Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/8, F5, ISO 200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-G8|SHOOTING REPORT

グリップを握った瞬間、100g増えた重量が心地よく思えるほど剛性感が増したことが感じられました。この感じはハイエンド機を手にした時の感触に近いでしょうか。Panasonicから新しく発売されたLUMIX DMC-G8はフロントケースにマグネシウム合金を採用、ボディ剛性を強化することで大型レンズ撮影時の安定が増しました。更に、新しく採用された防塵・防滴仕様、手ブレをより正確に検出できる「高精度ジャイロセンサー」を搭載することで、よりハードな条件での撮影をカバーする方向に進化しました。4/3型Live MOS センサー、1600万画素となっており、光学ローパスフィルターを無くすことで解像度のアップも図られています。

( 写真 / 文 : A.Inden )

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/25, F5, ISO 200, Photo by A.Inden

手振れ補正

エントリーモデルのデジタルカメラは、高画素化が進み、レンズの解像度も上がり、更に光学ローパスレスを採用するなど、より高解像度を求める方向に進み出しています。スペック的には、ハイエンドモデルにかなり近づいてきているのではないでしょうか。ただ、高解像度の描写が喜ばしいことの反面、緻密に描写されることで撮影者の経験の差が出やすくなります。カメラは、経験の浅い方でも失敗のない写真が撮れるようAE(オート露出)、AF(オートフォーカス)と新しい技術を搭載してきました。そして高解像度化が進み、メーカーが一番力を入れてきているのが手ブレ補正。一番失敗の多い手ブレを少なくすることで、高解像度の撮影をバックアップしているのです。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/10, F6.3, ISO 200, Photo by A.Inden

上3点の作例のシャッタースピードはそれぞれ1/8、1/25、1/10。撮影中はあまり意識せず撮っていましたが、改めてデータを見てみると「よくブレなかったな」と。木に絡まっているツタ、紫陽花の葉、天井の彫り物が三脚を使って撮影されたかのように緻密に描写されています。しっかりと手ブレ補正が効いていると、カメラの性能が最大限に発揮されるのです。また巻頭の、人物だけがブレている作例ですが、本来なら三脚を使って表現していたことが手持ちでも可能になりました。また新たな表現方法が身近になりましたね。

"ローパスレス"

デジタルカメラはセンサーの性格上、モアレや偽色が発生することがあります。その現象を抑えるためにローパスフィルターがセンサーの前に搭載されていますが、ローパスフィルターは光をわずかに拡散させるため、取り除くことで解像度が増すと考えられています。実際、ハイエンド機、中級機ではローパスレスの機種が増えてきています。LUMIX DMC-G8はローパスフィルターを取り除くことで解像度を上げ、よりリアルな描写にこだわっています。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/100, F5.6, ISO 200, Photo by A.Inden

前後に大きくボケをとることで中心の花を浮き出させるように撮影しました。曇天の条件でしたが、花びら一枚一枚が自然な立体感を持って写し出されています。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/60, F5.6, ISO 200, Photo by A.Inden

拡大してみると着物の花びらのぼかし模様まで緻密に再現されています。赤と黒のはっきりした模様、袴の紫色も、撮影時に見たそのままに描写されています。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/640, F5.1, ISO 200, Photo by A.Inden

逆光で輝く小さなそばの花。開放で撮影していますが、画面隅々まで小さな花が確認できます。パソコンで拡大して驚いたのですが、画面中央の少し左に飛んでいる蜂が偶然写っていました。胴体の縞模様の数までしっかりと数えられました。ちなみに4本でした。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/320, F5.6, ISO 200, Photo by A.Inden

しっとりとした金属、立体感のある葉の描写もいいですね。異なる質感の被写体を同じ画面で違和感なくまとめているところに、ローパスレスの効果を十分に引き出すために搭載された「ヴィーナスエンジン」による滑らかな階調を感じます。

シャッタースピード 1/16000

望んでいたシャッタースピードが使えるようになりました。シャッタースピードは動く被写体を止めるだけでなく、絞りを選ぶ幅を広げてくれます。太陽が当たっている被写体の露出はISO 100でEV14(1/125・F11)。この条件で開放値が明るいレンズを使おうとすると、DMC G8の最低感度はISO 200なので1/16000・F1.4。晴れた日に、NDフィルターなしでF1.4の撮影が可能になるということです。1/16000がかなり計算された数字だとわかりますね。以下の作例は1/16000・F1.8にこだわって撮影してみました。

