OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/10000, F5.6, ISO 400, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II | SHOOTING REPORT

オリンパスのミラーレス一眼 "OM-D" シリーズのエントリーモデルの二世代目となる「OM-D E−M10 Mark II」が登場しました。エントリーモデルといっても、PENシリーズの上位といえるシリーズですから、実質的には中級機です。往年のフィルム一眼レフ、OMシリーズを彷彿とさせるボディデザインを採り入れ、コンパクトなセンサーサイズを活かした小型かつ薄型のボディ。撮影に没入しやすいEVFとアナログの操作体系を採用して、とてもバランスのよいカメラに仕上がっている印象です。では、早速作例をご覧ください。

( 写真 / 文:Naz )

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/1600, F4, ISO 400, Photo by Naz

オリンパスのデジタルカメラを使っていると、まず感心するのがホワイトバランスの正確さです。このレビューの写真はすべてオートホワイトバランスで撮影し、JPEGで出力したものを使用しています。単に「正確」と言ってしまうと、「白が白く写る」というだけになってしまうのですが、ここでは意味が少し異なります。嫌な色の転び方をしないと言いますか、その場の雰囲気を色として少し残してくれる"さじ加減"が絶妙なのです。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/250, F5, ISO 400, Photo by Naz

もうひとつ感心するのが、JPEGの出来のよさ。メリハリのある写りに濁りのない色合い、余程の大伸ばしをするような写真でなければJPEGで十分でしょう。内蔵Wi-Fiを利用してスマートフォンに転送してSNSへ…という使い方にはJPEGの画質も大切ですよね。筆者個人としてはちょっとシャープ過ぎるかなと思うくらいで、そこはもちろん調整可能ですから好みの画質に仕上げることが可能です。また、RAWからじっくり追い込んでいくのも、写真をより深く楽しんでいただくためにはいいと思います。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/800, F4, ISO 400, Photo by Naz

雨が上がり薄日が射してきた頃。森の空気は多くの湿気を含んでいます。大きな鳥居の重厚感ある描写。画に厚みが欲しいこういった写真は、センサーサイズの大きなカメラが得意とするところですが、コンパクトなマイクロフォーサーズのセンサーでもここまで写るのかと、大いに感心させられました。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/30, F5, ISO 400, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/200, F4.5, ISO 800, Photo by Naz

今回のロケ中は晴れた日がほとんどなく、色数の少ない写真を量産していましたが、濡れた葉をE-M10 Mark IIで撮ると緑の再現がたいへん素晴らしく、気づけばSDカードの中は緑色の写真ばかりに(苦笑)。MFで撮影しましたが、236万ドットの高精細なEVFによりピントピークはわかりやすく、拡大表示さえ不要に感じるレベルでした。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/60, F4.4, ISO 400, Photo by Naz

これで3倍ズームかと驚く、沈銅式の14-42mmのキットレンズでクローズアップしてみました。コンパクトなボディとのバランスもよく、着けっぱなしにする標準ズームとしてはなかなかの性能と感心します。また5軸の手ブレ補正により、手ブレに神経質になりがちなシチュエーションでも、臆することなく撮れるのはいいですよね。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/50, F3.6, ISO 800, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/80, F5.1, ISO 800, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/640, F5.6, ISO 1600, Photo by Naz

これら3枚の写真、ISO 800、800、1600と高感度域に設定しての撮影です。マイクロフォーサーズのセンサーサイズで約1600万画素ですから、画素ピッチは極小。カメラにとっては厳しい条件です。感度が上がるにつれ、子細にみれば当然画質は落ちていくのですが、巧みなノイズの処理がそれを嫌なものに感じさせません。水族館のカットではISO 3200でも撮影しましたが、出てくる画はこのISO 1600のカットとも大きく違わず、無理に感度を上げても高速シャッターに絞り込んで…と意味のないことになるだけでした(笑)。これだけ高感度に強く、加えて強力な手ブレ補正機能があれば、ちょっと大袈裟ですが、撮れない世界などないのでは?という気さえしてきます。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/200, F5.6, ISO 400, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/100, F4.9, ISO 400, Photo by Naz

大きなセンサーのカメラに比べるとボケの量はどうしても少なくなってしまいます。こちらはズーム中間の28mm付近、絞りはF4.9ですが、被写体にしっかりと迫ってあげればこれだけ大きくぼかすことも可能なのです。完全に溶けてしまうボケはこのレンズではさすがに難しいものの、その程よいボケ量で背景の雰囲気も作画に活かしていけば不足は感じないと思うのです。

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 EZ, 1/800, F5, ISO 400, Photo by Naz

PHOTO YODOBASHI

小気味よさが気持ちいい、例えればライトウェイトスポーツカー。

デジタルカメラにおいて、センサーサイズの大きさは画質のよさに繫がってきます。レンズ交換式カメラのセンサーとしては小型となるマイクロフォーサーズではその画質においてやや分が悪い印象もありました。しかし、このカメラを手にして画質が悪いと思う人は恐らくいないでしょう。等倍鑑賞での比較や大胆なトリミングはやや厳しいのは確か。写真として鑑賞サイズで楽しむなら、必要にして十分な印象です。例えばこのフォトヨドバシのサイトでは、写真は横幅960pxでご覧いただいています(正確には1920pxを1/2に縮小表示)。この大きさに揃えたとき、他のカメラと比べても遜色は感じませんよね。自動車でいえば、高出力・大排気量のスポーツカーだけが高性能というわけではありません。車をよく知っている人ほど、排気量や出力が小さくても、軽量な車体で高いハンドリング性能を誇るライトウェイトスポーツカーを高く評価しているものです。カメラでいえばマイクロフォーサーズ。コンパクトなボディに十分な画質、高い操作性に小気味よい動作など全体のバランスはとてもよく、このカメラはそのひとつひとつをしっかりと煮詰めてきた高い完成度を感じさせます。

データサイズはRAWで14MB、JPEGなら最高画質でも3MB程度と扱いやすいサイズ。もたつきを一切感じさせないカメラの動作で8.5コマ/秒を難なくこなし、カメラを構えたときの操作系はアナログな2ダイヤル式で露出のコントロールも思いのまま。4段分に相当する5軸手ブレ補正に高感度も強いLive MOSセンサー。小型ながらも余裕ある設計により高い描写を誇るオリンパス製レンズ。使うほどにきちんと作られたよいカメラだと感じられました。OM-Dシリーズの入り口として長くお付き合いいただけるE-M10 MarkII。このカメラで写真を存分に楽しんでください。より上位のモデルをお使いの方にはサブ機としてもおすすめの1台です。

( 2015.09.04 )

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オリンパスはいいカメラを作るよなあ、としみじみ感じさせてくれる仕上がりです。こちらは精悍なブラックボディ。

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よりクラシカルな印象となるシルバーボディ。常に持ち歩けるカメラですから、ファッション性も大事ですよね。

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今回の実写レビューで使用しました標準域をカバーするズームレンズキット。この大きさからは想像もつかないくらいよく写ります。

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こちらはシルバーボディのズームレンズキット。まずはここから始めるのがよいでしょう。レンズもしっかりシルバーです。

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フルサイズ換算300mm相当までカバーしてくれるダブルズームレンズキット。m4/3ですとここまでコンパクトになります。

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シルバーのダブルズームレンズキット。望遠ズームのみブラックとなります。

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驚くほどコンパクトなボディですから、しっかりとホールディングしたい方にはグリップをおすすめします。大きいレンズを使う際にも重心が下がりバランスがよくなります。

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バッテリーはひとつでも十分なほどもちますが、充電し忘れた!なんて時のためにも予備は必要です。

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