に欲求不満のたまる画でした。・・・こんな時代のクセがそのまま今日に至るまで根付いているわけですが、今時のカメラは最早その必要性を感じません。シーンに相応しい一定のコントラストが撮って出しの時点で実現されています。このことに加えて、昔ながらのクセのまま露出をコントロールすると、従来機であれば少し極端にコントラストがついて不自然さを感じた物です。しかし、今回のモデルを使ってみて最も感じることは、画に厚みが出てきて、余裕の感じられる画になったということです。かなりアンダーに撮っても、シャドーは深い階調を描き出し、ミッドからハイライトまで綺麗に階調が連なっていく、余裕と巧みさが同時に感じられます。

少しアンダー目ですが、ハイライトやシャドーがよければ当然ミッドもよくなりますよね。画の「しっとり感」に直結する要素でもあります。

壁面のハイライトをキーに露出を決めると、かなりアンダーに振った画になりますが、シャドーが潰れきるまでの表現力・再現力はかなりのものだと感じました。WBはマニュアルで設定しています。少し温調に振った方がぬくもりが感じられてよいのですが、冷調に振った方がこの季節に似合うかもしれませんね。

本来ならF8ぐらいまで絞りたいところですが、あえて開放で。実によく写るレンズです。マイクロフォーサーズやフォーサーズは、レンズをコンパクトにできるのがメリットの一つだと思います。十分にコンパクトなレンズですが、周辺が犠牲になるようなことは当然といった感じでありません。ハイエンドレンズらしい、画面全体均質な写りです。

 

適正から少し明るめ・・・これは大凡のカメラの出た目の露出値と同義だろうと思います。つまり、ぱっと撮って、その撮って出しの画がデジタル臭さプンプンという時代がこれまで。最近のカメラは随分佳くなってきたなあという印象です。GH3も同様です。センサーサイズが小さめなので、大きなボケで誤魔化すこともできません。深度のある画で、このぐらい写ってくれると嬉しいですよね。

画素数も必要十分。尖鋭さも感じられつつ、自然さも同居しています。パナソニックのカメラは随分原色が派手に写るという印象が強かったのですが、GH3は大変ニュートラルな色再現です。もちろん、プリセットモードが多種多様にありますので、特長のある画を楽しみたいときはそちらを。

夕方の優しい光。露出を切り詰めて情感を出す方向に振る長年のクセを抑えて、ストレートに撮ってみました。現場がよく再現されています。

雪の降る前日。東京はずいぶん暖かい日でした。

コントラスト、キレ、申し分ない写りです。寒い時期の夕方の雰囲気がよく出ています。

 

編集部の中でも、私は基本的にテスト撮影するカメラについて予備知識を入れずに外に持ち出してしまいます。バッテリーを充電し、操作音を消し、AF補助光を消し、フォーカスは中央一点、絞り優先、RAW+JPGといった設定をするのみで、素の状態に近いかたちで撮影を進めます。露出補正の方法がわからないカメラがたまにありますが、そのことだけをマニュアルで確認する程度です。雪の日などは、傘を差すと途端に機動力が落ちるので、フードのついたジャンパーのみで撮影を行いますが、北海道あたりの雪ならまだしも、本州の湿気たっぷりの雪に「ボディもレンズも大丈夫かなあ・・・」と思いつつ撮影。もちろん、極力濡れないように撮影はするのですが、撮影も込んでくると、どうしても濡れそぼってきます。撮影終わってメーカーサイトを見ると、防塵防滴設計なのですね。かなり濡れましたが、そのとおり全く問題ありませんでした。「防塵防滴・・・へ〜」といった方も多いと思います。しかし、写真が本当に楽しくなると、これは結構重要な要素だと思うのです。雪や雨は、それだけで日頃と違う画が撮れますもんね。

しかし、よく降りました。レンズはフィルターをつけて、濡れてもお構いなしで撮ります。現代のレンズは大変優秀なので、不出来さから生み出される偶然に頼ることができません。水滴がつくと、結構面白いですよね。

おおよそ最短付近での撮影。開放でもキレがあり、ボケもなだらか。よいレンズです。

豪雪地帯と見まがうような降り方。テレ端で引き寄せて撮ります。降り積もる雰囲気を出したくて、WBをその場で少しイエロー/グリーン側に振っています。

雪景色をデジタルカメラで撮るときに一番気を遣うのはWB。冷たさを表現したければブルー側に振り、白さを出したければイエロー側に振ると表現できますが、しんと静まりかえった雰囲気を出すには、イエローを感じさせない程度にイエロー側に振って、できるかぎり白さを感じさせつつ、微妙にブルーを残すと、そんな雰囲気が出せると思います。しかし、白の中の色んな白をよく再現できています。

 

ホームに突っ立って、なかなか来ない電車を待って有楽町方面へ。雪は相変わらずもの凄い勢いで降り続け、ビル街は凄まじい風。沢山の人が傘を差すのを諦めて歩いていました。夕方近くのため、光量も乏しくシャッター速度も稼げませんが、小さなボディはさっとジャンパーの中に隠せ、風が吹いてもあおられにくいのが本当にありがたいのです。システムはコンパクトなのに限るなと本当に実感しました。また、開放でも深度が稼げるため、シャッター速度も保てます。

 

デジタルカメラの場合、センサーサイズがシステムの絶対的なボリュームをある種決めてしまいます。小さなボディ、小さなレンズ、そして写りに妥協しない。そんなフォーサーズ/マイクロフォーサーズの基本的なコンセプトをそのまま形にしたカメラだと感じました。小さくても本格的な撮影で存分に振り回せます。何より、従来機に比べると本当に画に厚みが。フルサイズ機と超大口径のようなボケ味などが実現できないだけに、撮り手の地力が試されるようなところがあります。ちょっと面白い存在のカメラですね。フラッグシップといえども、ガッチガチに硬派なカメラというよりは、どんなシーンでも誰でも扱える取っつき易さがあります。したがって、どんな方にもおすすめできるカメラと言えるでしょう。こんなカメラは買って使い込めば使い込むほど、じんわり来るカメラです。

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カメラというのはパッケージングだなあとつくづく感じさせられる1台。こちらはボディのみ。

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標準ズームセット。素晴らしい写りです!

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標準ズームはもう少しテレが長いと・・・と感じることもありました。こちらなら、撮れない物はないかも。

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バッテリー・・・正直猛烈に持ちます。しかし旅などにはもう1本あると安心ですよね。

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