Panasonic LUMIX DMC-G8, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8, 1/16000, F1.8, ISO3200, Photo by A.Inden

曇っていて風の強い日だったのですが、揺れるコスモスが見事に止まっています。絞り、シャッタースピードを固定して撮影の場合、露出はISO感度の調整で決めていきます。ライブビューで露出を確認しながら、ISO感度を調整、少しオーバー気味に撮影してみました。ISO3200の自然な描写にも驚きますね。

Panasonic LUMIX DMC-G8, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8, 1/16000, F1.8, ISO 400, Photo by A.Inden

開放でロートーン、決まると雰囲気のある画が撮れます。シャッタースピードが1/16000になった事でこんな表現も可能になります。ボケが作り出すトーンを見せるにはアンダーな表現もいいですね。

4Kフォト

連写はほとんど使うことがありません。1秒間に10コマぐらいで決定的瞬間が撮れるとはどうしても思えないからです。4Kフォトモードは秒間30コマの連続した撮影。今回初めて使用してみましたが、見事に想像を超えた瞬間が捉えられていました。4Kで録画されたムービーからの写真の切り出しは専用ソフトを使う為パソコンを必要としましたが、DMC-G8の4Kフォトはカメラのタッチパネルで驚くほど簡単にJPEG 800万画素のデータを作ることができます。800万画素は350dpi必要な印刷ならばA4、300dpi必要なプリントであればA3ぐらいまで出力が可能です。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/125, F7.1, ISO 800, Photo by A.Inden

勢いよく滑り降りてきた少女を狙おうと流し撮りをしていたのですが、前の女の子が突然止まっていて急ブレーキ。流し撮りは被写体のスピードが変わるとうまく撮れないのですが、液晶で拡大してみると偶然少女が止まっているカットを発見。このカットはカメラに撮らせてもらった一枚です。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/80, F5.6, ISO 200, Photo by A.Inden

バッティングフォームもまるでスポーツ紙の技術解説のように一枚一枚確認できます。お子さんのフォームチェックにいかがでしょうか。

Panasonic LUMIX DMC-G8, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8, 1/16000, F1.8, ISO 1600, Photo by A.Inden

1/16000と4Kフォトの夢の共演。何も言うことはありませんね。スズメガ科に属するホウジャクはハチドリのように飛ぶことで知られています。飛行中は巻いてあるストロー状の口が、花のそばに来るとするすると伸びていくのですね。初めて知りました。

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/200, F5.1, ISO 200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/16000, F6.3, ISO 3200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/200, F5.6, ISO 200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/40, F5.4, ISO 200, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX DMC-G8, LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S., 1/200, F5.0, ISO 200, Photo by A.Inden

PHOTO YODOBASHI

画にはできない一番のお気に入りは「サイレントモード」

乱暴な言い方を許していただければ、デジタルカメラの描写に関しては普通に鑑賞するにはもう十分ではないでしょうか。確かにメーカーによって画作りの方向性が違うのは事実ですし、ハイエンドのレンズには独特の世界観を持ったものもあります。ただそれは表現したい世界を追求したい時に必要なレベルのような気がします。ではカメラ選びの基準は何だろうと考えると「条件を選ばない使いやすさに」行き着くのではないでしょうか。
今回は、LUMIX DMC-G8が持つさまざまな機能が、どこまで使えるか、どこまで作品の幅を広げくれるかに絞ってレビューしてみました。みなさんいかがでしたでしょうか。実は作例で紹介できなかったとっておきの機能があります。それは「サイレントモード」。カメラを起動した時もそうですが、シャッターを切った時に全く音がしないのです。シャッター音は無い方がいい場面がたくさんあります。例えば撮影許可が出ている演奏会・講演会、野鳥の撮影などなど。そんな場面でも気にしないで写真が撮れる、なんと素敵なことでしょうか。
「サイレントモード」「4Kフォト」「1/16000」。それを確実に使いこなせるようにフォローする手ブレ補正。新しくなったLUMIX DMC-G8はきっとみなさんの撮影の幅を広げてくれるのではないでしょうか。

( 2016.10.27 )




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