Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/2000, F4, ISO 125, Photo by Z II

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000 実写レビュー

ハイエンド・コンパクトカメラのFZシリーズに、いよいよ1型センサーを搭載したFZ1000がラインナップに加わりました。先代に当たるFZ200のセンサーサイズ(1/2.3型)から比べると、おおよそ4倍の面積になったわけです。センサーサイズアップは、より流麗な階調表現をもたらしてくれます。ズームは25-600mm相当だったのに対して25-400mm相当へと抑えられてはいるものの、実用性を考えればまだまだ十分すぎる守備範囲と言えるでしょう。そこらへんを考慮しつつ、あえて倍率を欲張らなかったという選択は、画質追求の意図が見え隠れします。コンパクトながら一眼レフライクなボディに、ズドンと突き出た存在感のある鏡胴。ポケットの中にさっと入れられるという気軽さはないものの、400mmレンズをマウントした一眼レフの携帯性から比べれば、なんとまぁ身軽なことか。旅行に気軽に連れ出せて、できるだけいい画で残したい。特にそんな想いにしっかりと応えてくれるモデルであることはもちろんのこと、なにげない日常を切り取る際にも、実に頼もしい相棒となってくれそうな予感がムンムンとするのです(笑)。まあ、あれこれ言っても始まりませんね。ではその実力のほどをご覧頂きましょう。

( 写真:Z II / 文:KIMURAX )

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/1000, F4, ISO 125, Photo by Z II

自然豊かな動物園とあって、梅雨時の木々は、潤沢な水分と時折覗く強い日差しで、めきめきと緑を広げています。木々に遮られた、光量の少ないシーンでしたから、それなりにアンダー気味に撮影してみました。シャドーがストンと落ちてしまうようなことはなく、しっかりと深い階調を描き出しているのが見て取れます。こんななにげないカットでさえも、1型センサーの懐の深さ、いや広さ?を感じることができます。

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/250, F4, ISO 125, Photo by Z II

テレ端400mm、ぐいっと脇を閉めて気合の手持ちで撮影。手ブレ補正もなかなかよく効いてくれるので、気合というのはちょっと大げさですかね。さあ、肝心な仕上がりはどうでしょう?まるでエアブラシで吹き付けたような鮮やかな口ばし。青い目の周り。白い産毛が密集する首元。どこをとって見ても、すぐ目の前にいるかのようなリアリティにドキッとしてしまいました。絞り開放からこれだけ再現できるのですから、レンズの素性のよさが窺い知れます。みずみずしい発色や解像感についつい目が行ってしまいますが、画面右下のフォーカスアウトした枝もさり気なく効いているのです。これだけ自然にボケてくれるのですから、ついつい開放で撮りたくなるというものです。センサーサイズのアップによる表現の幅が格段に拡がりました。

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/50, F4, ISO 125, Photo by Z II

続いてはワイド端。ちょっと煩雑な被写体を写し込んでみました。多少は誤魔化しても分からなそうなものですが(笑)、葉一枚一枚の輪郭を丁寧に描いているのはもちろん、陰になっている幹や枝の細部にまでトーンを絶妙に残しており、ぞくぞくするような立体感ですね。広角の迫力ある描写にも引けを取らない隆起感とで申しましょうか。痛快です。

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/320, F3.9, ISO 125, Photo by Z II

高コントラストなシーンですが明暗バランスよく描ききっています。拡大してみても、距離はあるものの髪の毛や洋服の質感まできちんとトレースしているではありませんか。有効画素数は2000万画素を超えているとあって解像感は申し分なし。さすがはハイエンドモデル、と感心させられる描写です。

 

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/640, F4, ISO 125, Photo by Z II

高倍率ズームですがAFは素早く、確度も高いと感じました。ボディ上面に「ドライブモードダイヤル」が備えられており、左手でのダイヤル操作により、単写、連写、オートブラケットなどの切り替えが行えます。このような動きのある被写体を目の前にしたときでもメニュー操作を介すことなく、即座に連写モードで臨めるので大変便利でした。連写モード一本槍ではついつい撮影枚数がかさんでしまい、データ整理が大変なことになってしまうのですが、これなら安心というものです。

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/1600, F4, ISO 125, Photo by Z II

背面の3型液晶モニターは約92万ドット。パナソニックではお馴染みのフリーアングル式ですから面白い角度から狙えます。立って見ていればなんてことのない可愛らしい波でしたが、視点が変わるだけでダイナミックに切り取れるのは面白いものです。電子ビューファインダーを覗きこむ没入感も良いものですが、たまには息抜きがてらに、ちょっと不思議なアングル探しをしてみてはいかがでしょうか。

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/1300, F4.5, ISO 125, Photo by Z II

レンズ先端から被写体までの最短撮影距離は、ワイド端で通常30cm。マクロモードなら3cmまで寄ることができます。不足はないですね。

Panasonic LUMIX DMC-FZ1000, 1/500, F4, ISO 200, Photo by Z II

ドラム缶のブルーとコーディネートしたかのような、爽やかなボーダーにハッとさせられました。オープンカフェで読書タイムのご様子。この瞬間の出会いをとっさにしたためてきました。色合いそして奥行きのある描写。まるで雑誌の一コマのようです。

 

使う人を選ばない、オールマイティなハイエンド・コンパクト

いわゆるネオ一眼タイプと呼ばれるコンパクトカメラは、誤解を恐れずに言えば、高倍率ズームが最たるアドバンテージ。コンパクトであるが故のセンサーサイズに止めながらも、ズーム域を拡げることでそのポジションを強固なものにしてきました。そしてここにきてコンパクトさを担保しつつも、画作りにおいて多いなる強みをもたらす1型センサーを積み込んだのがFZ1000というわけです。一気にここまで作例をご覧になった印象はいかがでしたでしょうか。レンズ固定で大型センサーを載せて抜群の描写を誇るモデルもいくつかはありますが、こちらは25-400mm相当のズームができて、しかもこれだけの写りを見せてくれるのですから感心しきり。LEICA DC VARIO-ELMARITレンズも伊達ではありません。テレ端400mmも緊急時用に間に合わせたものでなく、絞り開放から先鋭を感じさせる描写ですからメーカーの意気込みがひしひしと伝わってきます。気軽にいい写真を残せるカメラとしては、エントリーユーザーにも難なく使えるモデルでありながら、一眼レフを使い込んできたユーザーにも機動的な撮影を存分に楽しんでもらえる仕上がりとなっています。また、スマホなどとの連携を意識したWi-FiやNFCによるペアリング機能をはじめ、フルHDの4倍の解像度となるいわゆる4K動画撮影もできるというのですから、楽しみ方はまだまだ色々とありそうですよね。使い勝手のよさやトレンドをしっかりと取り込みながらも、肝心な描写に妥協はなし。これを手にしたら、ながい付き合いになりそうです。

( 2014.07.04 )




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パナソニック・コンパクトカメラのフラッグシップモデルは1インチサイズで登場です。大判センサーの余裕ある写りをお楽しみください。

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予備のバッテリーがあるだけで、安心感が違いますよね。

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取り外せないレンズですから、保護は大切です。

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本格的なストロボ撮影をするならこちらもお忘れなく。ガイドナンバー58の大光量です。

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